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性病の予防薬は存在する!予防薬の使用法を知って安全な性交渉を

あらかじめ薬を飲んでおいて、性病の感染を防げる予防薬があったら、性病を気にせず性交渉を楽しめる、そんなふうに考える男性は、けっして少なくないでしょう。

 

結論から申し上げますと、性病の予防薬は、存在します。

 

思わずガッツポーズをしたくなる人もいるかもしれませんが、性病の予防薬はけっして万能ではないことを理解して、正しく使用しなければ、よけいに身体にとって害悪となりかねません。

 

この記事では、性病の予防薬にはどのようなものがあるのか、そしてその特徴と、使用する際の注意点などをご紹介します。

 

性病の予防薬に対する正しい知識を身に付けて、安全安心な性交渉を楽しんでください。

性病の予防薬には2種類が存在する

まずは性病の予防薬には、どのようなものがあるのかをご紹介します。

 

簡単に紹介してしまえば、現在性病の予防薬として処方されている薬は「ドキシペップ(Doxy PEP)」、そして「プレップ(PrEP)」「ペップ(PEP)」が存在しています。

 

「予防薬」と聞くと、それを飲むだけでどの性病にも感染しなくなる、そんな万能薬を期待するかもしれませんが、残念ながらそんな便利な薬は存在しません。

 

そこのところを勘違いしてしまうと、せっかく性病の予防薬を手に入れても、無意味になってしまう可能性があります。

 

まずはそれぞれの性病の予防薬がどのような特徴を持っているのか、しっかり理解しておいてください。

ドキシペップ(Doxy PEP)は梅毒・淋病・クラミジアの予防薬

まずご紹介するのは「ドキシペップ(Doxy PEP)」です。

 

ドキシペップは、性交渉後72時間以内に服用することで、性病のうち「梅毒」「淋病」「クラミジア」の3種類を予防できる、抗生物質です。

 

予防確率は、梅毒とクラミジアが90%程度、淋病は60%程度、とされています。

 

服用する時間は性交渉後72時間以内ですが、できれば性病の原因となる細菌やウイルスが繁殖する、24時間以内の服用が理想、とも言われている点には、注意しましょう。

 

逆に性交渉後72時間以上が経過している場合は、ドキシペップを服用しても性病の発症を予防できる可能性は低くなります。

 

梅毒は、近年日本でも急激に患者数が増えており、問題視されている性病です。

 

しかも潜伏期間が長く、悪化すると命まで奪う病気のため、多くの人に恐れられています。

 

また淋病とクラミジアは、性病のなかでも非常にメジャーな存在であり、感染した人によってはほとんど症状が出ないため、多数の人が感染させる、させられる危険を秘めた病気です。

 

これらの3種類の性病を予防できる、という意味で、ドキシペップは非常に有効と言えるでしょう。

プレップ(PrEP)とペップ(PEP)はHIV感染の予防薬

性病のなかでも、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)への感染予防に特化しているのが、プレップ(PrEP)とペップ(PEP)です。

 

正確にはプレップ、ペップは「薬の名前」ではなく「HIV感染を予防するための手段」の名前です。

 

プレップは「暴露前予防内服(Pre-exposure Prophylaxis)」のこと、ペップは「暴露後予防(Post-exposure prohylaxis)」のことを指します

 

予防する性病は同じですが、プレップとペップでは、薬を服用するタイミングが異なります。

 

プレップは、毎日継続して予防薬を服用することで、あらかじめ性交渉によるHIV感染を予防する方法、ペップは性交渉後に服用して、HIV感染を予防する点が異なる、と覚えておくと良いでしょう。

 

プレップとペップでは、服用する薬が異なりますので、その点はしっかり医師の説明を聞き、理解しておく必要があります。

 

薬を服用する際は、プレップは毎日継続して薬を服用し続けなければならない点、ペップは性交渉後72時間以内に服用をスタートしなければならない点がポイントです。

 

またペップの場合は、1回服用すれば良いわけではなく、服用を始めてから28日間続けて薬を飲み続ける必要があることも注意しなければなりません。

 

途中で薬の服用を止めてしまうと、体内で生き残ったHIVが再び増殖を始め、感染してしまう可能性が出てきます。

 

プレップ、ペップは予防効果がかなり高く、感染確率を99%下げることが期待できますが、どちらも「正しく服用を続ければ」との注意文が付くため、当然正しく服用しなければ感染の危険が高まる点には注意しましょう。

性病予防薬「ドキシペップ」を服用するときの注意点とは

どのような薬も、最大限に効果を発揮させるためには、正しく服用する必要があります。

 

当然、ドキシペップも正しい服用をしなければ、性病を予防する効果はありません。

 

ドキシペップを服用する際の注意点をご紹介しますので、しっかり頭に入れておきましょう。

ドキシペップを一度服用してから再度服用する場合は2日間空ける

ドキシペップは、性交渉後72時間以内、可能であれば24時間以内の服用が推奨されています。

 

1回の性交渉に対して1回の服用で効果があるため、ドキシペップを服用したあとに性交渉をした場合、再びドキシペップの服用が必要になります。

 

しかしドキシペップは、1回服用したら再度の服用までには2日間(30時間)空けなければなりません。

 

そのため、連日何度も性交渉をする職業の場合など、頻繁にドキシペップを服用する必要がある人は、医師に服用について相談する必要があるでしょう。

ドキシペップを服用しても性病の感染を完全に防げない

ドキシペップはそもそも前提として、梅毒・淋病・クラミジアの3種類の性病感染を予防するための薬です。

 

そのため、この3種類の性病以外はドキシペップの服用では予防できません。

 

また、ドキシペップを服用すれば、対象となる3種類の性病も100%予防できるわけではない点にも、注意が必要です。

 

ドキシペップによる性病の予防確率は、梅毒とクラミジアが90%程度、淋病は60%程度となります。

 

梅毒とクラミジアはともかく、淋病はそこまで予防に関して頼りになる数字とは言えませんね。

 

そのため、ドキシペップだけに頼るのではなく、ほかの性病予防手段も併用することが大切になってくる、と言えます。

ドキシペップを服用しても性病の原因菌が死滅するわけではない

ドキシペップはあくまでも、服用することで体内の原因菌の増殖を抑えて、梅毒やクラミジア、淋病の発症を予防する薬です。

 

体内の原因菌が死滅するわけではないため、すでに性病の症状が発症している場合は治療の効果はありません。

 

また体内に原因菌が残っているため、性交渉をおこなうと相手に性病を感染させる可能性があります。

 

そのためドキシペップの服用中に性病の疑いがある症状が出た場合は、すぐに専門医の診察を受け、治療するべきです。

ドキシペップの服用によって副作用が起こる可能性がある

どんな薬のも言えることではありますが、ドキシペップを服用することで、身体にさまざまな副作用が起こる可能性がある点には注意が必要です。

 

ドキシペップの具体的な副作用として知られているものには、次のようなものがあります。

  • 下痢
  • 吐き気
  • めまい
  • 光線過敏症
  • 胃腸疾患(食道びらんや腫瘍など)

これらの症状は、服用を初めてから間もない時期に起こりやすく、服用を続けて薬に身体が慣れてくると少しずつ起こりにくくなってくるのが特徴です。

 

薬の服用を止めれば症状が起こらないため、どうしても副作用がツラい場合は、医師に相談してみると良いでしょう。

ドキシペップの個人輸入は避ける

ドキシペップを受け取るには、病院で医師の診察を受け、処方箋が必要となります。

 

いわゆる「処方薬」と言われるタイプの薬で、処方箋がなければ町の薬局やドラッグストアでの購入はできません。

 

しかし「わざわざ処方箋をもらいに行きたくない」と考える人も多く、そういった人たちが手を出しがちなのが「薬の個人輸入」です。

 

とくに現在では、インターネットによって薬の個人輸入が比較的簡単になり、つい利用してしまう人も少なくありません。

 

ただし、薬の個人輸入には大きなリスクもあります。

 

大して成分が含まれていない粗悪品や、使用期限が切れた薬、さらには何の効果もないニセ薬などが含まれている可能性があり、さらにそれらを服用することで健康被害が生じる可能性もあるのです。

 

個人輸入した薬を使用して健康被害が出た場合、日本の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になってしまうため、なんの保証も受けられません。

 

またほかの薬を服用していたり、持病があったりすると、ドキシペップの服用ができないケースもあります。

 

そういったリスクを避けるため、ドキシペップを服用したい場合はしっかり専門医に相談し、処方箋をもらうようにしてください。

性病予防薬プレップ・ペップを服用するときの注意点とは

続いて、HIVの予防薬であるプレップ、ペップを服用するときの注意点をご紹介します。

 

安全で健康的な性生活を送るため、しっかりと薬を服用する際の注意点は把握するようにしましょう。

服用開始前にHIVに感染していないかの検査を受ける

プレップの服用を開始する前に、HIVに感染していないかの検査を受けなければなりません。

 

これは、すでにHIVに感染している人がプレップやペップの服用を始めてしまうと、HIVに薬剤耐性ができてしまって一部の抗HIV薬が効かなくなってしまい、治療に支障がでる恐れがあるためです。

 

またプレップやペップを飲み始めてからも、定期的にHIV検査を受ける必要があります。

 

プレップやペップの感染予防効果は非常に高いですが、100%、絶対とは言い切れません。

 

定期的な検査が必要なのは、万が一HIVに感染してしまった場合に、プレップ、ペップの服用を中断する判断をするためです。

 

ただ単純に服用すれば良い、というわけではない点を理解しておきましょう。

プレップやペップはHIV以外の感染は防げない

プレップやペップは、HIVの感染予防に特化した薬のため、HIV以外の性病に関しては効果がありません。

 

HIVの感染を防げても、ほかの性病に感染してしまっては、意味がないと言えます。

 

性交渉をおこなう際は、プレップやペップのほかに、性病の予防ができる手段を併用しなければならない、と考えておいてください。

プレップやペップを服用すると副作用が起こる可能性がある

とくにプレップによるHIVの感染予防をおこなう場合、ずっと薬を服用し続けなければならないため、健康への影響や副作用が気になる人も多くいます。

 

とは言え、プレップの安全性は世界的に認められるレベルで高く、ほとんどの人は副作用などを感じずに服用を続けられる、との結果が出ているため、まず安心して良いでしょう。

 

ただし副作用には個人差があるため、人によっては吐き気や腹痛、頭痛、下痢などの症状が出る可能性はあります。

 

とは言え、こういった副作用は軽めで、もし症状が出たとしても服用を始めてから数週間程度で収まる場合がほとんどです。

 

ペップの場合も、吐き気や頭痛、発疹、不眠や軽いめまいなどの副作用が報告されていますが、これらの副作用も軽めのため、とくに大きな問題とはならないでしょう。

 

これらは短期的な副作用ですが、長期的な副作用としてはプレップ、ペップともに腎臓に障害が出る可能性があります。

 

そのためプレップ、ペップともに服用を始める前には、腎臓の検査を受けることも推奨されている点も知っておきましょう。

 

さらにB型慢性肝炎ウイルスに感染している場合、プレップ、ペップの影響で悪化する恐れがあるため、こちらも事前に検査を受ける必要があります。

プレップやペップの個人輸入は避ける

プレップやペップは、医師の診察が必要な処方薬です。

 

そのため診察を受けるのが恥ずかしい、診察を受けるのが面倒、などの理由で、個人輸入でプレップやペップを入手しようとする人もいます。

 

しかし個人輸入の場合は先にもご紹介したように、粗悪な薬や偽の薬による健康被害を受ける可能性もあるため、個人輸入は止めておくべきです。

 

またプレップ、パップを始める前には、腎臓やB形肝炎ウイルスの検査を受ける必要があります。

 

そのため面倒でも、しっかり医師の診察を受けて、正式な処方薬を服用するようにしたほうが、長期的な観点から考えると不安なくHIV対策が可能です。

一部の性病にはワクチンの予防接種が有効となる

服用するタイプの性病予防薬ではありませんが、一部の性病にはワクチンの予防接種が有効となります。

 

性病に対する予防方法のひとつとして、知識として身に付けておき、自分で納得できたら予防接種を受けておくのも良い判断、と言えるでしょう。

淋病予防ワクチン

淋病予防ワクチンは、もともと存在している「髄膜炎菌B型ワクチン」を流用することでおこなわれています。

 

淋菌と髄膜炎菌B型の構造が似ているため、同等の効果があることが以前から予想されており、2004年頃からフランスの研究チームの調査によって「髄膜炎菌B型ワクチンで淋病の感染を51%予防できる」と報告がありました。

 

ワクチンだけではそこまで感染予防確率は高いとは言えませんが、性病予防薬であるドキシペップと併用することで、より高い予防効果が得られる、と考えられています。

 

ただしまだ研究は途中であり、淋病予防ワクチンを接種した際にどの程度の期間効果があるのかは、はっきりとはしていませんので、その点は今後の情報を待ちましょう。

HPV(ヒトパピローマウイルス)予防ワクチン

HPV(ヒトパピローマウイルス)予防ワクチンは、女性が接種することで「子宮頸がん」の予防に効果がある、と言われています。

 

そのため女性が接種することがほとんどでしたが、現在ではHPVは性病の「尖圭コンジローマ」のほか「中咽頭がん」「肛門がん」の原因と考えられているため、男性の接種もおこなわれるようになりました。

 

また男性がHPV予防ワクチンを接種することで、女性へのHPV感染を予防し、結果的に子宮頸がんの発症を防ぐ、とも言われています。

 

自分だけでなく、パートナーの身体を守るためにも、HPV予防ワクチンを接種するのはひとつの方法、と言えるでしょう。

A型肝炎・B型肝炎予防ワクチン

一般的には性病として含まれない「A型肝炎」「B型肝炎」ですが、これらも性交渉によって感染する病気、と言う意味では予防ワクチンを接種しておく意味があります。

 

とくにB型肝炎は、重篤な肝臓疾患に進行してしまう可能性がある病気であるため、ワクチンで予防しておくのはけっして悪いことではないでしょう。

 

A型肝炎、B型肝炎それぞれのワクチンと、A型肝炎とB型肝炎混合のワクチンがあるため、自分にとって必要と思われるワクチンを接種しましょう。

 

A型・B型肝炎混合ワクチンは、1回目に接種してから4週間後、6か月後の合計3回接種が必要ですが、10年から15年程度効果が続くため、接種しておけば安心です。

性病の予防薬やワクチンだけでは完全に性病感染は防げない

性病の予防薬やワクチンにはさまざまなものがありますが、それだけでは完全に性病は防げません。

 

そのため安心して性交渉をおこなうには、性病の予防薬の服用やワクチンの接種だけでなく、そのほかの予防法も併用する必要があります。

 

どのような予防法を併用するべきか、ご紹介しますので参考にしてください。

コンドームを着用する

性病感染の予防法として、コンドームは非常に有効です。

 

粘膜同士の接触によって性病は感染しますので、コンドームで性器をガードするのは、性器への性病感染をほぼ確実にガードしてくれます。

 

もちろんコンドームによる性病予防も100%ではありませんが、性病予防薬やワクチンと併用することで予防効果はかなり高くなるでしょう。

 

ただし性病予防のためのコンドームは、挿入時だけでなく性交渉の始まりから着用しておく必要がある点には注意が必要です。

性交渉の前に手洗いやうがいや入浴をして身体を清潔にしておく

性病の原因となる細菌やウイルスは、想像以上に口の中や性器の表面などにも存在しています。

 

そのため性交渉の前に、手洗いやうがい、そして入浴で身体を清潔にしておけば、ある程度は性病予防になります。

 

ただし細菌やウイルスは、体液の中にも存在しているため、清潔にしておくことは気休め程度にしか過ぎない、との意見も。

 

とりあえず、性交渉前のマナーとして身体を清潔にしておくのは大切、と言えるでしょう。

まとめ

性病の予防薬としては、梅毒・淋病・クラミジアを予防するドキシペップ、HIVを予防するプレップとペップが存在しています。

 

また服用するタイプの性病予防薬以外に、淋病、HPV、A型・B型肝炎のウイルスなども、性病感染を予防する手段です。

 

これらを併用して性病感染の予防確率もアップさせることもできますが、予防薬とワクチンだけですべての性病感染を防げるわけではありません。

 

コンドームなど、その他の性病予防法も併用することで性病の予防確率を大幅に下げられるため、くれぐれも「予防薬を飲んだから大丈夫」などと過信しないようにしましょう。

 

また大切なのは、しっかりと専門医師の診察を受けてから、性病の予防薬を処方してもらうことです。

 

人によっては、性病の予防薬を服用することで体調を悪化させたり、性病に感染したときの治療に支障が出たりする場合もあります。

 

そういった危険を防ぐため、しっかりと「アモーレクリニック」のような性病に詳しいクリニックで診察を受けてから、性病予防薬を使用するようにしてください。

性病に関して頼れる病院とは?検査や感染したときの治療で通うべき病院をご紹介

性病の疑いがあったり、性病に感染したことが明らかだったりする場合は、迷わず病院に行って検査や治療を受けるべきです。

 

性病は基本的に自然治癒しませんし、疑いがあるのに検査せずに放置しておくと悪化してしまい、治療にさらに時間やお金が必要になってしまいます。

 

さらに場合によっては、性病の感染が将来的に不妊になってしまったり、命に関わる状態になったりするのが、性病の恐ろしさです。

 

しかし実際に「性病の治療がしたい」「性病に感染したかもしれない」という場合に、すぐにパッと思いつかないのが「どの病院に通うべきか」という点。

 

性病の症状はさまざまなため、病院でも何科に通えばいいのかもわかりにくい点も、どの病院に行けば良いのかがわかりにくくなる理由です。

 

この記事では、性病に関してはどういった病院が頼れるのか、症状によって何科に通うべきか、また性病の検査・治療にメンズクリニックがおすすめなのはなぜか、といった点をご紹介します。

 

ぜひ参考にしてください。

性病に感染したときに通院すべき病院とは

性病は「性器から膿が出てくる」「明らかにおかしなイボや水膨れなどの異常がある」といった、明らかに「感染している」と素人でも判断できる症状が起こるケースがあります。

 

こういったときは、放置して悪化するのを防ぐためにも、迷わずすぐに病院に行って治療するべきです。

 

しかし一口で「病院」と言っても、さまざまな種類の病院が存在するため、どこに行けば良いのかがわかりにくいのが、性病の厄介なところでもあります。

 

性病の治療ができる病院の種類と、それぞれの特徴をご紹介しますので、参考にしてください。

メンズクリニック

メンズクリニックとは、男性に特有の健康に関する諸症状や、お悩みを専門的に解決してくれるクリニックです。

 

男性に特有のお悩みとは、ED(勃起不全)や包茎などの男性器に関するもの、AGA(男性型脱毛症)、LOH症候群(男性更年期障害)などがあります。

 

これら、メンズクリニックが診察・治療してくれるなかに、性病も含まれるため、男性器に異常が現れたらメンズクリニックが頼りになります。

 

メンズクリニックのメリットとしては、駅前など立地が良い場所にあるため通院しやすい点、予約制の場合が多いため診察がスムーズに受けられる点があります。

 

また自由診療による診察・治療が受けられる点も、匿名で受診ができるため家族や会社に性病への感染がバレにくくなるメリットです。

 

ただし自由診療の場合は、治療費が高額になってしまうデメリットもありますので、その点はしっかり治療の前に確認しておくべきでしょう。

総合病院

総合病院とは、市民病院や大学病院のように複数の診療科を備えており、救急医療や入院しての治療などもおこなっている、大きな病院です。

 

性病に関する治療の場合は、ほとんどの場合で「泌尿器科」を受診することになるでしょう。

 

総合病院の場合、保険診療が受けられるため、性病の治療にも保険が適用され、比較的安く済むメリットがあります。

 

また万が一、異常の原因が性病以外にある場合、すぐにその症状の原因に対応した診療科で診察を受け直す用意ができるのは、メリットのひとつです。

 

ただし総合病院は混み合っていることが多く、実際に診察を受けるまでかなり待たされるのが大きなデメリットです。

 

性病の治療は1回病院に行けば良いわけではなく、完治するまで通院し続けるのが大切ですので、何度も長時間待たされるのは苦痛でしょう。

 

また保険診療のデメリットとして、診察記録が自宅や会社に送られてくるため、性病の感染が周囲にバレる危険がある点も挙げられます。

 

性病の治療、という点だけで考えると、総合病院を選ぶメリットはあまり大きいとは言えません。

個人病院

個人病院とは、医師が個人で開業している病院や診療所、クリニックを指します。

 

すべての個人病院が性病の検査・治療に対応しているわけではないため、診療科として「泌尿器科」「性感染症内科」などを掲げている個人病院を選びましょう。

 

個人病院のメリットとしては、総合病院ほど混み合っていることが少なく診察が受けやすい点、自由診療に対応している場合もある点が挙げられます。

 

一方、デメリットは、個人病院のほとんどが「地域密着型」の病院として運営しているため、知人に出会ってしまう可能性がある点です。

 

知人から家族に話が伝わって、なぜ病院に通っていたのか問い詰められるかもしれないのは、家族にバレたくない人にとっては気になる点と言えるでしょう。

性病の疑いがあったら何科にかかるべき?症状別にご紹介

性病に感染した場合、何かしらの症状は出ているけれども性病に感染している確証が持てない、なんてケースも多くなります。

 

その場合は、症状によって診察を受ける科を選ぶべきです。

 

具体的にどのような症状があったら、どの科で診察を受けるべきかをご紹介します。

性器に異常があったら「泌尿器科」を受診する

性器に異常がある、感じられる場合は「泌尿器科」を受診しましょう。

 

具体的な性器の異常とは「尿道から膿など、分泌液が出ている」「おしっこの度に尿道が痛む」「尿道にかゆみがある」などが代表的です。

 

泌尿器科はほとんどの総合病院には設置されているため、どうしても近くに個人の泌尿器科やメンズクリニックが見つからない場合は、総合病院の泌尿器科に頼るのもアリと言えます。

皮膚に異常が見られたら「皮膚科」を受診する

性病のなかには、性器を含めた全身の皮膚に異常が出るものもあります。

 

性器の皮膚に異常が出ている場合は、性病を疑う人も多いでしょうが、性器以外の全身になにかしらの異常が出た場合、性病を疑わないケースもあるでしょう。

 

実際、性器以外の皮膚の異常は、性病が原因なのか、それ以外になにか原因があるのか、素人ではまず判断ができません。

 

皮膚に異常が出た場合は「皮膚科」を受診して、異常の原因が何なのかをはっきりとさせることが重要、と言えるでしょう。

 

皮膚の具体的な異常とは、次のような症状が挙げられます。

 

「皮膚、とくに亀頭や亀頭の下のカリ首などの粘膜部分に赤みやカサつきが生じ、痛みやかゆみがある」「性器周辺にイボや水膨れのようなブツブツが生じている」「性器以外の全身に斑点のような発疹ができる」などです。

 

とくに皮膚に異常が出る性病としては「梅毒」が有名です。

 

梅毒は進行度合いによって症状が異なりますが。

 

第1期としては、感染した部分にしこりや潰瘍、ただれなどの症状が出ます。

 

第2期としては、手のひらや足の裏に「バラ疹」と呼ばれる斑点状の発疹が現れるのが、有名な症状です。

 

ただし皮膚に異常は出るものの、痛みやかゆみはほとんどないため、放置しているうちに皮膚の異常が消えてしまい、そのまま放置状態で病状が進行していく危険があります。

 

皮膚に異常が出た段階で、皮膚科の診察を受けておくと早期発見、早期治療が可能です。

 

性病の種類によっては、皮膚科でそのまま治療が受けられますが、感染している性病の種類によっては、泌尿器科など性病の治療に特化した診療科での受診を勧められるでしょう。

とにかく性病が疑われる場合は「性感染症内科」を受診すると良い

性器を含めて全身になにかしらの症状が現れ、自分で性病の感染によるものの可能性が高いと思われる場合は「性感染症内科」を受診すると良いでしょう。

 

自分で性病に感染している、と確証が持てるケースはあまりないかもしれませんが、たとえば「風俗で遊んで、しばらくしてから症状が出た」「ナンパや出会い系アプリなどで出会った相手と性交渉を持ってから症状が出た」など、症状が出るまでの間になにかしら疑わしい行動を取った場合は、ある程度自覚はできるはずです。

 

性感染症内科は、その名のとおり性病に関する検査や治療を専門におこなっているため、すぐに性病の治療が受けられます。

 

また性病の検査や治療に関する経験も豊富なため、安心して治療が受けられる点もメリットと言えます。

 

ただし「性感染症内科」のみを掲げて営業している病院やクリニックは、非常に数が少ないため、探しにくいのがデメリットとなるでしょう。

 

ほとんどの場合、男性を主に診察している性感染症内科は「泌尿器科」に含まれ、女性を主に診察している性感染症内科は「産婦人科」や「婦人科」に含まれています。

 

そのため結局、泌尿器科や産婦人科、婦人科が「性病の検査・治療もしてくれるか」を調べなければならないのは、手間となってしまうのが難点です。

 

そういった手間が煩わしく感じるのであれば、最初からメンズクリニックを探して受診するのが、結局は手早い方法となる可能性が高くなるでしょう。

性病の検査を受ける場合におすすめの病院

性病かどうかを調べるためには、病院で検査を受けることが大切です。

 

基本的に泌尿器科のある総合病院、個人病院、メンズクリニックのどの場所でも性病検査は受けられますが、検査に関してもオススメの場所があります。

 

また、こういった病院以外にも、性病の検査ができる場所がありますし、なかには「病院に行くのが恥ずかしい」といった理由で、自分で「性病検査キット」を使用して検査するケースもあるでしょう。

 

これらのうち、どの方法が性病の検査としてオススメなのか、ご紹介していきます。

性病の検査にオススメの病院は「メンズクリニック」

性病の検査をしたい場合、オススメしたいのは「メンズクリニック」での検査です。

 

メンズクリニックをオススメする理由は、性病の検査や治療が基本的な診察項目として存在しているため、さまざまなケースに対応可能できる点が挙げられます。

 

たとえば、メンズクリニックでは「自由診療」による性病検査が受けられますが、この場合は匿名で審査を受けられるため、家族や会社に性病の感染がバレることがありません。

 

また総合病院など「保険診療」を基本とする病院では、確実に症状が出ている場合しか性病の検査が受けられません。

 

その点、自由診療の場合は「症状などはないけれど、性病の疑いがある」状態でも性病検査を受けられるため、性病に感染した可能性あるため心配、といった場合でも検査が受けられます。

 

自由診療は保険診療よりもお金がかかりますが、そのぶん患者さんにとっては融通が利く部分が多いメリットがある、と言えるでしょう。

 

また普段あまり性病の検査をおこなっていないような病院の場合、検査から実際に結果が出るまで時間がかかる場合や、性病によっては検査に使用するための薬剤や道具などがそろっていないため、検査自体が後日になってしまう可能性もあります。

 

その点、性病検査を基本的な医療行為としておこなっているメンズクリニックの場合、検査結果が早めに出ることも多く、検査自体もほぼ当日おこなえるため、スムーズに検査結果に対応した治療に入れる点も、大きなメリットです。

性病の検査は保健所や自治体の特設検査施設で受けることも可能

病院ではありませんが、性病の検査自体は保健所や、自治体の特設検査施設で受けることもできます。

 

保健所や自治体の特設検査施設で性病の検査を受けるメリットは、次の3点です。

 

まず「無料で検査を受けられる点」、次に「匿名で検査を受けられる点」、最後に「予約制のため、自分の都合の良いタイミングで検査を受けられる点」となります。

 

これらのメリットを見ると「わざわざ病院で性病検査を受ける必要はないのでは?」と考えられるかもしれません。

 

しかし保健所や自治体の特設検査施設で性病検査を受ける場合、次のようなデメリットがあります。

 

まずは「検査できる性病の種類が限られている」点です。

 

保健所で検査できる性病の種類は、多くの場合「HIV」「梅毒」「淋病」「クラミジア」の4種類だけである場合がほとんど。

 

また予約制であるのは自分のタイミングで検査を受けられるメリットではありますが、保健所での性病検査は週に数日、数時間に限定されていることが多く、平日の昼間のみ、といった場合も少なくありません。

 

昼間は働いている会社員などは、結局性病検査を受けるタイミングがない、なんてことにもなります。

 

これらの点から、保健所での性病検査はよほど限られた条件をクリアできる人向け、と言えるでしょう。

自分で性病検査キットを使って検査する方法は確実性に欠ける

世の中では「性病検査キット」が発売されており、自宅で性病検査ができるため、病院で検査を受けるのが恥ずかしい、なんて人に利用されています。

 

性病検査キット自体の使い方は難しくはなく、自分で採取した体液などを郵送すれば検査結果が届くため、手軽です。

 

また匿名で検査が受けられる点、検査費用が病院よりは安くなる点なども、メリットと言えます。

 

しかし性病検査キットのデメリットは、とにかく「検査の精度が落ちる」点です。

 

そもそも検査できる性病の種類が限られていますし、うまく体液などが採取できていない可能性もあります。

 

さらに梱包の仕方や郵送中の状態が悪く、採取した体液などが劣化してしまい、正確な検査結果が出ない場合も。

 

性病検査キットで「陰性」の結果が出て安心していたら、実は陽性だったり、検査結果が出ない種類の性病だったり、といった場合も考えられるでしょう。

 

そうなると、結局治療開始まで時間がかかってしまい、性病が悪化してしまう可能性もあるため、確実を期すなら病院での性病検査がオススメです。

性病の検査や治療のために通う病院としてメンズクリニックをオススメする理由

総合的に考えて、性病の検査や治療のために通う病院としては「メンズクリニック」がオススメです。

 

その理由をご紹介していきます。

さまざまな性病の検査が受けられるうえに結果がわかるのも早め

メンズクリニックは、男性のさまざまなお悩みを解決することをメインの医療行為としており、そのなかには「性病の検査と治療」も含まれています。

 

そのため性病の検査方法も充実しており、症状に応じて疑わしい性病の検査を即日受けられるだけでなく、より精度の高い検査や複数の性病の検査を同時に受けられるなど、起きている症状の原因を早めに突き止めることが可能です。

 

また検査結果が出るのが早めで、検査と治療が同じ病院で受けられるため、原因となる性病がはっきりしたらすぐさま治療に移行できる点も、大きなメリットとなるでしょう。

 

とにかく性病は、早期発見・早期治療したいものですから、患者さんのニーズに合った対応が期待できるわけです。

自由診療によって性病検査の融通が利きやすい

メンズクリニックのほとんどは、自由診療に対応しています。

 

自由診療では、保険証を使わずに匿名で性病の検査や治療を受けられるため、自宅や会社に診察を受けた病院の情報が届くことがなく、性病の感染が家族や会社にバレてしまう心配はありません。

 

また自由診療では、症状がない場合でも性病検査が受けられるため、性病に感染するような性交渉をおこなってしまって感染していないか不安な場合や、自己防衛のため定期的な性病検査を受けたい人も利用できます。

 

メンズクリニックの場合、結婚前に性病に感染していないことをはっきりとさせるための検査である「ブライダルチェック」のプランが設定されていることも多く、複数の性病を一気に、比較的割安で受けられるのも、便利な点と言えます。

メンズクリニックでは女性の患者さんがいないため安心して受診できる

メンズクリニックは、その名のとおり「メンズ」、つまり男性専門のクリニックです。

 

そのため通院しているのは男性のみであり、女性の患者さんはいません。

 

総合病院の泌尿器科や、個人病院などの場合、患者さんに男性や女性の制限はありませんので、どうしても待合室で女性の患者さんと一緒になってしまうケースもあります。

 

大声で病名を言われることなどはない、としてもなんとなく気まずいですし、知り合いの女性にバッタリ会ってしまう可能性も考えると、性病の感染がバレないか、不安にもなるでしょう。

 

メンズクリニックであれば女性の患者さんがいないため、そういった心配をせずに済みます。

 

また男性にとってデリケートなお悩みに多く対応しているため、診察室や待合室なども、プライベートに配慮されている場合があるのは、うれしい点です。

まとめ

性病の検査や治療を受ける際には、泌尿器科のある総合病院や個人病院、そしてメンズクリニックの3つの選択肢があります。

 

それぞれにメリットとデメリットがありますが、総合的に考えると「アモーレクリニック」のような性病専門の検査や治療の準備をしっかりと整えてある、メンズクリニックがオススメです。

 

メンズクリニックであれば即日検査が可能で、検査が受けられる性病の種類も多く、感染している性病が判明し次第、すぐに治療に入れるため、早期発見・早期治療が可能なのが、大きなメリット。

 

また自由診療で検査を受ければ、家族や会社にバレることがなく、症状がないけれども検査を受けたい、といったケースにも対応可能です。

 

自由診療の場合は保険診療よりも金額が高くなるデメリットはありますが、そのあたりのメリット、デメリットをしっかり把握して、メンズクリニックで性病の検査・治療を受けると良いでしょう。

こんな症状が出たら性病の疑いアリ!性病に感染したときによく見られる初期症状をチェック

どんな病気も、いきなり激しい症状が出て、人間の身体に悪影響を及ばすことは、多くはありません。

 

それは性病に感染した場合も、同じことが言えます。

 

ほとんどの場合、激しい症状が出る前に「初期症状」と呼ばれる症状が出て、そのまま放置しておくと徐々に悪化し、激しい症状を引き起こすことがほとんどです。

 

つまり性病の初期症状についての知識を持っておけば、それらしき症状が出たときに早めに専門クリニックで検査・治療を受け、早めに対処することが可能になります。

 

性病は早めに治療しないと、痛みなどでツラい思いをするだけではありません。

 

性病の症状が進行することで、将来的に不妊などの原因となったり、命を失う危険があったりと、人生に大きな影響を与える可能性もあります。

 

この記事では、性病の際によく見られる初期症状と、性病別にどのような初期症状が出るのかについてご紹介しますので、もし思い当たる症状があったら、すぐに専門クリニックの検査を受けてみてください。

性病に感染した際によく見られる初期症状は?

性病に感染した際には、ほとんどの場合でなにかしらの初期症状が起きます。

 

多くの場合、性病は性器を中心に感染するため、性器に症状が出るケースがほとんどです。

 

むしろ性器に症状が出るケースが多いため、性病に感染した可能性が頭をよぎっても、恥ずかしくて専門クリニックに検査を受けに行けない、なんてパターンも考えられます。

 

しかし性病は放置しておいて完治することはないため、症状をチェックした結果、性病の可能性が頭に浮かんだら、すぐにでも検査を受け、治療するべきでしょう。

 

代表的な初期症状をご紹介しますので、チェックしてみてください。

尿道から膿や分泌液が出る

性病に感染した際に多く見られる初期症状が、尿道から膿や分泌液が出ることです。

 

膿の場合は白っぽかったり、若干黄色味を帯びていたりと色がおかしい場合や、ドロドロ、ネバネバした液体である場合が多く、明らかに「なにか変なものが尿道から出ている」と気付きやすいため、異常を感じやすくなります。

 

ただし膿のなかでも、透明でサラサラしたタイプの粘液状のものが出ている場合などは、あまり大きな異常とは思えずにそのまま放置して、性病が悪化してしまうパターンも多くなります。

 

透明な粘液であっても、パンツについたものが乾燥してカピカピした状態になる場合などは、なにかしらの異常が起きている、と考えたほうが良いでしょう。

 

また尿道から膿が出ている場合は、性器周辺で普段とは少し違ったニオイがする場合もあるため、そこで違和感に気付く方も多いようです。

排尿時に尿道に痛みや違和感がある

男性の場合、多くの細菌は尿道口から尿道内に入り、そこで繁殖して性病を引き起こすケースが多くなります。

 

そのため、尿道内に炎症が起き、排尿時に痛みや違和感が出るケースが多いのです。

 

しかしこの痛みや違和感も、性病の種類や感染した人によって、大きな差があります。

 

排尿のたびに、尿道内に焼けつくような激痛を感じる、なんて場合はツラくてすぐに専門クリニックで診察してもらう方も多いでしょうが、ちょっと沁みる感じがする、軽くムズムズした痒みがある、なんて場合には、つい放置してしまいがちです。

 

軽い痛みでも長引いて、なかなか良くならない場合は、性病を疑うのもアリでしょう。

性器が腫れたりイボやできものができたりする

性病に感染した場合、性器自体が腫れたり、陰茎や亀頭にイボやできものができたりするのも、初期症状のひとつです。

 

性器そのものが大きく腫れあがる、なんてケースは多くはありませんが、尿道口が赤く腫れるなどの場合は、性病の可能性を考えたほうが良いでしょう。

 

性器の腫れではなく、太ももの付け根のリンパ節が腫れた場合は、性病の初期症状を疑うべきです。

 

また性器にイボやできものができた場合、それらのイボやできもの自体が痛む場合と、痛さやかゆさなどがまったくない場合があります。

 

性器にイボやできものができても、痛みなどがなければつい放置してしまいがちなのが実際のところ。

 

放置しているうちにイボやできものが消えてしまう場合もあり、そんなときは「治った」と思い込んでしまって、わざわざ専門クリニックでチェックしてもらおう、と考える方はまずいないでしょう。

 

それが性病の悪化につながることがあるので、性器になにかしらのイボやできものができた場合は、痛みの有無などはともかくとして専門クリニックで診察してもらうべきです。

喉の痛みや腫れなど

性病による喉の痛みや腫れは、喉の粘膜に性病が感染したケースに起こる、と考えられがちです。

 

たしかに喉の粘膜に性病が感染すると、これらの喉の痛みや腫れが起こるものですが、喉ではなく性器周辺へ性病が感染した場合でも、喉の痛みや腫れといった初期症状が起こるケースがあります。

 

多くの性病は、性器に感染した場合に喉の痛みや腫れを引き起こす可能性は低いのですが、喉の痛みや腫れ、違和感といった症状が風邪薬を飲んでも改善されず、想像以上に長引く場合は、性病を疑うのも判断としては間違っていません。

全身に現れる斑点や円形のアザ

これら、全身に斑点や円形のアザが現れる場合も、性病の種類によって見られる初期症状です。

 

これらの斑点や円形のアザは、痛みやかゆみといった症状を伴わないケースが多く、さらに数日、長くても数週間程度で消えてしまうケースが多いため、これが「性病の初期症状である」と想像もできない方も多いでしょう。

 

ただしこれらの斑点や円形のアザが消え去ったとしても、残念ながらその原因が性病への感染出会った場合は、自然治癒したわけではありません。

 

そのまま体内で、静かに性病は進行していきますので、原因不明の斑点や円形のアザが身体に現れた場合は、専門クリニックで性病の検査を受けてください。

女性が性病に感染した場合に見られる初期症状

男性と女性では身体の作り自体が異なるため、性病の初期症状としても女性特有の症状が現れます。

 

当然ながら、性行為の相手が性病に感染していた場合、自分が感染する可能性も出てきますので、女性特有の性病の初期症状についても知っておくべきでしょう。

 

もしも性行為の際に「怪しい」と感じたら、コンドームを着用するなど、自分の身体を守るための予防策を講じるようにしてください。

おりものに異常が見られる

女性が性病に感染している場合、おりものに異常が出るケースが多く見られます。

 

おりものとは、子宮や腟から分泌される、粘度の高い液体のことです。

 

子宮や腟からの老廃物や、古い細胞などが混ざり合ったものがおりものであるため、女性の体調や健康状態によって量や色、ニオイが変わることもあります。

 

そのため、単純に「おりものが出ている」のが、性病に感染している証拠とはなりませんので、その点は注意しましょう。

 

それでは、性病によって生じる「おりものの異常」とは、具体的にどういったものなのでしょうか。

 

たとえば泡立っていたり、黄色っぽさや黄緑色っぽさがある膿のようなおりものだったり、思わず鼻をつまみたくなるようなひどいニオイだったり、といった場合は、性病の感染による初期症状によるものの可能性が高いです。

 

「お風呂に入ったのに、アソコから変なニオイがする」なんてシチュエーションに出会ったら、そっとコンドームを着用して外さないようにすることをオススメします。

下腹部の痛みや性交痛

性病に感染している女性の場合、下腹部に鈍い痛みがあったり、性交の際に痛みを感じたり、といった症状が出るケースがあります。

 

女性の場合は、腟内で性病の原因となる細菌やウイルスが繁殖し、腟内や子宮内で炎症を起こしている可能性があるため、性交によって痛みを感じてしまうのです。

 

また性交中に限らず、日頃から下腹部の重さや痛みを感じている女性は、性病によって腟や子宮がダメージを受けているためであるかもしれません。

 

こういった点は、普段から生活を共にしている場合ならばともかく、ナンパなどで一夜の関係を持つ場合には、非常にわかりにくい部分です。

 

もしなにもしていないのに下腹部の痛みを訴える、性交中に妙に痛がる、などといった反応が見られる場合は、相手の女性の性病感染を疑ったほうが良いでしょう。

病気別に見る性病の初期症状

性病の初期症状には、さまざまなものがあります。

 

そもそも性病自体、さまざまな種類がありますので、病気によってどのような初期症状が起こるのかも違うものです。

 

そのため、初期症状からある程度、どのような性病に感染しているのかの可能性を絞れる、と言えるでしょう。

 

この項目では、性病の種類によってどのような初期症状が出るのかをご紹介します。

 

心当たりのある症状が見つかったら、性病への感染の可能性を考えて専門クリニックでの検査・治療を受けましょう。

クラミジア

クラミジアは、非常に感染力が高く、日本だけでなく世界中で感染者が激増している性病です。

 

また人によってはほとんど症状が出ないケースも見られ、そのため感染者が感染していることに気付かず、他人に感染を広めてしまう、というケースも多いのが厄介な部分と言えます。

 

クラミジアの初期症状としては「尿道の痒みや不快感」「尿道からの分泌物」「排尿時の痛み」といったものが挙げられます。

 

しかし先ほどもご紹介したとおり、これらの症状は非常に軽かったり、人によってはまったく出なかったり、といったケースも見られるため、初期症状だけでクラミジアに感染していることに気付くのはなかなか難しいのが実際のところです。

淋病

淋病は性病としては非常にメジャーな存在ですが、男性と違って女性に感染した場合、ほとんど症状が出ないか、出ても軽い症状で済んでしまうケースが多いのが特徴です。

 

そのため女性は淋病に感染してもその事実に気付かず、そのまま男性と無防備に性行為をして感染を広げてしまう可能性があります。

 

男性が淋病に感染した場合は、初期症状としては「尿道からの白っぽい膿の排出」「排尿時の尿道の痛み」「尿道口が赤く腫れる」といったものが代表的です。

 

初期症状の段階からかなり症状がひどく、排尿時に激痛が走ったり、尿道から膿がパンツを濡らすほど流れ出たり、といったケースも見られます。

 

ある意味、男性にとって激しい症状が出る場合は、非常に感染がわかりやすい性病、と言えるでしょう。

 

ただし男性の場合も、淋病の症状がまったく出ないケースもあるため、油断は禁物です。

性器ヘルペス

性器ヘルペスは、非常に感染力の高いウイルスです。

 

小さな水膨れを大量に発生させ、その水膨れがつぶれるとそこに触れた相手に感染するほどです。

 

また一度感染してしまうと、そのまま一生体内にウイルスが残り続けてしまうのも、性器ヘルペスの特徴です。

 

性器ヘルペスの特徴としては「性器に小さな水膨れができる」「太ももの付け根のリンパ節が腫れる」「倦怠感や発熱・頭痛が起こる」などの初期症状が見られます。

 

とくに大人になってから初感染した場合は、これらの症状が非常に重く、治るまで数週間かかるケースも。

 

水膨れなどが発生するため、感染に気付きやすいのがある意味メリットと言えますが、一度感染するとそのまま一生付き合っていかなければならない病気であることを考えると、できればあまり感染したくない性病、と言えるでしょう。

梅毒

梅毒は、一時期感染者が激減した性病ですが、2021年頃から再び感染者が急増している点で問題視されています。

 

また一度感染すると、第1期から第4期まで分けて症状が出る点、第1期から第4期に至るまで非常に長い年月を必要とする点、などが梅毒の特徴です。

 

このうち、初期症状と呼ばれるのは「第1期」の症状となります。

 

具体的には「感染箇所(性器なら性器)へのしこりや炎症の発生」「リンパ節の腫れ」などの症状です。

 

これらの症状は、出てから1ヶ月程度で消えることが多く、この時点で専門クリニックで検査・治療を受ける方は多くありません。

 

このあと、数か月すると全身に「バラ疹」と呼ばれる斑点状のアザができるため、その時点で異常を察して専門クリニックに駆け込むパターンがほとんどとなります。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)

HIVは、感染するとAIDS(後天性免疫不全症候群)を発症させることで知られるウイルスです。

 

ただし現在ではHIVに感染してもAIDSの発症を抑える治療法なども確立されており、HIVに感染=AIDS発症、とは一概に言えなくなってきています。

 

HIVに感染すると、初期症状として「発熱」「喉の痛み」「全身の倦怠感」「筋肉痛・関節痛」「リンパ節の腫れ」などの症状が起こります。

 

風邪の諸症状と酷似しているため、これらの症状が出たからと言ってHIVへの感染を疑える人間は、ほとんどいないでしょう。

 

これらの症状は、発症してから数週間で消えてしまうのが特徴です。

 

そしてその後は数年から数十年単位、HIVは体内に潜伏し続けるため、血液検査などを受けないと感染に気付けない危険は存在する、と言えます。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス6型、11型といったウイルスに感染することで引き起こされる性病です。

 

初期症状としては「亀頭の先端や包皮の内側、陰嚢、尿道、肛門などにイボができる」という点があります。

 

そもそも尖圭コンジローマとは、性器周辺のやわらかい粘膜周辺に先が尖ったイボや、鶏のトサカのような形をしたイボができる性病ですので、初期症状が出た時点でほぼ発症が確定している病気です。

 

そういった意味では発症が非常にわかりやすい性病、と言えますね。

マイコプラズマ・ウレアプラズマ

マイコプラズマ・ウレアプラズマは、クラミジアや淋病などと同じく高い感染率をほこり、10年以上前からメジャーな存在となってきた性病です。

 

よく病気で「マイコプラズマ肺炎」というものが聞かれますが、性病のマイコプラズマと肺炎を引き起こすマイコプラズマは別なので、注意しましょう。

 

マイコプラズマ・ウレアプラズマに感染すると起こる初期症状は「尿道からの分泌物」「排尿時の違和感」など、クラミジアの初期症状とよく似ています。

 

症状自体が出ない、軽いケースも多く、マイコプラズマ・ウレアプラズマも初期症状だけで感染に気付くのは難しい性病と言えるでしょう。

性病の感染から初期症状が出るまでの潜伏期間

性病に感染してから初期症状が出るまでには、潜伏期間が存在します。

 

そのため各性病の潜伏期間をちゃんと把握していれば、どの相手との性行為が性病に感染する原因となったのか、ある程度予測が可能です。

 

同じ過ちを犯さないように、原因と考えられる相手との性交渉は、そのあとは避けるようにするなどの対策を取りましょう。

 

具体的な性病の潜伏期間は、次のようになります。

 

  • クラミジア 1週間から3週間程度
  • 淋病 2日間から7日間程度
  • 性器ヘルペス 2日間から10日間程度
  • 梅毒 3週間から6週間程度
  • HIV 2週間から4週間程度
  • 尖圭コンジローマ 3週間から8か月程度
  • マイコプラズマ・ウレアプラズマ 1週間から5週間程度

 

感染してから早めに初期症状が出る性病もあれば、意外と潜伏期間が長い性病もあります。

 

潜伏期間が長くなれば長くなるほど、性行為と性病感染が結びつきにくくなるため、感染の原因がわかりにくくなり、性病感染の可能性も頭に浮かばなくなる点が難しい点です。

 

もし怪しい症状が出ている場合は、たとえその症状が消えたとしても念のため専門クリニックで性病の検査を受けておくと、より安心して日常を過ごせるようになるでしょう。

まとめ

性病に感染した際の初期症状は、どの性病に感染したかによって違ってきます。

 

また潜伏期間も性病の種類によって異なり、性病によっては感染からかなり時間が経過してから初期症状が出るケースもあるため、感染のタイミングなどがわかりにくい点に注意が必要です。

 

さらに問題なのが、初期症状は軽い場合やまったく症状が出ない場合、さらには風邪などの症状と似ていて、性病の初期症状だと気付きにくいケースがある点。

 

おそらく初期症状だけで「性病に感染した」と判断するのは、尖圭コンジローマや性器ヘルペスといった「見た目でわかりやすい性病」以外に感染した場合は難しい、と言えるでしょう。

 

そこで大切になってくるのが、専門クリニックでの定期的な性病検査になります。

 

とくに複数の相手と性行為をする方の場合は、どこでどんな性病に感染しているかわかりませんので、定期的に性病検査を受けて自分が性病に感染していないかをチェックするのが非常に大事、と言えるでしょう。

 

HIVや梅毒など、一度初期症状が出るとなかなか感染に気付くのが難しい性病も存在するため、自分の健康のためにも定期的な性病検査は大切。

 

ぜひ「アモーレクリニック」のような専門クリニックで、定期的な性病検査を受けるようにしてください。

喉の痛みは性病が原因?喉に感染する性病の種類と感染の原因とは

喉の痛みが起こると、多くの方は風邪を疑いますが、実は性病が喉に感染して喉の痛みの原因となっている場合があります。

 

性病は性器に感染する、とのイメージが強いですが、性病は喉の粘膜にも感染し、炎症を起こすため、喉の痛みを起こすのです。

 

しかも喉に感染する性病の種類はかなり多いため、油断していると誰でも喉の性病に感染してしまう可能性があります。

 

喉に性病が感染すると、自分が喉の痛みなどでツラい思いをするだけでなく、ほかの人にも感染させてしまう危険性があります。

 

どういった性病が喉に感染するのか、そして感染の原因や予防法などをご紹介しますので、喉への性病感染を避けたい方は、この記事を読んでぜひ参考にしてください。

こんな喉の痛みや違和感があったら原因は性病の感染かもしれない!

喉の痛みが起こる原因には、さまざまなものがあります。

 

風邪やインフルエンザなどのウイルス感染によるもの、感想や寒さによって喉の潤いが失われることによる炎症、声の出し過ぎや、過度の飲酒・喫煙などが、喉の痛みの原因として考えられるでしょう。

 

そんな数多くの理由があるなか、性病の感染も喉の痛みの原因となるわけです。

 

これだけさまざまな喉の痛みの原因があると、喉の痛みが起こったとしてもその原因がなんなのか、すぐに判断することは難しい、と言えるでしょう。

 

喉の痛みが起こったとき、少しでも原因のヒントになるように、喉の痛みの見分け方や性病に感染したときに起こる、痛み以外の喉の症状などをご紹介します。

原因は風邪か性病か?喉の痛みの見分け方

まずは喉の痛みの原因としてはもっとも多いと考えられる、風邪の場合の喉の痛みと、性病が原因の喉の痛みではどのような違いがあるのか、ご紹介しましょう。

 

風邪の場合は、喉の痛み以外にもさまざまな症状が起こります。

 

具体的には、咳やくしゃみ、鼻水、頭痛、発熱、全身の倦怠感などです。

 

とくに風邪の代表的な症状としては「咳」「鼻水」「喉の痛み」の3つ、と言われています。

 

ちなみにこれら3つの症状のうち、とくにどの症状が強いかによって、風邪の呼び名が異なってきます。

 

咳の症状が強かったら「急性気管支炎」、鼻水の症状が強かったら「急性副鼻腔炎」、喉の痛みが強かったら「急性咽頭炎」、といった具合です。

 

つまり、この「咳」「鼻水」「喉の痛み」の3つの症状が同時に出ている場合は、風邪だと判断できるわけですね。

 

一方、性病の感染が原因の喉の痛みの場合は、風邪の代表的な症状である「咳」「鼻水」が出ないことがほとんど。

 

こういった症状の違いから、喉の痛みの原因が風邪なのか性病なのか、判断できます。

性病に感染した場合に喉の痛みのほかに出る症状

性病の感染による喉の痛みの場合は、風邪の症状である「咳」「鼻水」が出ない代わりに、違う症状が同時に出ることがあります。

 

具体的には、喉の腫れや赤み、扁桃腺の腫れや、喉にできものができる、などの症状です。

 

これらの症状が起こったら、性病による喉の痛みを疑ったほうが良いでしょう。

 

ただし性病の感染によって喉の痛みが起こると、風邪と同じく咳や発熱といった症状が出るケースも少なくありません。

 

素人が喉の痛みの原因を突き止めるのは、なかなか難しいのが現実です。

性病による喉の痛みは自然治癒しない

喉の痛みが風邪によるものの場合は、静養していれば数日で喉の痛みを含めた各症状は消えていきます。

 

また風邪薬を服用すれば、喉の痛みを含めた各症状を抑えることも可能です。

 

しかし性病が原因の喉の痛みは、静養しても自然治癒することはなく、長く続くのが特徴であり、風邪薬で症状が緩和されることもありません。

 

いつまで経っても喉の痛みが続くようなら、性病の感染を疑うべきでしょう。

喉の痛みを引き起こす性病の種類

喉の粘膜に感染して、喉の痛みを引き起こす性病は、1種類ではありません。

 

かなり多くの性病が喉へ感染しますので、どういった性病が喉に感染する可能性があるのか、そしてその症状を知っておくと良いでしょう。

咽頭クラミジア

性病のなかでも、感染者が非常に多いと言われるのが「クラミジア」です。

 

このクラミジアという細菌が、喉や口腔内の粘膜に感染することで起こるのが「咽頭クラミジア」です。

 

とくに20代の若年層に感染者数が多い性病として知られており、感染力の高さが特徴とされています。

 

また咽頭クラミジアに感染した場合、症状が軽い喉の痛みや違和感といった程度で自覚症状に乏しいため、気付きにくいのが特徴です。

 

気付かないため、感染したままほかの人と性行為をして、さらに感染を広げてしまうケースも多発しています。

 

咽頭クラミジアが重症化すると、喉に腫れやイガイガとした痛み・違和感が起こります。

 

また、耳になにかが詰まってしまったような感じで音が聞こえにくくなったり、鼻詰まりが起こったり、といった症状も起こる可能性があるでしょう。

 

とは言え、症状だけで咽頭クラミジアに感染しているとはわかりにくいのが事実のため、疑わしく思ったら早めに専門クリニックで検査を受けると安心です。

咽頭淋病

性病の代表格と言えるのが、淋病です。

 

淋病の原因となる「淋菌」という細菌が喉の粘膜に付着して、感染します。

 

咽頭淋病も咽頭クラミジアと同じく、感染してもあまり強い症状が出ないため、感染に気付かないケースが多いのが問題点です。

 

症状としては、喉の痛みや腫れ、咳、痰、発熱など、風邪の諸症状に似ているのも、咽頭淋病が見分けにくい原因と言えます。

 

やはり「怪しい」と感じたら、専門のクリニックでの検査を受なければなりません。

咽頭ヘルペス

咽頭ヘルペスは、ヘルペスウイルスが咽頭に感染して発症します。

 

ヘルペスウイルスは非常に感染力が高く、一度感染すると完全に体内からウイルスを追い出すことはできません。

 

そのため抵抗力が落ちると、体内に潜伏していたヘルペスウイルスが再び顔を出し、症状を再発させる可能性があります。

 

非常にやっかいなウイルス、と言えるでしょう。

 

咽頭ヘルペスに感染すると、非常に強い喉の痛みや高熱が出るケースもあり、喉の痛みで食べ物・飲み物だけでなく自分の唾液も飲み込むのがツラい、なんて状態になる可能性も出てきます。

 

喉に感染する性病のなかでも症状がわかりやすい部類に入るため、怪しいと感じたら早めに治療を受けたほうが良い性病のひとつ、と言えるでしょう。

梅毒

現在、風俗店の利用者や若い世代を中心に、感染者が急増していると言われるのが、梅毒です。

 

感染すると長い年月をかけて身体を蝕んでいきますが、一時期に症状が出ると再び症状が消える、を繰り返すため、なかなか梅毒と気付かずに放置してしまう方が多いのも、大きな問題点となっています。

 

咽頭梅毒の症状としては、喉の痛みや違和感、不快感、そして喉の奥に白い斑点や、粘膜がはがれたような状態が見えるようになります。

 

また声がかすれる、微熱や身体のだるさなども出てくるのが特徴です。

 

初期の症状としては、喉にしこりやできものができるので、そういった部分をチェックすれば一般的な風邪とは違う、と気付ける可能性は上がります。

 

なによりも喉の奥に白い斑点だけでなく、蝶のような形をした病変や、白い弓状の病変が表れるため、ある程度病気が進行すると自分の目でも確認できるような状態となるでしょう。

 

これらの症状が出た場合は、一刻も早く専門のクリニックでの検査、治療を受けるべきです。

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)

HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染すると、感染初期の症状として喉の痛みが現れる場合があります。

 

同時に発熱やリンパ節の腫れ、頭痛、倦怠感などが現れることも多く、風邪やインフルエンザの症状と間違いやすいのが注意点です。

 

通常、HIVによる喉の痛みなどの諸症状は、感染後2週間目から4週間目に起こり、数日から数週間で自然に消えていきます。

 

その後は数年から十数年、感染したままなんの症状も出ない状態が続きますので、やはり症状からHIVの感染に気付けるケースは非常にまれです。

 

HIVに感染しているかどうかは、血液検査を受けなければわかりません。

 

感染の心配があるならば、定期的に専門クリニックで検査を受けておけば、万が一感染してしまったときも早めに治療にとりかかれます。

マイコプラズマ・ウレアプラズマ

マイコプラズマとは、風邪や肺炎、気管支炎などを引き起こす、細菌の一種です。

 

しかし一般的な細菌とは、構造が少し異なっているのが特徴です。

 

一般的な細菌は、身体の周囲を「細胞膜」と「細胞壁」が取り囲んでいます。

 

しかしマイコプラズマは、身体の周囲を「細胞膜」だけが取り囲んでおり、この特徴からほかの細菌とは効果的な治療法なども異なってくるのが、厄介な点と言えるでしょう。

 

またマイコプラズマと同じく、細胞膜だけしか持たない細菌として「ウレアプラズマ」も存在しており、こちらも感染するとマイコプラズマと同じように喉の痛みや咳、発熱といった症状を引き起こします。

 

マイコプラズマ、ウレアプラズマは、そもそもが風邪や気管支炎といった症状を引き起こす細菌であるため、喉に感染すると症状は喉の痛み、咳、頭痛など、一般的な風邪の症状とよく似ています。

 

ただし一般的な風邪薬などは効きませんので、風邪薬を飲んで効果がなければマイコプラズマ・ウレアプラズマの感染を疑うべきでしょう。

喉に性病が感染してしまう原因とは?

一般的に、性器に感染して諸症状を引き起こすと考えられがちな性病。

 

そんな性病が喉に感染してしまうのは、明確な理由が見られます。

 

そもそも性病の原因となる細菌やウイルスは、人間の身体を離れるとすぐに死滅してしまうような、弱い細菌やウイルスであるケースがほとんど。

 

つまり性病は、空気感染や飛沫感染するケースはほとんど見られず、粘膜同士の接触、つまり多くの場合は性行為によって感染する、と考えられるでしょう。

 

具体的な、喉に性病が感染する原因について、ご紹介します。

オーラルセックス

喉に性病が感染する、大きな原因として考えられるのは「オーラルセックス」、つまり口を使って相手の性器を刺激する性行為です。

 

性病を引き起こす細菌やウイルスは、粘膜同士が接触することで感染します。

 

つまり性病に感染している性器を口によって刺激することで、口の中に性病の原因となる細菌やウイルスが侵入し、そのまま喉の粘膜に感染してさまざまな症状を引き起こすわけです。

 

これは逆のこと、つまり「喉に性病が感染している人間が相手の性器をオーラルセックスすることで、相手の性器に性病を感染させてしまう」ケースも起こります。

 

どちらにしても、大きなリスクがあると言えるでしょう。

キス

喉の粘膜に性病の原因となる細菌やウイルスが感染していると、キスによって相手の喉に性病を感染させてしまう可能性があります。

 

とは言え、キスだけではオーラルセックスよりも性病を感染させてしまう可能性はそこまで高くはありません。

 

とは言え、恋人同士のディープキスなど、唾液を口内で交換する、もしくはより粘膜同士の接触が密接になるキスの場合は、感染する可能性はじゅうぶんに考えられます。

 

ただし性病の種類によって、キスで感染するかどうかの可能性はだいぶ変わってくるため、キスでの喉への性病の感染は、ほとんどの場合あまり重視されていないのが現実です。

喉への性病感染を予防する方法とは?

喉への性病感染を予防するためには、けっして特別な方法が必要なわけではありません。

 

一般的に、性病を予防するために取られる方法と同じような方法で、喉への性病感染も予防できます。

 

とは言え、性器への感染と喉への感染では異なる面もありますので、しっかり性病の予防方法として頭の中に入れておいてください。

コンドームを着用する

男性の場合は、コンドームの着用が性病予防のための第一候補です。

 

コンドームを着用すれば、100%ではありませんが多くの性病感染の危険を避けられます。

 

また、コンドームを着用すれば万が一自分が性病に感染していた場合でも、相手へ感染させてしまう可能性も下げられますので、コンドームの着用は大切、と言えるでしょう。

 

注意しなければならないのが、性病感染を予防するためにコンドームを着用するのであれば、挿入時だけでなく性行為の最初の段階から着用しておく必要がある点です。

 

ときどき、コンドームは挿入時だけに着用すれば良い、と考えている男性もいますが、性病の感染は粘膜同士が触れ合うことで起こります。

 

そのためコンドームの着用をせずにオーラルセックスをした場合、相手が喉に性病の感染を起こしていた場合、当然喉から性器へ感染する可能性がじゅうぶん考えられるわけです。

 

使用方法を間違えると、せっかくのコンドームも意味がなくなってしまいますので、注意しましょう。

女性へのオーラルセックスでは「食品用ラップ」などを使用する

男性へのオーラルセックスの場合は、コンドームを使用すれば、喉からの性病の感染、または喉への性病の感染を防げます。

 

しかし当然、女性へのオーラルセックスで男性の喉が性病に感染する場合、逆に女性に性病を感染させてしまうケースも考えられるでしょう。

 

残念ながら、女性の場合は男性のコンドームに該当するような、オーラルセックスの際の性病感染を予防するグッズは、一般的な存在ではありません。

 

アダルトグッズの専門店などで「デンタルダム」と呼ばれる、もともとは歯科医師が使用するラテックス製の薄いシートが、女性へのオーラルセックス時の性病感染グッズとして販売されている場合はあります。

 

しかし気軽に手に入るものではなく、実際に使用するとなるとハードルが高い、と考えざるを得ないでしょう。

 

そこで一般的に、女性へのオーラルセックス時にコンドームと同じ役割をする存在として、食品用ラップなどを利用するケースが多くなります。

 

女性器全体に食品用ラップを被せ、その上から粘膜や体液に直接触れないようにオーラルセックスをおこなうわけです。

 

しかし被せ方が甘いと、食品用ラップがズレて、直接粘膜や体液に舌や口が触れてしまう場合も考えられます。

 

その点にはじゅうぶんな注意が必要です。

 

また食品用ラップはガサガサして、女性としても男性としてもオーラルセックスの際に「興ざめ感」が出てしまう、なんて問題点もあります。

 

そういった意味では、喉への性病感染を防ぐためには、オーラルセックス自体を避けるようにするのが一番、とも言えるでしょう。

不特定多数の相手との性行為を避ける

喉への感染に限ったことではありませんが、そもそも性病感染を防ぐためには、不特定多数の相手との性行為を避けるのが大切です。

 

お互いに決まったパートナーだけとの性行為をおこなっていれば、性病に感染する危険はまずありません。

 

不特定多数の相手と性行為をすると、その相手がそれまでに誰と性行為をし、どんな性病に感染しているかもわからなくなります。

 

そういった相手は性病への意識も低く、定期的な性病検査なども受けていない可能性が高いでしょう。

 

梅毒やHIVといった性病に感染しているかもしれない相手と、無防備に性行為をするのは、あまりにも危険だと言えます。

マウスウォッシュを使用すれば喉への性病感染は予防できる?

「オーラルセックスのあと、マウスウォッシュを使用すれば、喉への性病感染を防げる」

 

そんなウワサを聞いたことがある人も、いるかもしれません。

 

マウスウォッシュは、口の中の細菌などを洗い流すために使用されるものであり、たしかに効果がありそうな気もするでしょう。

 

実際、2017年にオーストラリアの研究チームによって「マウスウォッシュを使用すると、口の中の淋菌が減少する」との研究結果が発表されてもいます。

 

しかしこれは、マウスウォッシュを使用すれば喉への性病感染が防げる、とイコールではありません。

 

あくまでも「淋菌が減少した」との研究結果であって、口内の淋菌がゼロになるわけではありませんし、そもそも喉に感染する性病は淋病以外にもさまざまなものがあるため、使用しているマウスウォッシュが性病の原因菌に有効とも限らないのです。

 

「マウスウォッシュを利用すれば、喉への性病感染は防げる」という考え方は、可能性はあるものの信じすぎるのは危険でしょう。

 

むしろ「マウスウォッシュは、喉への性病感染を防ぐ効果はない」と考えておいたほうが、予防的には安心と言えます。

まとめ

喉に性病が感染した場合、喉の痛みをはじめとしたさまざまな症状が出ます。

 

ただしこれらの症状は、風邪の諸症状と似ているため、実際に喉の痛みが出てもそれが性病によるものかわからない、という難点があります。

 

そのまま放置しておくと、性病がどんどん進行して悪化してしまう可能性も考えられるため、もし喉の痛みや違和感などを感じた場合、心当たりがある場合は「アモーレクリニック」のような専門のクリニックで検査・治療を受けることをオススメします。

口腔性交で感染する性病にはどのような病気がある?

性病のなかには、口腔性交、いわゆる「フェラチオ」や「クンニで感染するものも存在しています。

 

性器と喉の粘膜同士が接触することで、喉の粘膜に性病が感染してしまうわけですね。

 

もちろん喉の粘膜に性病が感染した状態で、相手に口腔性交をおこなえば、喉から性器への性病感染も起こります。

 

一方、キスの場合、唇を合わせるだけのキスなら感染の危険性は低いですが、唾液を交換するディープキスの場合は感染の可能性が高くなる、とも。

 

つまり喉の粘膜に性病が感染していると、さまざまな行為が性病感染を拡大させるものとなってしまうわけですね。

 

しかしそのような危険性を聞いても、具体的に口腔性交で喉の粘膜にどのような性病が感染するのか、を知らなければ、実感を持って予防に取り組むのも難しいかもしれません。

 

そこで実際に喉の粘膜に感染する性病にはどのようなものがあるのか、そして喉に性病が感染するとどういった症状が出るのか、をご紹介していきます。

 

口腔性交で喉の粘膜に感染する性病は数多く存在する

まずは口腔性交で喉の粘膜に感染する性病の種類について、ご紹介しましょう。

 

最初に言ってしまいますと、喉の粘膜に感染する性病の数は、想像以上に多く存在しています。

 

むしろ「性器には感染するけれども、喉の粘膜には感染しない」なんて性病自体が数少ない、と言えるでしょう。

 

つまり喉に性病が感染する機会は、想像以上に多いわけですね。

 

しっかりとそのことを把握して、性病の感染予防をするようにしましょう。

 

○咽頭クラミジア

咽頭クラミジアは、主に「クラミジア・トラコマティス」と呼ばれる細菌が喉の粘膜に付着することで感染する性病です。

 

そもそもクラミジアという性病自体が、性病のなかでもトップレベルに感染者が多いものですので、咽頭クラミジアに感染する人も非常に多い、という事実があります。

 

クラミジアに感染する人が多いのは、クラミジアは感染してもはっきりとした症状が出ない場合も多い、という厄介な性質が原因です。

 

はっきりとした症状が出ないため「自分がクラミジアに感染している」と気付かずに、ノーガードで性交渉をしてしまって相手に感染を拡げてしまう、なんてパターンが多いわけですね。

 

○咽頭淋病

淋菌が喉の粘膜に感染して発病するのが「咽頭淋病」です。

 

淋病はクラミジアに比べると症状が出やすい性病ですので、そういった意味では感染した状態で口腔性交をおこなう、といった状況にはなりにくい、と言えます。

 

しかし場合によっては淋病もあまり症状が出ないケースがありますし、感染してから症状が出るまでの潜伏期間で口腔性交をおこなってしまう、というパターンも考えられますね。

 

とくに女性の場合、淋病に感染しても無症状である場合が多いので、淋病に感染している女性にクンニして、男性の喉に感染が拡がってしまうケースが多いようです。

 

○梅毒

梅毒は「梅毒トレポネーマ」と呼ばれる細菌が原因で感染する性病です。

 

一度感染すると、治療しても血液検査などで「陽性」となってしまうため、非常に面倒な存在と言えます。

 

また感染してから、何度か無症状の状態を繰り返しながら少しずつ病状が進行していくため、なにかの症状が出てもそのあと無症状になることで「治った」と放置してしまう人がいるのも厄介な点でしょう。

 

梅毒も口腔粘膜や喉に感染する場合があり、感染すると唇や口内の粘膜にただれや潰瘍が出現するケースがありますが、症状が出ない場合も。

 

また性器に梅毒が感染した場合も、治療せずにいると症状が進んだ第二期ごろに口腔粘膜に異常が現れるため、口腔粘膜に異常が生じたら梅毒を疑ってみるべきでしょう。

 

○咽頭ヘルペス

咽頭ヘルペスは「単純ヘルペスウイルス(HSV)」と呼ばれるウイルスによって感染する性病です。

 

「単純ヘルペスウイルス」は、非常に感染力の高いウイルスとして知られていて、症状としては小さな水膨れがたくさん発生します。

 

この水膨れは破れやすく、中に「単純ヘルペスウイルス」が存在しているため、患部に接触すると感染しやすい性病と言えますね。

 

喉にヘルペスが感染すると、強い痛みをともなう水膨れができたり、リンパ節が腫れたり、高熱が出たりします。

 

とくに初めて感染したときには症状が強くなるのが、注意点と言えますね。

 

また一度「単純ヘルペスウイルス」に感染してしまうと、身体の中にウイルスが存在し続けるため、完治することがありません。

 

ただし常に症状が出るわけではなく、潜伏状態を保っているケースも多くあります。

 

抵抗力などが落ちると再び体内で「単純ヘルペスウイルス」が暴れ始めて症状が再発しますが、再発の際は初めての発症に比べて症状が軽くなるのが特徴です。

 

喉の粘膜に性病が感染するとどのような症状が起こる?

喉の粘膜に性病が感染すると、さまざまな症状が現れます。

 

どの性病にも共通して同じ症状が現れるわけではありませんが、なにか異変があったら喉の粘膜への性病感染を疑ってみるべきでしょう。

 

具体的にどのような症状が出るのか、ご紹介します。

 

○喉の痛み

喉の痛みは、多くの性病で起こる症状です。

 

その痛みのレベルは、イガイガとした違和感からズキズキと痛んで食べ物が飲み込めないほどまで、さまざまです。

 

とは言ってもほとんどの場合は軽い違和感や軽い痛み程度であり、食べ物が飲み込めないほどの痛みが発生するのは「咽頭ヘルペス」くらいです。

 

○喉の腫れ

喉が赤くなったり腫れたりする場合は、性病のなかでも「咽頭クラミジア」と「咽頭淋病」の疑いがあります。

 

喉の腫れのなかでも、リンパ節が腫れている場合は「梅毒」や「HIV」の症状が進行した状態が考えられますので、早めに治療を受けたほうが良いでしょう。

 

○喉のできもの

喉や口腔粘膜に、できものができている場合、そのできものに痛みやかゆみなどがなければ「梅毒」の感染が疑われます。

 

痛みをともなう小さな水ぶくれがたくさんできている場合は「咽頭ヘルペス」の可能性が高いでしょう。

 

性病による喉の異常は風邪との症状と間違いやすいため注意!

喉の粘膜に性病が感染した場合、現れる症状としては「喉の痛み」「喉の腫れ」「喉のできもの」といったものがあります。

 

「喉のできもの」はともかくとして、残りの「喉の痛み」「喉の腫れ」は、風邪の症状と間違えて放置してしまい、結果として性病の治療が遅くなってしまいがちです。

 

風邪のその他の症状である「咳」や「鼻水」といった症状がない場合や、しばらく時間が経っても喉の痛みや腫れが消えない場合、性病による症状のケースが考えられるため、早めに専門の病院へ行って性病の検査・治療を受けるようにしてください。

 

※性病に関する治療はコチラのページをチェック!

※本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています

性病を予防する際には「口腔性交」でもコンドームを使用するべき!

性病の感染を予防するためには、コンドームを使用するのが有効であるのは、非常に良く知られています。

 

しかしせっかくのコンドームも、正しい使い方をしなければ性病予防の効果をじゅうぶんに発揮できません。

 

そういった知識を持っていないと、単純に「コンドームを使っているから、自分は性病にならない!」なんて思い込んでしまい、いざ性病に感染してショックを受ける、なんてことになってしまいます。

 

とくにありがちな失敗が、コンドームを使わずに「口腔性交」をおこなうことで、性病に感染してしまうパターン。

 

そういった危険性を避けるため、口腔性交における注意点や、コンドーム以外に口腔性交で使える性病予防の手段について、ご紹介していきます。

 

コンドームを性交時だけに装着するのは性病対策としてはまったくの無意味!

まず知っておかなければならないのが、コンドームを性交時だけに装着するのは、性病対策としてはまったくの無意味である、という点です。

 

「避妊」の観点からすれば、コンドームは性交時だけでじゅうぶんですが、性病予防のためには粘膜同士の触れ合いを避けなければなりません。

 

つまりコンドームは、性病予防目的のためには粘膜同士が触れ合わないように、性行為の最初の段階から装着しておかなければならないわけですね。

 

性病は性器だけでなく喉に感染するものも多い

性病に関して注意が必要な点として、性病は性器だけでなく喉に感染するものも多い、という点があります。

 

喉に性病が感染する理由として考えられるのが、口腔性交です。

 

簡単に言えば、男性器をパートナーが口で愛撫する「フェラチオ」や、同じく女性器をパートナーが口で愛撫する「クンニ」と呼ばれる行為ですね。

 

フェラチオやクンニを「される側」が性病に感染していた場合、性器からパートナーの喉へと性病が感染します。

 

逆に喉に性病が感染している相手から口腔性交をされた場合は、喉から性器へと性病が感染するわけです。

 

喉の粘膜に感染する性病としては、クラミジアや淋病などが代表的なものです。

 

とくにクラミジアは、性病のなかでももっともポピュラーな存在であり、油断すると感染する危険性が非常に高い性病ですので、気を付けなければならないでしょう。

 

喉に感染する性病を予防するにはコンドームを使うべき

喉に感染する性病は、コンドームを使うと予防できます。

 

性病の感染は、ほとんどの場合が粘膜と粘膜の接触によって起こるものです。

 

コンドームを使わずに口腔性交をおこなってしまうと、喉の粘膜と性器の粘膜が直接触れてしまうわけですから、性病の感染が起こってもまったく不思議ではないわけですね。

 

男性の場合、ときどき「コンドームを装着すると、気持ち良くない」との意見で、コンドームを着用したがらないケースもあります。

 

口腔性交で妊娠する可能性はありませんから、ついコンドームを着用せずに口腔性交をしてしまうわけですね。

 

またフェラチオをする側の人のなかにも、コンドームを着用していると「ゴムの感触やニオイがするから、フェラチオしたくない」なんて言い出す人がいます。

 

そういったことを言う相手は、性病に関する意識が非常に低いわけですから、かなり危険だと考えておくべきでしょう。

 

男性から女性への口腔性交でも性病は感染する

性病に感染するのは、女性から男性への口腔性交だけではなく、当然男性から女性への口腔性交、いわゆる「クンニ」でも起こります。

 

クンニをする場合も、もちろんフェラチオと同じく男性から女性、女性から男性の両方に感染する危険性が存在しますので、気を付けなければなりません。

 

口腔性交での性病感染を予防するためにできる対策とは?

口腔性交での性病感染を予防するのは、なかなか難しい面もあります。

 

とくに口腔性交の場合は、挿入時と違って男性がコンドームを装着していれば防げるわけではありません。

 

自分も、性交渉の相手も双方が性病対策をする必要があるわけです。

 

そこで口腔性交をおこなう際に、性病予防のために使えるさまざまなグッズについて、ご紹介します。

 

女性への口腔性交用グッズ「デンタルダム」

「デンタルダム」は、四角形をしたラテックス製の薄いシートです。

 

この「デンタルダム」を女性器にかぶせて舐めることで、クンニの際も粘膜同士が接触せず、お互いに性病の予防ができます。

 

クンニの際に使う、コンドームのようなものだと考えれば、イメージはしやすいのではないでしょうか。

 

もともと「デンタルダム」は、歯科医で治療をする際に利用されるアイテムです。

 

しかしその便利さから口腔性交の際の性病予防アイテムとしての使用が始まり、現在では専用の性病予防アイテムとして、アダルトショップやインターネット通販で販売もされています。

 

ちなみにラテックス製のシート、ということで、洗って何度も使えるように思えますが、一度使った「デンタルダム」を再使用するのは推奨できません。

 

毎回新品の「デンタルダム」を使うようにしないと、性病を予防するのは難しい、と知っておきましょう。

 

料理用のラップフィルムでも「デンタルダム」の代用になる?

「デンタルダム」が手に入らない、または持っていた在庫を使い切ってしまった、といったケースも考えられるでしょう。

 

それでも性交渉がしたい……なんて場合に「デンタルダム」の代用品として考えられるのが「料理用ラップフィルム」です。

 

「料理用ラップフィルム」でも、お互いの体液が混ざるようなこともなく、粘膜同士が接触することもないため、性病の予防効果はあるでしょう。

 

しかし「料理用ラップフィルム」は、当然ですが性交渉のときに使うようにはできてはいません。

 

使っている最中に破れてしまったり、丸まってしまったりして粘膜同士が接触してしまう可能性もありますので、使用する際には細心の注意が必要となるでしょう。

 

男性器に着用する「フェラチオ用コンドーム」

男性にフェラチオする際にコンドームを着用するのは、先にも書きましたが喉への、そして喉からの性病感染を予防するために、非常に大切です。

 

しかし「コンドームの感触やニオイが苦手で、フェラチオしたくない」と言われてしまう場合もあるでしょう。

 

また多くのコンドームには、潤滑油としてローションがもともと付着していることも多く、それもフェラチオの際にイヤがられるポイントとなります。

 

そういった場合、極薄のラップ状ポリウレタンで作られたフェラチオ用のコンドーム、通称「トリップスキン」を利用すると良いでしょう。

 

ゴム臭さやローションの付着がなく、極薄のため舐めたときの感触、舐められたときの感触にも影響は少なくなります。

 

なかには甘い味や香りがついている「トリップスキン」もありますので、使ってみるとロマンチックなプレイも楽しめるでしょう。

 

しっかりと性病を予防して安全に性生活をエンジョイしよう!

性病の感染が大きな社会問題となっている現代社会において、性交渉の際には性病予防に気を使うのは、非常に大切なことです。

 

多くの人はコンドームの着用をして性病対策をしているでしょうが、口腔性交のときまでしっかりと性病予防をしている人は、まだ少なめなのではないでしょうか。

 

性生活をエンジョイするためには、しっかりと性病に関する知識を身に付け、性病に感染しないようにするのが大切です。

 

さまざまな性病予防グッズが販売されていますので、それらを利用するのも良いでしょう。

 

また性器や喉に違和感があったら、すぐに専門のクリニックで性病検査を受け、感染が発覚したら治療を受けるようにしてください。

 

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性病予防のためにあらかじめ抗生物質を飲んでおくのはアリ?答えはナシ!

性病に関しての情報をインターネットなどでチェックしていると、ときおりこんな発言をしている男性を見かけます。

 

「自分は風俗に遊びに行く前に、あらかじめ抗生物質を飲んでいるから、性病なんて怖くない!」

 

たしかにあらかじめ抗生物質を服用してから風俗店に遊びに行けば、もし遊んだ相手が性病に感染していても、自分は発症せずに済むように思えますね。

 

しかしこの「予防のためにあらかじめ抗生物質を飲んでいく」のは、本当に有効な性病の対策法と言えるのでしょうか?

 

多くの男性が気になるであろう、そのあたりの情報について、ご紹介していきます。

 

あらかじめ抗生物質を飲んでおいても性病対策とはならない

結論から言ってしまえば、残念ながらあらかじめ抗生物質を飲んでおいても、それは性病対策として有効とは言えません。

 

性病対策となるどころか、むしろ性病に感染した際により厄介な状態を引き起こしてしまう原因ともなりかねないのです。

 

なぜあらかじめ抗生物質を飲んでおくのが有効な性病対策とは言えないのか、また抗生物質を服用しておくとどのような厄介な状態になる可能性があるのか、ご紹介していきましょう。

 

あらかじめ抗生物質を飲んでいても有効な性病対策とはならない理由

なぜあらかじめ抗生物質を飲んでいても、有効な性病対策とは言えないのでしょうか。

 

たしかに抗生物質を服用しておけば、体内に病原菌が侵入してきた際に、その効果で病原菌をすべて退治してくれそうな気がします。

 

しかし残念ながら、抗生物質は「病原菌ならばすべてに対して効果がある」なんて、万能薬ではありません。

 

病原菌によって、効果があったりなかったりするのが現実です。

 

そのため飲んでおいた抗生物質が効果を発揮してくれない病原菌が入ってきた場合、当然ながらなんの効果も得られないことになってしまうわけです。

 

中途半端な抗生物質の服薬によって性病の症状が抑えられてしまうケースもある

性病の厄介な点として、基本的には自然治癒しない点が挙げられます。

 

つまり性病の治療をする際には、有効な抗生物質を飲んで、体内の原因菌を全滅させなければならないわけですね。

 

しかし中途半端な抗生物質を服用していると、体内の原因菌を全滅させられなくても、活動の勢いを阻害して、それほど強い性病の症状が出なくなる、といったケースが考えられます。

 

そうなると結果的に性病の発覚が遅れてしまい、治療に入るのが遅くなってしまうわけですね。

 

性病はできるだけ早く治療するのが肝心ですので、治療の遅れはできるだけ避けたいものです。

 

抗生物質に対する耐性菌が誕生してしまう可能性がある

抗生物質をあらかじめ飲んでおくと、体内に侵入してきた病原菌を退治しきれないときに、病原菌がその抗生物質に対して耐性を持ってしまうケースが考えられます。

 

こういった菌は、いわゆる「耐性菌」と呼ばれており、さまざまな抗生物質に対して耐性を得てしまった病原菌、とくに淋病の原因となる「スーパー淋菌」が、世界的に大きな問題となっているのです。

 

こういった危険な病原菌を生み出す原因となりかねないので、そもそも基本的に抗生物質を予防のために服用することは禁止されています。

 

予防のために抗生物質を飲む場合の入手法は「個人輸入」に頼るケースが多いのも危険なポイント!

さきほど軽く触れましたが、基本的に抗生物質の予防のための服用は、禁止されています。

 

つまり抗生物質は、実際に性病などの病気になった患者さんが医師の診察を受けて処方され、ようやく手に入る薬なわけですね。

 

そのため、事前に服用する抗生物質を入手している男性は、多くの場合「個人輸入」に頼っている、と言えます。

 

そしてこの「個人輸入」も、多くの危険を秘めていると言えるのです。

 

個人輸入で手に入れた薬はニセモノであるケースも多い

薬品の個人輸入は、はっきり言ってそれほど難しいことではありません。

 

ホームページで検索すれば、いくらでも個人輸入の代行業者が見つかるため、英語などができなくても簡単に個人輸入は可能です。

 

しかし個人輸入した医薬品の問題点は、ニセモノの薬であるケースもゼロではない点にあります。

 

ニセモノの薬を飲んだ場合、効果がないならまだマシなほうで、身体に悪影響が出てしまうケースもあるのです。

 

個人輸入した薬を飲んで体調を崩しても保証はされない

薬を飲んだときには、副作用が出る可能性はけっしてゼロではありません。

 

もちろん副作用があまり出ないような薬として世の中には出回っていますが、薬の効果を高めるためにはそれなりに強烈な副作用を覚悟する必要もあります。

 

とくに個人輸入した薬は、ニセモノであった場合に健康被害を引き起こす可能性もあるため、より危険度がアップする、と言えるでしょう。

 

しかし個人輸入した薬で健康被害が出ても、何の保証もされない、との事実は意外と知られていません。

 

これらの点を考えると、あまりにも抗生物質を性病予防のために個人輸入するのは、リスクが高すぎると言えるでしょう。

 

性病予防のために事前に飲める抗生物質は存在しないの?

性病を予防するため、事前に抗生物質を飲んでおくのは、けっしてオススメできない方法です。

 

しかしもし抗生物質を飲んで性病を予防できるなら、非常にありがたいのは事実ですよね。

 

そこで「Doxy PEP(ドキシペップ)」と呼ばれる性病予防法が登場してきています。

 

ドキシペップとは「ドキシサイクリン(ビブラマイシン)」と呼ばれる抗生物質を、セックスの72時間以内に服用することで、性病の予防ができる、という方法。

 

セックスの前に飲むのか、後に飲むのか、の差はありますが、性病の発症を抑えられる点では、非常にありがたいと感じられるのではないでしょうか。

 

しかしドキシペップは、万能の性病予防法ではありません。

 

まず予防できるとされているのは「梅毒」「淋病」「クラミジア」の3種類のみです。

 

そしてさらに悩ましいところは、けっして予防できる確率は高くない点にあります。

 

研究結果によると、梅毒の予防確率は87%、クラミジアは88%。

 

淋病にいたっては55%であり、あまり「頼りになる」とは言えない数字ですね。

 

性病の予防はコンドームがオススメ!異常が出たら専門クリニックで診察と治療を受けよう!

結局のところ、性病の予防をするのであれば現在のところ、結局コンドームがもっとも信頼性が高い、と言えます。

 

コンドームは性病予防のためには、セックスの最初から最後まで着用し続けなければならない点など、使い勝手がイマイチな部分も多いので嫌われがち。

 

しかし性病予防に関する信頼度は高いため、性病に感染したくなければコンドームは必須、と言えるでしょう。

 

もちろんコンドームも、すべての性病を100%予防できるわけではありません。

 

もし性病らしき症状や異常が出たら、早めに専門クリニックを受診して、治療を受けるようにしてください。

 

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ペニスがかゆい!その原因を症状別にご紹介します

男性にとって「ペニスのかゆみ」は、非常に気になる症状のひとつです。

 

ペニスがかゆいと、日常生活を送るうえで意識をそちらに奪われてしまい、毎日の「生活の質」が低下してしまいます。

 

なによりも「もしかしたら、性病に感染したんじゃ……」など、精神的にも大きなストレスになりかねません。

 

あまりにもかゆみが激しい場合や、長期間続いている場合は、当然専門のクリニックに行って医師に診察してもらうべきですが、かゆみという症状は、つい我慢してしまいがち。

 

そのまま放置しておいて改善すれば良いですが、もしかしたら放置することでよけいに悪化してしまう可能性もあります。

 

今回は、ペニスのかゆみの原因となるのはどのような病気が考えられるのか、その症状別にご紹介していきます。

 

「亀頭包皮炎」はペニスのかゆみの原因として代表的な存在!

ペニスのかゆみの代表的な原因として知られているものに「亀頭包皮炎」があります。

 

亀頭包皮炎は、男性であれば誰もが発症する可能性を持った病気であるため、ペニスにかゆみがある場合はまず原因として疑われるものです。

 

具体的に亀頭包皮炎はどういった症状が出るのか、そして発症する原因について、ご紹介します。

 

 

亀頭包皮炎は包皮や亀頭に赤みやかゆみが出るのが特徴!

亀頭包皮炎は、その名のとおり亀頭や、亀頭周辺の包皮を中心に症状が出る病気です。

 

具体的には「亀頭や包皮の赤み」または「腫れ・かゆみ」といった症状が起こりますが、悪化すると尿道から膿が出たり、包皮がひび割れて痛みを感じたり、といった状況になります。

 

かなり不快感がある症状が続きますが、決定的な病院に行くような症状が出ないと、多くの男性が我慢してしまうのが厄介な点、と言えるでしょう。

 

「亀頭包皮炎」の原因は「細菌」と「真菌」の2種類がある

亀頭包皮炎の原因となるのは「細菌」と「真菌」の2種類があります。

 

細菌は、俗にいう「雑菌」のことで、包皮と亀頭の間の蒸れた部分や、恥垢などで繁殖し、亀頭包皮炎の原因となります。

 

そのため湿気が多く、恥垢が溜まりやすい包茎の男性が、細菌性亀頭包皮炎を発症しやすい、と言われていますね。

 

一方の真菌は、簡単に言えば俗にいう「カビ」の原因となる菌であり、代表的なものに「カンジダ」が存在しています。

 

そのため真菌性の亀頭包皮炎は、一般的に「カンジダ性亀頭包皮炎」などとも呼ばれています。

 

こちらはカンジダに感染している相手との性交渉で感染する可能性がありますが、カンジダは人間の身体に普通に存在している常在菌でもあるため、抵抗力が低下することで自然に発症するケースも考えられます。

 

亀頭包皮炎は性病とは言えないため誰にでも発症する可能性がある

亀頭包皮炎は、誰にでも発症の可能性がある病気です。

 

カンジダ性包皮炎の場合、性交渉の結果感染する可能性がありますが、細菌性の場合や自然発症の真菌性亀頭包皮炎の場合もあるため、性病とは言い難い面もあります。

 

そのため亀頭包皮炎は、誰にでも発症する可能性がある病気だ、と考えておきましょう。

 

ペニスに水膨れのようなブツブツがあってかゆみがあるなら「性器ヘルペス」の可能性がある

ペニスに水膨れのようなブツブツが見られ、さらに痛かゆい、といった症状がある場合は「性器ヘルペス」が考えられます。

 

性器ヘルペスは、性病のなかでもかなり厄介なものとして知られていますので、疑わしい症状があったらすぐに病院に駆け込みたいところですね。

 

性器ヘルペスは感染者との性交渉が原因で発症する性病のひとつ

性器ヘルペスの発症原因は、感染した人間との性交渉であるケースがほとんどです。

 

つまり性器ヘルペスは、性病のひとつと言える存在なのですが、性交渉以外の肉体的接触でも感染する可能性があるため、気を付けなければなりません。

 

また性器ヘルペスの厄介な点として、一度感染してしまうと完治しない、という部分があります。

 

実際のところ、症状が出てもしばらくすれば改善するのですが、身体の中からヘルペスウイルスが消えることはないのです。

 

そのため抵抗力が弱った際など、性器ヘルペスは再発してしまいます。

 

ずっとヘルペスウイルスと付き合い続けなければならないわけですから、かなり厄介と言えますね。

 

性器にブツブツができてもかゆみがない場合は別の性病が疑われる

性器にブツブツができても、かゆみが出ない場合は性器ヘルペス以外の病気を疑うべきです。

 

具体的に可能性があるのは「尖圭コンジローマ」や「梅毒」などの性病が挙げられるでしょう。

 

もちろん「かゆみがなければ問題ない」わけではありません。

 

どちらの性病も、早めに治療するべき存在ですので、とにかく「性器にブツブツができたら、念のため診察を受けるべき」と考えておいたほうが安心ですね。

 

陰毛の根本あたりがかゆい場合は「ケジラミ」の可能性が高い

性病のひとつとして「ケジラミ」が存在しています。

 

男性器本体よりも、陰毛の根本あたりにかゆみがある場合は、ケジラミの可能性を考えるべきでしょう。

 

「ケジラミ」はとにかくかゆいのが症状!

ケジラミの症状は、とにかくかゆみがあるのが特徴です。

 

逆に言えば、痛みや腫れなどの症状はまったくなく、強いかゆみだけがあるのがケジラミ、と言えるでしょう。

 

ケジラミの厄介なところは、陰毛の根本に小さな褐色の虫が見えたり、灰色の小さな卵が見えたりなど、かゆみの症状だけでなく精神的にも大きなストレスになる点です。

 

さらにケジラミは、陰毛だけでなく毛の生えている部分ならどこにでも感染する可能性があります。

 

そのため陰毛にケジラミが感染すると、身体のほかの部分の毛にも広がっていく可能性が考えられるのです。

 

ケジラミは性交渉以外でも感染するので家族にも被害が及ぶ可能性がある

ケジラミは、基本的には感染している相手との性交渉をおこなうことで、ケジラミ本体や卵が自分の陰毛に移ってきて発症します。

 

厄介なのが、ケジラミは陰毛から陰毛へと移ってくるため、多くの性病に対しての有効な防衛手段である「コンドーム」の効果が得られない点です。

 

また感染原因としては、性交渉だけでなくタオルや下着などを媒介として広がっていくケースもあるため、自分だけでなく家族にケジラミが広がってしまう可能性がある点も、ケジラミの持つ厄介な特徴と言えるでしょう。

 

ケジラミは自然治癒しないため異常を感じたらすぐに受診と治療を!

ケジラミは、放置しているとどんどん卵を産み、増え続ける存在です。

 

そのため、ケジラミは自然治癒することはありません。

 

もしケジラミの感染が疑われたら、すぐに専門のクリニックを受診して、治療を受けるようにしましょう。

 

男性器にかゆみを感じたらすぐに専門のクリニックで診察を受けよう!

男性器にかゆみを感じる原因には、さまざまなものがあります。

 

それぞれの症状を観察すれば、どういった理由で男性器のかゆみが発生しているのか、ある程度の判断は可能でしょう。

 

しかし大切なのは、それら男性器のかゆみを発生させる症状の多くが、放置しておいて改善はしない、という点。

 

もしかゆみが長期にわたって続いたり、我慢できないほどかゆみがあったりする場合は、すぐに専門のクリニックで治療を受けるようにしましょう。

 

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最強の性病と呼ばれる「スーパー淋病」とは?今後世界的に流行する可能性も……?

性病に感染した場合、最初は焦り、悩み、ショックを受ける男性がほとんどです。

 

しかし何度も性病への感染を繰り返すうちに、だんだんと慣れてきてしまって「またか。治療しなきゃ」程度にしか思えなくなる場合も多くなっていきます。

 

これが人間の「慣れ」の恐ろしい点、と言えるでしょう。

 

幸いなことに、性病に感染してもほとんどの場合、抗生物質を服用すれば治療は可能です。

 

そういった部分も、何度も性病への感染を繰り返すと「慣れ」が出てきてしまう理由と言えるでしょう。

 

しかしそんなことを言っていられるのは、あくまでも「性病は抗生物質を使えば治療できる」との条件が、前提として存在しているため。

 

もし「抗生物質を服用しても、治療できない性病」に感染してしまったら……、そう考えると、ゾッとしますよね。

 

しかしそんな状況が、もしかしたらもう目の前にまで迫っているかもしれません。

 

それが今回のテーマとなる「スーパー淋病」の存在です。

 

「スーパー淋病」とは?どういった点が従来の淋病と異なっている?

まず「スーパー淋病」とはなにか、を説明しましょう。

 

「スーパー淋病」とは、さまざまな抗生物質に対して耐性を手に入れた淋菌によって引き起こされる、淋病です。

 

簡単に言えば、淋病治療の王道である「抗生物質を使っての治療」が、スーパー淋病には通用しないわけですね。

 

そのため「治療をしても治らない!」など、淋病の症状に苦しむ男性が増加してしまう可能性があるのです。

 

「スーパー淋病」はどのような原因で誕生した?

抗生物質の効果がなかなか得られない「スーパー淋病」は、どのような原因で誕生してきたのでしょうか。

 

細菌が抗生物質に対して耐性を得るのは、その細菌自体が「進化」したため、と考えられます。

 

たとえば淋病に感染した人が、クリニックで診察を受け、抗生物質を処方された、としましょう。

 

抗生物質を服用すれば身体の中の淋菌は数を減らすため、症状は治まります。

 

しかしその時点で「治ったから」と言って抗生物質の服用を止めてしまうと、まだ体内で生き残っていた淋菌がその抗生物質に対して耐性を獲得し、そのまま増加してしまう可能性があるわけですね。

 

そのような状況を繰り返し、複数の抗生物質に対して耐性を持つ淋菌による「スーパー淋菌」が誕生した、と考えられます。

 

「スーパー淋病」は今後ますます進化していく可能性もある

実際に「スーパー淋病」の原因となる淋菌は、今後ますます進化していき、さらに多様な抗生物質に対して耐性を身に着けていく可能性があります。

 

そもそも淋病の治療に使われる抗生物質は、これまで何種類も登場してきました。

 

それは淋病を引き起こす淋菌の学習能力が高く、それまで使用されてきた抗生物質の効果が得られなくなってしまい、新しい抗生物質が使用されるようになる、との歴史を繰り返してきたのが原因です。

 

耐性を得た細菌を研究し、新しい抗生物質を生み出して治療に使用するわけですね。

 

まさに「イタチごっこ」とも言えますし、いつ「どんな抗生物質も効果がない淋菌」が誕生してきてもおかしくない状況、とも言えるでしょう。

 

一生「淋病」と付き合っていく未来もありうる

どんな抗生物質も効果がない淋菌が誕生し、もし感染したとしたら、当然治療はできません。

 

つまり感染したら、一生「淋病」と付き合っていかなければならない、なんて未来も考えられるわけですね。

 

淋病の症状には個人差はありますが、男性の場合「排尿時の激痛」や「尿道から膿が出る」などが代表的です。

 

そんな病気と一生付き合っていくのは苦痛ですし、なによりセックスもできなくなってしまうのが、大問題と言えますね。

 

世界における「スーパー淋病」の代表的な感染例

「スーパー淋病」の存在は、けっして「自分には関係ない」ものではありません。

 

もうすでに、実際に「スーパー淋病」に感染した患者が、世界には登場してきています。

 

つまり自分も感染者とセックスをして「スーパー淋病」に感染する可能性は、けっしてゼロではないわけですね。

 

具体的に「スーパー淋病」には、どのような感染例があるのか、ご紹介しましょう。

 

○「スーパー淋菌」世界初の発見例?2009年日本

「スーパー淋菌」が世界で初めて発見されたのは、なんと「日本」です。

 

2009年、日本の風俗店で働く女性の喉から、当時淋病の治療に使われていた抗生物質「セフトリアキソン」に対して耐性を持つ淋菌が発見されました。

 

女性はその後、ほかの抗生物質の投与を受け、喉の「スーパー淋菌」はなくなった、とのこと。

 

○海外風俗で遊んだ旅行者が感染するケースも

「スーパー淋菌」に感染した男性のケースでは、2018年のイギリス人男性、2022年のオーストリア男性の例があります。

 

この男性たちは、どちらも海外旅行へ出掛け、現地の風俗で遊んだ結果「スーパー淋病」に感染しました。

 

彼らも最初に投与された抗生物質には効果があまりなく、違う抗生物質を投与されて回復したとのことですので、最悪の事態は避けられた、と言えるでしょう。

 

○2023年・日本の人気芸人も「スーパー淋病」に感染?

テレビのバラエティ番組で披露されたトークで、日本の人気芸人も「スーパー淋病」に感染した、との事実が明かされています。

 

その芸人さんは、後輩の女性芸人から紹介された美女とセックスをしてしまい、その美女から「スーパー淋病」を感染させられた、とのこと。

 

性器の激痛と、パンツがビショビショになるくらい大量の膿の分泌に襲われたそうです。

 

こちらも最初に処方された抗生物質では効果がなく、再検査の結果「スーパー淋病」に感染していることが発覚。

 

半年以上さまざまな抗生物質を服用し続けて、ようやく完治した、とのことです。

 

「スーパー淋病」に感染しないためにはコンドームの使用を忘れずに!

「スーパー淋病」は、現在のところ感染した患者は全員「違う抗生物質が効果を発揮した」とのことで、回復はしています。

 

しかしこのまま淋菌が進化を続ければ、いつの日かどの抗生物質も効かない、究極の「スーパー淋病」が登場してきても不思議ではありません。

 

もしそんな「スーパー淋病」に感染してしまったら、効果がある抗生物質が開発されるまでの長期間、憂鬱な人生になってしまうかもしれないでしょう。

 

そのような状況にならないために、常日頃から淋病はもちろん、各種性病へ感染しないように注意することが必要です。

 

そのためには、パートナー以外との性交渉の際には、コンドームの着用を確実におこなうと良いでしょう。

 

コンドームを着用すれば、性病に感染する可能性を極力下げられます。

 

性病は挿入時だけでなく、オーラルセックスや粘膜同士の接触でも感染しますので、コンドームは最初から最後まで、着用し続けるようにしてくださいね。

 

※性病に関する治療はコチラのページをチェック!

※本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています

性病の検査とは具体的にどのような内容となっている?

性病に感染した恐れがあったら、専門知識を持ったメンズクリニックで性病検査を受けて治療する、これが健康な肉体を取り戻す最適な方法です。

 

しかし性病検査としては、具体的にどのような検査があるのか、を知らない男性も多いのではないでしょうか。

 

人間、自分が「知らないこと」に関しては、強い不安を抱くものです。

 

ただでさえ「性病かも……」といった不安を持っているなか、さらにどんな性病検査を受けるのかがわからないのは、大きなストレスとなりかねません。

 

なかには「どんな検査を受けるのかがわからない」のを理由に、性病検査を受けるのを躊躇してしまうパターンもあるでしょう。

 

しかし性病は、しっかり検査を受けて病名や原因をはっきりさせ、それに対応できる治療を受けなければ、完治させるのは難しくなります。

 

自己診断や海外から薬を個人輸入して性病の治療をしようとしても、うまくいかないケースのほうが多いわけですね。

 

そういった意味で、確実な性病治療と性病検査は切っても切れない関係と言えるでしょう。

 

そんな性病検査に対する不安感を少しでも払拭するため、具体的に性病検査はどのような内容がおこなわれるのかをご紹介します。

 

性病検査はまずどのような症状が出ているかによって内容が決まる

性病検査をおこなう場合、すべての検査を受けなければならないわけではありません。

 

まずは問診で「どのような症状が出ているか」を医師が知り、だいたいどの病気かを判断したうえで、その判断の裏付けと治療法の確立のために性病検査を受ける、との流れとなります。

 

つまり無駄に大量の検査をさせられる心配はない、というわけですね。

 

ただし問診でしっかりと医師に対して自分に起きている症状を説明できないと、医師の判断が間違ってしまう可能性もありますので、自分の症状についてはちゃんと説明できるようにしておきましょう。

 

それでは具体的な性病検査の種類と、どういった性病に感染している可能性があるときにおこなわれるのか、をご紹介します。

 

○尿検査

性器から膿が出たり、尿道に痛みを感じたりしている場合、まずは尿検査がおこなわれるケースがほとんどです。

 

尿検査では、淋病やクラミジアなど比較的感染する患者が多い性病を中心に判断されます。

 

そういった意味では、性病の恐れがあるときにおこなわれる可能性が高い検査が、尿検査と言えるでしょう。

 

尿検査自体は、一般的な健康診断でもおこなわれることが多い検査ですし、痛みなどもないためほとんどの男性は抵抗なく受けられるでしょう。

 

しかし注意点として、性病検査の場合は「出始めの尿」を提出する必要があります。

 

性病の原因となる細菌や雑菌などは、出始めの尿に多く含まれているため、より正確な検査結果を出せるわけですね。

 

○血液検査

腕の静脈などに注射して、血液を採取してからおこなわれるのが「血液検査」です。

 

血液検査がおこなわれるのは、梅毒やHIV、ヘルペスなどの疑いがある場合が多くなります。

 

そのため血液検査が求められた場合は、自分が若干深刻な状態にある可能性も考えておきましょう。

 

血液検査も健康診断でおこなわれるものなので、多くの男性は抵抗なく受けられるでしょうが、どうしても注射が苦手、などの理由がある場合は相談すると良いでしょう。

 

また健康診断で採取されるよりも、性病検査で採取される血液の量は少なくなる場合が多いため、そこまで痛みなどは感じずに済みそうです。

 

○皮膚検査

皮膚検査は、異常が見られる部分の皮膚や粘液を綿棒などでぬぐって、採取した組織を調べる性病検査です。

 

ヘルペスや尖圭コンジローマ、亀頭包皮炎など、患部の見た目で異常がはっきりとしている場合に、おこなわれるケースが多くあります。

 

綿棒などで患部をぬぐわれるのは「痛いのではないか」と思うかもしれませんが、そんなに強くぬぐわれるわけではないので、痛みについてはそれほど心配せずに良いでしょう。

 

○唾液検査

クラミジアや淋病などは、性器だけではなく喉に感染している場合も考えられます。

 

そのためクラミジアや淋病への感染が疑われる場合、尿検査だけでなく唾液検査で喉への感染状況を調べるケースも多くあるでしょう。

 

唾液検査は、うがい液でうがいをして、吐き出した液体に含まれる病原菌を調べる場合と、喉を直接綿棒などでぬぐって採取した組織を検査する場合があります。

 

唾液検査を受ける場合、直前に飲食をしたり歯磨きをしたりすると検査の精度が落ちてしまうため、検査前の2時間くらいは飲食や歯磨きは避けるようにしましょう。

 

自宅で性病検査ができる「性病検査キット」は信頼性が若干損なわれるケースも多い

どうしてもメンズクリニックで性病検査を受けたくない男性のために、自宅で性病検査ができる「性病検査キット」も販売されています。

 

何種類もの性病検査キットが販売されていることから、その人気の高さがわかりますね。

 

しかしこの性病検査キット、メンズクリニックで受ける性病検査よりも信頼性の意味では若干低くなってしまう、という欠点もあります。

 

その理由について、ご紹介しましょう。

 

○検査用の組織の採取が難しい

性病検査の内容によっては、血液の採取などが求められます。

 

しかし医療行為の経験がない素人男性にとっては、そう簡単に血液を採取することはできません。

 

もちろん具体的な採取法などは説明してくれますが、だからと言って誰もがうまく採取できるとは限らないでしょう。

 

血液だけでなく、ほかの部分の組織も採取の仕方によっては、しっかり検査ができるだけの組織が採取されない、といった可能性もあります。

 

そうなれば当然、検査結果も正しく出ない場合も考えられるでしょう。

 

○検査結果によって再検査が必要な場合に対応できない

性病検査キットでは、検査結果は実際の症状や患部を確認することなく、組織の検査だけで判断されます。

 

そのため検査結果で「問題なし」となった場合、それで患者さんが安心してしまい、それ以上の検査をおこないません。

 

しかし医師がちゃんと自分の目で患部を確認している場合、明らかに異常がある場合はほかの原因を疑い、再検査をおこなうことで初めて原因が判明する、といったケースもあります。

 

場合によっては、性病ではないほかの病気が原因で、なんらかの異常が出ているケースも考えられるでしょう。

 

実際に医師が自分の目で判断してくれるわけではない性病検査キットの場合、こういった柔軟性の高い対応が望めない点がネックとなります。

 

○性病検査キットの利用は自己責任のため間違っていても誰も責任は取ってくれない

性病検査キットを利用する際は、すべて自己責任となっています。

 

そのため検査結果が間違っていたり、そのために症状が悪化してしまったりした場合でも、誰も責任を取ってくれません。

 

万が一の場合を考えると、やっぱり確実性を求めるのであれば、性病検査キットを利用するよりも実際にメンズクリニックで、しっかり性病検査を受けたほうがオススメです。

 

性病検査は実際にメンズクリニックで受けたほうが良い

性病検査はさまざまな種類がありますし、メンズクリニックなどの病院で受けると若干高い、と考えてしまう男性もいるでしょう。

 

しかし同じような症状が出ていても、性病の原因菌が異なっているケースも多いため、しっかり原因を追究して適切な治療を受けるためには、メンズクリニックなどで性病検査を受けるべきです。

 

性病は自然治癒はしませんし、感染したまま放置しているとかなり危険なことにもなりかねません。

 

そういった事態を避けるために、なにかしら異常が見つかったら念のためしっかり性病検査を受けておいたほうが、より安心できるでしょう。