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性病に関して頼れる病院とは?検査や感染したときの治療で通うべき病院をご紹介

性病の疑いがあったり、性病に感染したことが明らかだったりする場合は、迷わず病院に行って検査や治療を受けるべきです。

 

性病は基本的に自然治癒しませんし、疑いがあるのに検査せずに放置しておくと悪化してしまい、治療にさらに時間やお金が必要になってしまいます。

 

さらに場合によっては、性病の感染が将来的に不妊になってしまったり、命に関わる状態になったりするのが、性病の恐ろしさです。

 

しかし実際に「性病の治療がしたい」「性病に感染したかもしれない」という場合に、すぐにパッと思いつかないのが「どの病院に通うべきか」という点。

 

性病の症状はさまざまなため、病院でも何科に通えばいいのかもわかりにくい点も、どの病院に行けば良いのかがわかりにくくなる理由です。

 

この記事では、性病に関してはどういった病院が頼れるのか、症状によって何科に通うべきか、また性病の検査・治療にメンズクリニックがおすすめなのはなぜか、といった点をご紹介します。

 

ぜひ参考にしてください。

性病に感染したときに通院すべき病院とは

性病は「性器から膿が出てくる」「明らかにおかしなイボや水膨れなどの異常がある」といった、明らかに「感染している」と素人でも判断できる症状が起こるケースがあります。

 

こういったときは、放置して悪化するのを防ぐためにも、迷わずすぐに病院に行って治療するべきです。

 

しかし一口で「病院」と言っても、さまざまな種類の病院が存在するため、どこに行けば良いのかがわかりにくいのが、性病の厄介なところでもあります。

 

性病の治療ができる病院の種類と、それぞれの特徴をご紹介しますので、参考にしてください。

メンズクリニック

メンズクリニックとは、男性に特有の健康に関する諸症状や、お悩みを専門的に解決してくれるクリニックです。

 

男性に特有のお悩みとは、ED(勃起不全)や包茎などの男性器に関するもの、AGA(男性型脱毛症)、LOH症候群(男性更年期障害)などがあります。

 

これら、メンズクリニックが診察・治療してくれるなかに、性病も含まれるため、男性器に異常が現れたらメンズクリニックが頼りになります。

 

メンズクリニックのメリットとしては、駅前など立地が良い場所にあるため通院しやすい点、予約制の場合が多いため診察がスムーズに受けられる点があります。

 

また自由診療による診察・治療が受けられる点も、匿名で受診ができるため家族や会社に性病への感染がバレにくくなるメリットです。

 

ただし自由診療の場合は、治療費が高額になってしまうデメリットもありますので、その点はしっかり治療の前に確認しておくべきでしょう。

総合病院

総合病院とは、市民病院や大学病院のように複数の診療科を備えており、救急医療や入院しての治療などもおこなっている、大きな病院です。

 

性病に関する治療の場合は、ほとんどの場合で「泌尿器科」を受診することになるでしょう。

 

総合病院の場合、保険診療が受けられるため、性病の治療にも保険が適用され、比較的安く済むメリットがあります。

 

また万が一、異常の原因が性病以外にある場合、すぐにその症状の原因に対応した診療科で診察を受け直す用意ができるのは、メリットのひとつです。

 

ただし総合病院は混み合っていることが多く、実際に診察を受けるまでかなり待たされるのが大きなデメリットです。

 

性病の治療は1回病院に行けば良いわけではなく、完治するまで通院し続けるのが大切ですので、何度も長時間待たされるのは苦痛でしょう。

 

また保険診療のデメリットとして、診察記録が自宅や会社に送られてくるため、性病の感染が周囲にバレる危険がある点も挙げられます。

 

性病の治療、という点だけで考えると、総合病院を選ぶメリットはあまり大きいとは言えません。

個人病院

個人病院とは、医師が個人で開業している病院や診療所、クリニックを指します。

 

すべての個人病院が性病の検査・治療に対応しているわけではないため、診療科として「泌尿器科」「性感染症内科」などを掲げている個人病院を選びましょう。

 

個人病院のメリットとしては、総合病院ほど混み合っていることが少なく診察が受けやすい点、自由診療に対応している場合もある点が挙げられます。

 

一方、デメリットは、個人病院のほとんどが「地域密着型」の病院として運営しているため、知人に出会ってしまう可能性がある点です。

 

知人から家族に話が伝わって、なぜ病院に通っていたのか問い詰められるかもしれないのは、家族にバレたくない人にとっては気になる点と言えるでしょう。

性病の疑いがあったら何科にかかるべき?症状別にご紹介

性病に感染した場合、何かしらの症状は出ているけれども性病に感染している確証が持てない、なんてケースも多くなります。

 

その場合は、症状によって診察を受ける科を選ぶべきです。

 

具体的にどのような症状があったら、どの科で診察を受けるべきかをご紹介します。

性器に異常があったら「泌尿器科」を受診する

性器に異常がある、感じられる場合は「泌尿器科」を受診しましょう。

 

具体的な性器の異常とは「尿道から膿など、分泌液が出ている」「おしっこの度に尿道が痛む」「尿道にかゆみがある」などが代表的です。

 

泌尿器科はほとんどの総合病院には設置されているため、どうしても近くに個人の泌尿器科やメンズクリニックが見つからない場合は、総合病院の泌尿器科に頼るのもアリと言えます。

皮膚に異常が見られたら「皮膚科」を受診する

性病のなかには、性器を含めた全身の皮膚に異常が出るものもあります。

 

性器の皮膚に異常が出ている場合は、性病を疑う人も多いでしょうが、性器以外の全身になにかしらの異常が出た場合、性病を疑わないケースもあるでしょう。

 

実際、性器以外の皮膚の異常は、性病が原因なのか、それ以外になにか原因があるのか、素人ではまず判断ができません。

 

皮膚に異常が出た場合は「皮膚科」を受診して、異常の原因が何なのかをはっきりとさせることが重要、と言えるでしょう。

 

皮膚の具体的な異常とは、次のような症状が挙げられます。

 

「皮膚、とくに亀頭や亀頭の下のカリ首などの粘膜部分に赤みやカサつきが生じ、痛みやかゆみがある」「性器周辺にイボや水膨れのようなブツブツが生じている」「性器以外の全身に斑点のような発疹ができる」などです。

 

とくに皮膚に異常が出る性病としては「梅毒」が有名です。

 

梅毒は進行度合いによって症状が異なりますが。

 

第1期としては、感染した部分にしこりや潰瘍、ただれなどの症状が出ます。

 

第2期としては、手のひらや足の裏に「バラ疹」と呼ばれる斑点状の発疹が現れるのが、有名な症状です。

 

ただし皮膚に異常は出るものの、痛みやかゆみはほとんどないため、放置しているうちに皮膚の異常が消えてしまい、そのまま放置状態で病状が進行していく危険があります。

 

皮膚に異常が出た段階で、皮膚科の診察を受けておくと早期発見、早期治療が可能です。

 

性病の種類によっては、皮膚科でそのまま治療が受けられますが、感染している性病の種類によっては、泌尿器科など性病の治療に特化した診療科での受診を勧められるでしょう。

とにかく性病が疑われる場合は「性感染症内科」を受診すると良い

性器を含めて全身になにかしらの症状が現れ、自分で性病の感染によるものの可能性が高いと思われる場合は「性感染症内科」を受診すると良いでしょう。

 

自分で性病に感染している、と確証が持てるケースはあまりないかもしれませんが、たとえば「風俗で遊んで、しばらくしてから症状が出た」「ナンパや出会い系アプリなどで出会った相手と性交渉を持ってから症状が出た」など、症状が出るまでの間になにかしら疑わしい行動を取った場合は、ある程度自覚はできるはずです。

 

性感染症内科は、その名のとおり性病に関する検査や治療を専門におこなっているため、すぐに性病の治療が受けられます。

 

また性病の検査や治療に関する経験も豊富なため、安心して治療が受けられる点もメリットと言えます。

 

ただし「性感染症内科」のみを掲げて営業している病院やクリニックは、非常に数が少ないため、探しにくいのがデメリットとなるでしょう。

 

ほとんどの場合、男性を主に診察している性感染症内科は「泌尿器科」に含まれ、女性を主に診察している性感染症内科は「産婦人科」や「婦人科」に含まれています。

 

そのため結局、泌尿器科や産婦人科、婦人科が「性病の検査・治療もしてくれるか」を調べなければならないのは、手間となってしまうのが難点です。

 

そういった手間が煩わしく感じるのであれば、最初からメンズクリニックを探して受診するのが、結局は手早い方法となる可能性が高くなるでしょう。

性病の検査を受ける場合におすすめの病院

性病かどうかを調べるためには、病院で検査を受けることが大切です。

 

基本的に泌尿器科のある総合病院、個人病院、メンズクリニックのどの場所でも性病検査は受けられますが、検査に関してもオススメの場所があります。

 

また、こういった病院以外にも、性病の検査ができる場所がありますし、なかには「病院に行くのが恥ずかしい」といった理由で、自分で「性病検査キット」を使用して検査するケースもあるでしょう。

 

これらのうち、どの方法が性病の検査としてオススメなのか、ご紹介していきます。

性病の検査にオススメの病院は「メンズクリニック」

性病の検査をしたい場合、オススメしたいのは「メンズクリニック」での検査です。

 

メンズクリニックをオススメする理由は、性病の検査や治療が基本的な診察項目として存在しているため、さまざまなケースに対応可能できる点が挙げられます。

 

たとえば、メンズクリニックでは「自由診療」による性病検査が受けられますが、この場合は匿名で審査を受けられるため、家族や会社に性病の感染がバレることがありません。

 

また総合病院など「保険診療」を基本とする病院では、確実に症状が出ている場合しか性病の検査が受けられません。

 

その点、自由診療の場合は「症状などはないけれど、性病の疑いがある」状態でも性病検査を受けられるため、性病に感染した可能性あるため心配、といった場合でも検査が受けられます。

 

自由診療は保険診療よりもお金がかかりますが、そのぶん患者さんにとっては融通が利く部分が多いメリットがある、と言えるでしょう。

 

また普段あまり性病の検査をおこなっていないような病院の場合、検査から実際に結果が出るまで時間がかかる場合や、性病によっては検査に使用するための薬剤や道具などがそろっていないため、検査自体が後日になってしまう可能性もあります。

 

その点、性病検査を基本的な医療行為としておこなっているメンズクリニックの場合、検査結果が早めに出ることも多く、検査自体もほぼ当日おこなえるため、スムーズに検査結果に対応した治療に入れる点も、大きなメリットです。

性病の検査は保健所や自治体の特設検査施設で受けることも可能

病院ではありませんが、性病の検査自体は保健所や、自治体の特設検査施設で受けることもできます。

 

保健所や自治体の特設検査施設で性病の検査を受けるメリットは、次の3点です。

 

まず「無料で検査を受けられる点」、次に「匿名で検査を受けられる点」、最後に「予約制のため、自分の都合の良いタイミングで検査を受けられる点」となります。

 

これらのメリットを見ると「わざわざ病院で性病検査を受ける必要はないのでは?」と考えられるかもしれません。

 

しかし保健所や自治体の特設検査施設で性病検査を受ける場合、次のようなデメリットがあります。

 

まずは「検査できる性病の種類が限られている」点です。

 

保健所で検査できる性病の種類は、多くの場合「HIV」「梅毒」「淋病」「クラミジア」の4種類だけである場合がほとんど。

 

また予約制であるのは自分のタイミングで検査を受けられるメリットではありますが、保健所での性病検査は週に数日、数時間に限定されていることが多く、平日の昼間のみ、といった場合も少なくありません。

 

昼間は働いている会社員などは、結局性病検査を受けるタイミングがない、なんてことにもなります。

 

これらの点から、保健所での性病検査はよほど限られた条件をクリアできる人向け、と言えるでしょう。

自分で性病検査キットを使って検査する方法は確実性に欠ける

世の中では「性病検査キット」が発売されており、自宅で性病検査ができるため、病院で検査を受けるのが恥ずかしい、なんて人に利用されています。

 

性病検査キット自体の使い方は難しくはなく、自分で採取した体液などを郵送すれば検査結果が届くため、手軽です。

 

また匿名で検査が受けられる点、検査費用が病院よりは安くなる点なども、メリットと言えます。

 

しかし性病検査キットのデメリットは、とにかく「検査の精度が落ちる」点です。

 

そもそも検査できる性病の種類が限られていますし、うまく体液などが採取できていない可能性もあります。

 

さらに梱包の仕方や郵送中の状態が悪く、採取した体液などが劣化してしまい、正確な検査結果が出ない場合も。

 

性病検査キットで「陰性」の結果が出て安心していたら、実は陽性だったり、検査結果が出ない種類の性病だったり、といった場合も考えられるでしょう。

 

そうなると、結局治療開始まで時間がかかってしまい、性病が悪化してしまう可能性もあるため、確実を期すなら病院での性病検査がオススメです。

性病の検査や治療のために通う病院としてメンズクリニックをオススメする理由

総合的に考えて、性病の検査や治療のために通う病院としては「メンズクリニック」がオススメです。

 

その理由をご紹介していきます。

さまざまな性病の検査が受けられるうえに結果がわかるのも早め

メンズクリニックは、男性のさまざまなお悩みを解決することをメインの医療行為としており、そのなかには「性病の検査と治療」も含まれています。

 

そのため性病の検査方法も充実しており、症状に応じて疑わしい性病の検査を即日受けられるだけでなく、より精度の高い検査や複数の性病の検査を同時に受けられるなど、起きている症状の原因を早めに突き止めることが可能です。

 

また検査結果が出るのが早めで、検査と治療が同じ病院で受けられるため、原因となる性病がはっきりしたらすぐさま治療に移行できる点も、大きなメリットとなるでしょう。

 

とにかく性病は、早期発見・早期治療したいものですから、患者さんのニーズに合った対応が期待できるわけです。

自由診療によって性病検査の融通が利きやすい

メンズクリニックのほとんどは、自由診療に対応しています。

 

自由診療では、保険証を使わずに匿名で性病の検査や治療を受けられるため、自宅や会社に診察を受けた病院の情報が届くことがなく、性病の感染が家族や会社にバレてしまう心配はありません。

 

また自由診療では、症状がない場合でも性病検査が受けられるため、性病に感染するような性交渉をおこなってしまって感染していないか不安な場合や、自己防衛のため定期的な性病検査を受けたい人も利用できます。

 

メンズクリニックの場合、結婚前に性病に感染していないことをはっきりとさせるための検査である「ブライダルチェック」のプランが設定されていることも多く、複数の性病を一気に、比較的割安で受けられるのも、便利な点と言えます。

メンズクリニックでは女性の患者さんがいないため安心して受診できる

メンズクリニックは、その名のとおり「メンズ」、つまり男性専門のクリニックです。

 

そのため通院しているのは男性のみであり、女性の患者さんはいません。

 

総合病院の泌尿器科や、個人病院などの場合、患者さんに男性や女性の制限はありませんので、どうしても待合室で女性の患者さんと一緒になってしまうケースもあります。

 

大声で病名を言われることなどはない、としてもなんとなく気まずいですし、知り合いの女性にバッタリ会ってしまう可能性も考えると、性病の感染がバレないか、不安にもなるでしょう。

 

メンズクリニックであれば女性の患者さんがいないため、そういった心配をせずに済みます。

 

また男性にとってデリケートなお悩みに多く対応しているため、診察室や待合室なども、プライベートに配慮されている場合があるのは、うれしい点です。

まとめ

性病の検査や治療を受ける際には、泌尿器科のある総合病院や個人病院、そしてメンズクリニックの3つの選択肢があります。

 

それぞれにメリットとデメリットがありますが、総合的に考えると「アモーレクリニック」のような性病専門の検査や治療の準備をしっかりと整えてある、メンズクリニックがオススメです。

 

メンズクリニックであれば即日検査が可能で、検査が受けられる性病の種類も多く、感染している性病が判明し次第、すぐに治療に入れるため、早期発見・早期治療が可能なのが、大きなメリット。

 

また自由診療で検査を受ければ、家族や会社にバレることがなく、症状がないけれども検査を受けたい、といったケースにも対応可能です。

 

自由診療の場合は保険診療よりも金額が高くなるデメリットはありますが、そのあたりのメリット、デメリットをしっかり把握して、メンズクリニックで性病の検査・治療を受けると良いでしょう。

将来的に子どもがほしいならブライダルチェックで精子の検査も受けておくべき!

結婚する前の男性にオススメしたい検査として「ブライダルチェック」があります。

 

このブライダルチェック、一般的には「性病の総合的な検査」とのイメージを持たれていることが多いでしょう。

 

たしかにブライダルチェックには「結婚前に性病に感染していないかを確認して、しっかり治療しておく」という意味もあります。

 

現代日本で「結婚するまでにお互いに童貞&処女」なんてケースも少ないでしょうし、性別や体質によっては性病に感染していても、あまり症状が出ない場合もあります。

 

そうなると結婚後にお互いを性病に感染させることにもなりかねませんので、一度しっかり性病検査を受けて、万が一感染していたら治療しておくのが安心なわけですね。

 

その際、男性と女性が同時にブライダルチェックを受けて、同時に性病の治療をおこなうのが大切、ということは、性病のピンポン感染を防ぐために非常に大切と言えます。

 

このように、ブライダルチェック=性病検査のイメージがあるのは間違いないのですが、男性のブライダルチェックにはほかにも大切な検査が含まれています。

 

それが「精子のチェック」です。

 

自分の精子の質を知ることで、その後の「妊活」において非常に有効となるわけですね。

 

そこで今回は、ブライダルチェックでおこなわれる「精子のチェック」の詳細と、どういった精子の異常が存在するのか、ご紹介します。

 

精子のチェックを受けておけば男性側が原因の不妊に早めに対処ができる!

「不妊」と聞くと、なぜか「女性側に原因がある」と考えてしまう男性が多くいるようです。

 

奥さんが不妊治療を受けてもなかなか赤ちゃんを授かれず、医師から「旦那さんも検査を受けてみては?」と勧められても断ってしまう、なんてケースも。

 

どうやら排卵など、妊娠に関する活動がすべて体内でおこなわれる女性に比べると、男性は「射精できる」との実感がある場合、不妊の原因が自分にある、と想像しにくいようですね。

 

しかし不妊には、男性が「射精できるかできないか」ではなく「精液に含まれている精子が正常かそうでないか」がポイントとなります。

 

そのため、ブライダルチェックでの「精子のチェック」が大切なわけですね。

 

○ブライダルチェックの精子のチェックではなにがわかる?

ブライダルチェックにおける精子のチェックでは、次に紹介する3つの点を主にチェックできます。

 

まずは「精子の数」です。

 

精液のなかに含まれる精子の量が少ないと、当然腟内で射精しても精子が卵子まで届きにくくなってしまいます。

 

そもそも精液内に含まれる精子の量が正常であったとしても、確実に妊娠できるわけではありませんから、精子の量が少なければよけいに妊娠しにくくなってしまうのは当然、と言えるでしょう。

 

続いて「精子の運動率」です。

 

腟内で射精された精子は、自分の力で卵管内を泳いでいき、卵子に辿り着きます。

 

精子の運動率が低いと、しっかりと腟内を自分の力で泳げる精子が少ないことになりますから、妊娠率が低下してしまいます。

 

最後に「精子の正常形態率」です。

 

精子のなかには、そもそも形がおかしいなど、正常な形をしていないものがある程度含まれている可能性があります。

 

これは仕方がない部分ですが、男性によってはこの正常な形をしていない精子の量が多めな場合があるのです。

 

そうするとやっぱり、精子がちゃんと活動できずに不妊につながります。

 

これらは目に見えるものではありませんので、自分の精子の状態をしっかり調べるには、ブライダルチェックの際の精子のチェックが大切になるわけですね。

 

○子どもがほしいと考えている男性は早めにブライダルチェックで精子のチェックを受けておくべき

WHO(世界保健機関)の調べによると、不妊の原因の半分は男性側にある、とされています。

 

そのため子どもがほしいのであれば、精子チェックを受けて自分の精液が女性を妊娠させるために問題ないか、確認するべきです。

 

その理由は、早めに不妊の原因が自分の精子にある、とわかれば、それだけ早めに不妊治療を受けて対策が可能になるため。

 

「なかなか妊娠しない……」とそのままにしておいても、精子の量や精子の質が劇的に改善される可能性は、あまり高くありません。

 

年齢を重ねるにつれて、男女ともに身体機能はどうしても落ちていくものですので、妊娠しやすさも低下していく、と考えられますので、不妊対策をするのであればまだ若いうちにおこなうほうが、その後の妊娠確率もアップします。

 

とくに近年では男女ともに、結婚する年齢が遅めとなってきている、とのデータがあります。

 

そうなると精子に異常がある場合、子どもを授かりたければ結婚してすぐに対策しておいたほうが良いので、ブライダルチェックで結婚前に精子のチェックをしておくべき、と言えるわけですね。

 

精子を作る機能に問題がある「造精機能障害」の種類

男性が原因となる不妊のうち、90%以上を「造精機能障害」が占める、と言われています。

 

造精機能障害とは、その文字からもわかるように、精子を造る機能に難がある障害のことです。

 

ただしこの造精機能障害にも、複数の種類が存在していますので、どういった症状があるのかを知識として覚えておくほうが良いでしょう。

 

また造精機能障害は、なぜなってしまうのかの原因がはっきりしていません。

 

生まれつきの先天性である場合もありますが、ほとんどはある日突然発症する突発性である場合が多い、と言われています。

 

○造精機能障害の種類にはどんなものがある?

造精機能障害の種類は、精子の数が少なくなる「乏精子症」、精子の活動が通常よりも鈍くなる「精子無力症」といったものが挙げられます。

 

先に紹介したように、精子の数が少なくなったり精子の活動が通常よりも鈍くなったりすると、単純に妊娠の可能性は低くなってしまいます。

 

ただし「どういった原因で乏精子症になるか」「なぜ精子無力症になるか」といったはっきりとした原因は判明していません。

 

そのため、どういった造精機能障害が発症しているかは、精子のチェックを受けなければわからない点が、厄介と言えます。

 

○造精機能障害には治療法はある?

造精機能障害は、発症する原因がはっきりしないだけでなく、治療法も確立されていません。

 

そのため残念ながら根本的な治療は存在しておらず、サプリメントや漢方などを利用した補助的な治療法は存在しています。

 

ただあくまでも補助的な治療法なので、確実に効果があるとは言えないのが難しいところです。

 

ただし自然妊娠はなかなかできなくても、人工授精をおこなうなどさまざまな方法で妊娠を目指すことはできるでしょう。

 

そういった選択の幅を広げるためにも、早めに精子のチェックをして自分の精子に問題はないか、知っておくのは非常に大切なことと言えるわけです。

 

精子の異常は早めに知って対処すれば妊娠の可能性を上げられる

子どもがほしい夫婦にとって、なかなか妊娠できないのは大きな悩みとなってしまいます。

 

もし精子のチェックをしておらず、あとから「自分の精子に問題があった」と判明した場合、ショックも大きくなってしまうでしょう。

 

そういった後悔をしないためにも、子どもがほしいのであれば念のため、ブライダルチェックで精子のチェックをおこなっておくべきなのです。

 

単純に精子のチェックが受けられるだけでなく、ブライダルチェックでは性病のチェックもできます。

 

性病に長期間感染したままだと、それ自体が不妊の原因となることも考えられるため、性病の検査と精子のチェックが同時にできるブライダルチェックは、子どもがほしいならしっかり受けておきましょう。