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マイコプラズマ/
ウレアプラズマ
mycoplasma /
ureaplasma
これらはいずれも、性行為感染症を引き起こす細菌の名称で、近年では尿道炎を起こす感染細菌として注目されています。尿道炎の原因としてクラミジアや淋菌が多いのですが、トリコモナスとともにマイコプラズマ/ウレアプラズマによる尿道炎も増加しており、クラミジアと淋菌以外が原因となる尿道炎を「非クラミジア性非淋菌性尿道炎」と呼びます。
近年、これらの細菌による性行為感染症の患者さんが増えており、日本では2012年から検査が行われるようになりました(保険適応は2022年から)。検査キットや治療薬などの開発が進んでいます。
マイコプラズマと聞くと「肺炎」を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、性行為感染症を引き起こすものは「マイコプラズマ・ジェタニウム」と呼ばれ、肺炎を起こす「マイコプラズマ・ニューモニエ」と同じマイコプラズマ属ではありますが、感染し増殖する部位が違います。一方のウレアプラズマは、マイコプラズマ目マイコプラズマ科ウレアプラズマ属の細菌のことです。
いずれも「マイコプラズマ目マイコプラズマ科」であり、細胞壁をもたないため可塑性があり(形がゆがみやすい)、細菌そのものが非常に小さく顕微鏡では確認が難しいという特徴があります。自然界ではヒトなど脊椎動物の細胞に寄生し、体液(血液や粘液)から感染します。
症状の現れ方は男性と女性で違いがあります。男性では尿道炎を起こし、排尿時の痛みや尿道から膿が出ることがあります。症状だけを見ると、トリコモナスや淋菌による尿道炎と似ています。女性の場合は下腹部の痛み、性交時痛、異常なおりもの、排尿時通、不正出血などがありますが、無症状で経過することもあります。ただしそのまま放置すると、骨盤内炎症性疾患など重い病気に移行することもあります。
また、直腸に感染すれば肛門内部の痛みやかゆみ、肛門出血などがみられ、咽頭に感染すれば喉の痛みなどがみられることもあります。
マイコプラズマ/ウレアプラズマを含む非クラミジア性非淋菌性尿道炎では、たとえばクラミジアによる尿道炎よりも難治性であるといわれ、再発を繰り返すこともあります。
いずれの場合も、抗生物質の投与が基本です。決められた容量・用法で、一定期間しっかりと服用することが重要です。ただし、尿道炎などの症状を引き起こす細菌がどちらであるかによって、服用する抗生物質が変わることがあります。また、マイコプラズマでは抗生物質への耐性があるものが見つかっており、完治るまでに長期間を有するケースもあります。
※本文は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長 鈴木秀明 医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています
最近検査方法として自分でおこなう簡易キットもネットでは見られますが、正直、信ぴょう性がどこまであるのかは疑問です。例えばご自分で喉の検査で「うぉえっ!!」となるほど深いところに綿棒を入れられますか?しっかりした深さから採取せず、てんで違うところを拭って検体(採取物)を提出している場合、当然、「感染していません。陰性でした。」といった結果報告を受けることになってしまいます。我々のような専門的なクリニックでは、適切に検査道具・検体(採取物)を取り扱いますので、そういったことを防げます。検査キットですべて陰性だったが、どうしても症状があり信用できない、ということで医療機関で再検査を行い、ばっちり陽性だった、なんてことは頻繁に遭遇します。少しでも心配な事があるようでしたらお気軽に当院にご相談ください。
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