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性病について
sexually transmitted diseases

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ヘルペス(性器ヘルペス)

herpes

ヘルペスとは

単純ヘルペスウイルスの感染による性感染症です。感染例は世界的にも増加の一途をたどっています。国内では2010年以降、男性は横ばい、女性は微増傾向でした。最新の報告での年齢階級においては、男性では20代後半~40代前半、女性では2012年以降20代後半が最も多かったとしています。

ヘルペスの原因微生物

原因となる微生物は単純ヘルペスウイルス(Herpes simplex virus:HSV)です。HSVは太古より存在し蔓延しているウイルスで、口内や口唇、その他上半身に感染する経路と、性行為によって性器や周辺部位に感染する経路の2つに大別されています。後者の経路が性器ヘルペスです。厳密ではありませんが、口、手指などの上半身に感染するのは主に1型(HSV-1)、性器等下半身に感染するのは主に2型(HSV-2)とされていますが、口腔性交などによる感染例ではHSV-1も多くみられています。また、分娩時には産道感染することがあります。

ヘルペスの症状

初感染での潜伏期間は2~10日とされていますが、感染しても無症状で経過することも少なくありません。HSVに一旦感染すると、ウイルスは神経細胞に潜み、ストレスなど免疫低下や性交渉などの刺激による再発や、高齢になってからの発症もあります。
初感染の場合に現れる症状は、性器表面や子宮頸部、太もも、お尻、口唇周囲、肛門周囲、直腸粘膜などにうずくような痛み、かゆみ、不快感などののち、皮膚や粘膜に小さな水ぶくれや潰瘍(皮膚が浅くえぐられた状態)ができます。再発の場合の症状多くは初感染よりも症状は軽くなります。
母子感染から発生する新生児ヘルペスには、ウイルスが全身に広がり命に関わることもあり、ほかにも脳炎、皮膚や粘膜に症状が現れるものがあります。

ヘルペスの治療

抗ヘルペスウイルス薬が有効です。初感染例、再発例、症状など患者さんに応じて薬剤、投与法、投与量などが異なります。なお、再発例では発症1日以内の服用が有効であるとされています。また、再発例では、性器ヘルペスの症状が現れる前振れで、患部の違和感や神経痛のような痛みの段階での服用でヘルペス症状の予防が可能になることがあります。性器ヘルペスは再発を繰り返す疾患です。頻回の再発は精神的苦痛やQOLの低下や他への感染につながるため、抗ヘルペスウイルス薬を継続的に投与する治療法も行われ、再発の抑制が可能になっています。

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アモーレクリニック
統括院長 兼 名古屋院院長
医師鈴木 秀明

※本文は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長 鈴木秀明 医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています

ヘルペスは男女ともに20代に多く見られるます。性器ヘルペスの特徴はとにかく痛いことです。内服でゆっくりなおさずに外科的に包茎手術などで治してしまうことも多いです。外科的に治療するとこれまでの痛みが嘘のようになくなるのが特徴です。性器に痛みなど感じたらまずはご相談ください。

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