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B型肝炎/C型肝炎
hepatitis B / hepatitis C
これらはいずれも、肝炎ウイルスに感染することで起こる感染症です。B型肝炎ウイルスに感染するとB型肝炎に、C型肝炎ウイルスに感染するとC型肝炎になります。
国内での感染者は世界中の感染者に比べかなり低く、全人口の2%程度です。感染が継続していても発症しない人(キャリア)は90万人とされています。かつては母子感染、注射器の使いまわし、輸血、医療従事者の針刺し事故などが原因でしたが、近年は性行為による感染が多くなっています。
国内での感染者は約150万人と推定されおり、世界全体では1.7億人の感染者が存在するとされています。C型肝炎ウイルス抗体陽性者の約7割がキャリアと考えられており、国内の陽性率は高齢者ほど高いのですが、新しくC型急性肝炎を発症する人は30代後半と50代後半が多くなっています。
B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus:HBV)を含む血液、精液、膣分泌物が、傷や粘膜などから入りこみ感染します。HBVには9種類の遺伝子型があり、地域特異性や慢性化率などの経過に違いがあります。日本では遺伝子型Cと遺伝子型Bが多いのですが、近年は慢性化しやすいとされる遺伝子型Aが急増しています。
C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)を含む血液や血液が混じった体液により感染します。現在の感染可能性としては、脱毛処置や民間療法などのデバイスの使いまわしなどがあります。性交渉での感染頻度はさほど高くないと考えられていますが、出血しやすい性行為やHCVが比較的多く存在する胆汁や糞便に触れる肛門性交はハイリスクです。また、性風俗産業従事者の陽性率は一般女性の8~10倍とされています。
性行為による感染からの潜伏期間は2~6週間で、発熱(微熱程度)、全身倦怠感、食欲不振、右季肋部(右肋骨下辺り)痛、悪心・嘔吐、上腹部膨満感、赤褐色尿などで発症し、30~50%の人には黄疸がみられることもあります。こうした急性症状は1か月程度で回復しますが、急性感染から1/3の人が急性肝炎と診断され、1~2%は劇症化を起こすこともあり、その場合の死亡率は高くなります。また、感染者の一部は慢性肝炎から肝硬変へ、さらには肝がんへと進行することもあります。
感染してから2~3か月で急性肝障害を発症しますが、自覚症状は倦怠感や食欲不振程度で黄疸も出にくく気づかないというケースが多いようです。その後、肝機能は正常化しても60~70%はキャリアになり慢性肝炎に移行し、10~15年間の「非活動期」となりますが、ウイルスは増殖を続けます。さらに、初感染から平均20年後に再び「活動期」となり、10~16%が肝硬変へ移行、そのうち年率5%以上が肝細胞癌を発症します。肝がん死亡者数の約80%がC型肝炎を伴っています。
急性B型肝炎の主な治療は対症療法です。食欲不振が強い場合には点滴を行うこともあります。症状が重いケースや、肝機能障害が強い場合は入院治療となります。慢性化の場合には、インターフェロン療法などの抗ウイルス治療が行われることもあります。
状況により治療方法が異なります。肝障害の指標となる血液検査(GPT)値が高値の場合や黄疸が出ている場合は入院治療、食欲不振が強い場合には点滴を行うこともあります。慢性化の可能性があればインターフェロン療法を行います。慢性化後は、抗ウイルス薬やインターフェロンなどを用いてウイルス排除治療を行います。
※本文は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長 鈴木秀明 医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています
肝炎ウイルスも昔は血液製剤、臓器移植、母子感染などでの感染が多かったですが、近年、性病での広がりも認められています。B型肝炎は劇症型肝炎を発症する可能性があり、劇症型を発症するとかなりの確率で死に至るという怖い病気です。最近では、インターフェロンなどを使い治療を行っています。B型肝炎にはワクチンもありますので、積極的な予防接種が推奨されています。一方、C型肝炎はゆっくり進行していきます。肝硬変、肝臓がんと進行していく病気で、こちらも早期発見してインターフェロンなどの治療を行うことになります。なおC型肝炎は残念ながら予防接種はありません。肝炎ウイルス感染の共通の症状として倦怠感、食欲不振、嘔吐などがあります。このような症状が長引くようでしたらまずは受診をおすすめします。
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