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アモーレクリニック HOME | パイプカット・ED・シリコン挿入に関する記事 | 勃起を補助する細胞が存在するって本当?その名は「線維芽細胞」!
- 2024.03.21
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勃起を補助する細胞が存在するって本当?その名は「線維芽細胞」!
男性は、若いころはすぐにギンギンに勃起するけれど、年齢を重ねるにしたがって勃起力が下がっていく……。
これは多くの男性にとって「当然のこと」として受け入れられている話です。
つまり、年齢を重ねるにしたがって勃起力が低下するのは当然であり、それは防ぎようのない事実、と考えられているわけですね。
しかし実際問題として、勃起力は年齢を重ねるとともに、確実に低下していくわけではありません。
早いうちに勃起力を失ってしまう男性もいれば、何歳になっても勃起力を保ち続けている男性もいる、それが現実ですね。
それではこの勃起力の低下の差は、単なる偶然、個人差によるもの……言い変えれば「運」の問題、となってしまうのでしょうか。
そう思われていたところに、勃起に関する新しい情報が飛び込んできました。
男性の性器には、なんと「勃起を助けてくれる細胞」が存在しており、その細胞を鍛えることで勃起力を向上させられる、というのです。
今回は、その「勃起を助けてくれる細胞」について、ご紹介します。
男性の勃起を補助する細胞「線維芽細胞」とは?
勃起を補助する働きを持つ細胞、その名は「線維芽細胞」と呼ばれる細胞です。
この事実は2024年2月9日に、科学雑誌『Science』に掲載された研究論文で発表されました。
これまでの「勃起に関する常識」を変えるような研究結果であり、勃起力の低下に悩む男性にとっては非常に興味深い内容、と言えるでしょう。
○これまで勃起のメカニズムはどのように考えられてきた?
これまで、男性が勃起するメカニズムは「男性器を形成する海綿体に、血液が流れ込むために起こる」と考えられてきました。
つまり「筋肉の働きで血液が海綿体に流れ込み、勃起する」というメカニズムですね。
そのこと自体は間違いではないのですが、今回の研究でこの勃起の制御盤的な役割を「線維芽細胞」が担っているのではないか、との可能性が出てきたのです。
まず、実験用マウスの性器に存在する「線維芽細胞」に遺伝子組み換えをおこない、青色光によって活性化する働きを与えます。
そしてマウスの性器に青色光を当てて「線維芽細胞」を活性化させると、その働きが海綿体へ血液を送り込む際に「蛇口」の役割を果たす筋肉をリラックスさせ、海綿体へ流れ込む血液量を増やす=勃起力を向上させる、との結果が出たのです。
○「線維芽細胞」は哺乳類のペニスには多く存在する細胞
もともと「線維芽細胞は、哺乳類のペニスに多く存在する細胞として知られていました。
そもそも「線維芽細胞」は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどを生成して、皮膚・筋肉・神経など人間のさまざまな器官をつなぎ合わせて支える役割を果たしています。
ペニスにも「線維芽細胞」は存在しており、ここでも人間の器官をつなぎ合わせる役割をしている、と考えられてきました。
それが実は、ただ単に人間の器官をつなぎ合わせているだけでなく、つなぎ合わせた器官の働きをコントロールする役割を果たしている可能性が高くなってきたわけですね。
○ペニスに存在している「線維芽細胞」の数が多いほど勃起力がアップする!
今回の研究結果で判明したのは「線維芽細胞」が勃起の制御する働きを持っている可能性だけではありません。
ペニスに存在している「線維芽細胞」の数が多ければ多いほど、勃起力が高くなることが判明したのです。
人間にはひとりひとり個人差があるように、今回の実験に使われたマウスにも個体差があります。
簡単に言えば、ペニスに存在している「線維芽細胞」の数は、マウス一匹一匹、それぞれで違うわけですね。
そして研究の過程で、ペニスに存在している「線維芽細胞」の数が多いマウスほど、勃起時に「蛇口」の役割を果たす筋肉がリラックスしやすくなる、つまり海綿体に流れ込む血液の量がアップすることが判明しました。
海綿体に流れ込む血液の量が多い=勃起力が高い、となるわけですから、つまり「線維芽細胞」の数が多ければ多いほど、勃起力が高い、と結論づけられるわけです。
男性器に存在する「線維芽細胞」を増やせば勃起力が向上する!
もちろんマウスでおこなわれた実験の結果が、人間にそのまま適用されるとは限りません。
ただしほとんどの哺乳類のペニスには「線維芽細胞」が存在する事実を考えると、人間のペニスでも「線維芽細胞」は同じような働きをしている可能性が高い、と考えられるでしょう。
つまり「線維芽細胞」を増やせば、年齢を重ねても勃起力を維持できる可能性があるわけです。
それでは「線維芽細胞」は、どのようにすれば増やせるのでしょうか?
○勃起の頻度が高くなれば高くなるほど「線維芽細胞」は増加する!
マウスを使った実験では、マウス一匹一匹の勃起の頻度をコントロールする、との実験もおこなわれました。
その結果、勃起の頻度が多いマウスはペニスの「線維芽細胞」が増加していき、その結果勃起がスムーズに起こるようになる=勃起力が増強することが判明したのです。
これは「筋トレをすれば筋肉が増える」のと同じ理屈である、と考えられます。
つまり「線維芽細胞を増やす=勃起力を増強させる」ためには、常日頃から勃起の頻度を増やすのが有効、というわけですね。
○勃起の頻度を増やす以外に「線維芽細胞」を増やす方法はある?
勃起の頻度を増やせば「線維芽細胞」を増やせる、と聞くと、簡単なようにも思えます。
しかし人間には仕事など、人前に出なければならない時間も多いため、常日頃から頻繁に勃起しているわけにもいかないでしょう。
もし「線維芽細胞を増やせる薬」などがあれば、勃起の頻度を増やさなくても「線維芽細胞」が増やせるため、気軽な勃起力の向上に役立ちそうですね。
……しかし残念ながら、現在は「線維芽細胞」を増やせる薬、といったものは存在していません。
そのため勃起力を維持するために「線維芽細胞」を増やしたいのであれば、時間を見つけては勃起してペニスを鍛えるのが一番、と言えそうです。
また薬の効果で「線維芽細胞」を増やすと、ペニスの中の「線維芽細胞」が増えすぎてしまう危険性も上がります。
マウスによる実験でも、ペニスに「線維芽細胞」が増えすぎてしまったマウスは、勃起が長時間にわたって継続する「持続勃起症」と呼ばれる症状を発症した、との報告も。
そういったリスクを避けるために、薬などで無理に「線維芽細胞」を増加させるのではなく、継続的な勃起頻度のアップで「線維芽細胞」を増やすのが良さそうですね。
勃起力を維持するためには定期的な勃起でペニスのトレーニングを!
勃起力を維持するためには、頻繁な勃起を継続して「線維芽細胞」を増やすのが有効です。
ただしこの研究結果はまだ発表されたばかりであり、ここで報告されている内容が完全に正しい、とは言い切れない部分もあります。
もし「勃起力が落ちてきた」と感じた場合は、頻繁な勃起で「線維芽細胞」を増やすのとともに、従来通り専門の医師に診察してもらって、バイアグラなどのED治療薬の処方を受けると良いでしょう。
自分でトレーニングするのは気軽にできる一方、本当に効果が出るかはわかりません。
しっかりと医学的な治療も併用して、年齢を重ねても勃起力の維持ができるようにするのをオススメします。
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※本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています