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2024.03.27
性病になったことを家族に知られずに治療はできる?家族と暮らしている場合の注意点もご紹介

性病に感染した場合、その事実をなるべく誰にも知られたくない、と考えるのが自然な感情、と言えます。

 

どうしても「性病は恥ずかしい」「感染したのは性的にだらしないため」とのイメージがあるためですね。

 

しかし一緒に暮らしている家族がいる場合、生活を共にしているだけに性病の感染がバレるのではないか、と心配になってしまう人も多いでしょう。

 

また「一緒に生活している間に、家族に性病を感染させてしまうのではないか」という点も、気になるものです。

 

「いっしょに生活をしている家族全員に性病が蔓延してしまったら……」なんて、想像するだけでも恐ろしいですよね。

 

そこで今回は、性病になったことを家族に知られずに治療はできるのか、そして家族と一緒に生活するうえでの注意点について、ご紹介します。

 

性病に感染したことを家族に知られずに生活するのは不可能ではない

もし性病に感染した場合でも、そのことを家族に知られずに日常生活を送り、治療を進めることは不可能ではありません。

 

ただし人によって、生活の条件はさまざまですので、絶対に家族にも知られずに治療ができる、とは言えないのが実態です。

 

どういった場合に家族に知られずに治療ができ、どういった場合に家族に知られる可能性があるのか、ご紹介します。

 

また、家族に秘密にするべきではない場合もあることを、頭に入れておきましょう。

 

基本的に日常生活を送るうえでは家族に性病は感染しない

性病に感染してしまった人が家族と一緒に暮らすうえで、一番気になるのが「家族に感染させてしまわないか」との疑問でしょう。

 

結論から言えば、基本的には日常生活で家族に性病が感染することはありません。

 

性病は、性行為で粘膜同士が接触したり、体液が交換されたりすることで感染します。

 

性病の原因となる細菌は、人間の身体を離れてしまうと長時間は生存できないため、衣服やタオルなどの衣料品や、お風呂やトイレなどの日常生活の場で感染する可能性は限りなく低いのです。

 

ときどき「性病に感染したので、下着は履き替えたら捨ててしまう」なんて人もいますが、そこまでする必要はない、と言えるでしょう。

 

ただし、性病に感染した結果、性器から膿などの分泌物が出る場合があります。

 

そういった分泌物が下着に付着した場合、それを家族に見られたら違和感を持たれ、問い詰められる可能性は考えられますね。

 

扶養に入っている場合は保険証の利用履歴で性病の治療がバレる可能性はある

自分で健康保険に加入していない、親やパートナーの扶養家族として保険証を利用している場合、その利用履歴から性病の治療が家族にバレる可能性はあります。

 

保険証の利用履歴は「医療費の通知」として、保険に加入している本人、つまり親やパートナーに直接届くため、それを見れば「誰がどの病院で、いくらの医療費を使ったか」がわかってしまいます。

 

「医療費の通知」では「どのような治療を受けたか」まではわかりませんが、親やパートナーがチェックして覚えのない利用履歴があれば、問い詰められる可能性は高くなるでしょう。

 

そういった状況を避けるために考えられる方法としては、保険証を利用せずに「自己診療」で診察を受ける、なんてやり方があります。

 

しかし保険証を使わずに治療を受けると、治療費が非常に高額になってしまいますので、この方法はあまり現実的とは言えないでしょう。

 

性病の感染は性交渉のあるパートナーがいる場合は秘密にするべきではない

親や兄弟といった家族ではなく、性交渉のあるパートナーがいる場合は、性病に感染したことを秘密にするべきではありません。

 

自分が性病の感染に気付く前にパートナーと性交渉をした場合、もうすでにパートナーに性病を感染させてしまっている可能性があるためです。

 

その状況で、パートナーに秘密にして性病の治療を受けて全治したとしても、再びパートナーと性交渉をしたら今度は逆に自分が感染させられてしまいます。

 

これを「ピンポン感染」と呼び、下手をするとパートナーとお互い、永遠に性病を感染させあう、なんてことになってしまう可能性も。

 

性交渉のあるパートナーがいる状況で性病に感染した場合、その事実を相手に打ち明けて、一緒に性病検査を受け、一緒に治療をするのが大前提だと考えておきましょう。

 

性病に感染している状態で家族と一緒に暮らす際の注意点

性病に感染していても、状況によっては家族にバレずに治療は可能ですが、何事にも「絶対」はありません。

 

家族と一緒に暮らす際の注意点を知っておけば、比較的安全に日常生活を送れるでしょう。

 

性病の種類によっては日常生活で感染する可能性もある

「基本的には日常生活で性病の感染が拡大することはない」とご紹介しましたが、あくまでも「基本的には」です。

 

性病の種類によっては、日常生活で感染が拡がる可能性がありますので、注意しましょう。

 

代表的な性病だと「ケジラミ」が挙げられます。

 

「ケジラミ」は、細菌ではなく陰毛に取り付いて血を吸う寄生虫です。

 

そのため、性病の原因となる細菌と違って、人間の身体から離れた状態でも、かなりの時間、生存が可能となっています。

 

たとえばケジラミに感染した人と家族が衣服やタオルなどを共有すると、その衣服やタオルに付着していたケジラミやその卵が、家族にくっついてしまう可能性はあるのです。

 

そのため、ケジラミの場合は日常生活にも気を使わなければならないでしょう。

 

また「HIV」など、血液を介して感染する性病の場合は、歯ブラシなどを共有すると感染する場合があります。

 

こちらはケジラミに比べれば可能性は低いですが、けっしてゼロとは言えません。

 

基本的に性病に感染したら、家族と衣料品や日用品を共有するのは避けておくべき、と考えておきましょう。

 

子どもにキスなども避ける

性病のなかには、性器ではなく喉に感染するものもあります。

 

そのため、子どもに愛情表現でキスをしたり、自分がかみ砕いた食べ物を与えたりすると、性病の感染につながるかもしれません。

 

こちらはそこまで感染の可能性は高いとは言えませんが、万が一を考えると避けておくべきですね。

 

当然、子どもだけではなく、パートナーとのキスなども避けるようにしましょう。

 

性病治療のためにもらった薬などはしっかり最後まで飲み切る

家族にバレないように性病の治療をする場合、薬を飲むときにも気を使わなければなりません。

 

普段飲んでいない薬を飲んでいるのが見つかったら、当然不審に思われますし、飲んでいる薬を調べられたら性病への感染がバレるケースもあります。

 

そのため症状が消えたら薬を処分してしまう、なんて人もいるのですが、それはNG行為です。

 

性病の症状が消えても、身体の中には性病の原因菌が残っている場合があります。

 

しっかり最後まで薬を飲まないと、完全に治療できたとは言えないわけですね。

 

また最後に医師の診察を受け、完全に治療できたことを確認するのも大切です。

 

性病の治療はしっかりとおこない家族と楽しく暮らそう!

性病に感染すると、家族に対して隠し事をしているような気分で生活しなければならない場合もあります。

 

状況によっては家族にバレずに性病の治療も可能ですが、家族に内緒にするのを推奨できない場合もあるため、自分の状況に応じて適切な対応を選びましょう。

 

なによりも大切なのは、しっかりと性病の治療をおこなうこと。

 

家族に秘密にしたいばかりに中途半端な治療をしていると、なかなか性病が治らない、なんてことにもなりかねませんので、医師の指示にはしっかり従うようにしてください。

 

※性病に関する治療はコチラのページをチェック!

※本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています

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