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- 2022.01.24
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クラミジアのピンポン感染を防ぐならふたり揃って確実に治療を!
一度でも性病に感染したご経験がある方なら、クラミジアは再感染する性感染症だということはご存知のはず。ちなみに、性病の中で最も感染している患者が多いのがクラミジア。治療によって完治しやすい印象はありますが、実は中々手強い性病のひとつです。
ところで、クラミジアに感染した場合、注意を要するのが「ピンポン感染」の問題です。この性病は、完治すれば、ほぼ再発する怖れはありません。けれど、カップルの片方が完治しても、もう片方のパートナーが治療中であったり、そもそも治療もしていなかった場合は悲惨な結末を迎えます。完治していた片方のパートナーも、治癒していない感染者とセックスしたことで、再びクラミジアに感染し、とんだ被害を被ります。
これからご紹介するエピソードも、クラミジアのピンポン感染に苦しむある夫婦のお話です。もともとの発端は、夫が風俗店からクラミジアを持ち込みました。オーラルセックスのサービスを受け、ペニスにクラミジアを感染させられた夫は、それを妻にもおすそわけしてしまいます。ここから夫婦内のピンポン感染は始まりました。その哀しい顛末を、これからみなさんにご紹介いたします。
クラミジアは予想以上の性感染症
無自覚ゆえにクラミジアに感染
さて、最も感染者の多いクラミジアは、思った以上に厄介な性感染症です。その理由を簡単にご説明すると、下記の通り。
【クラミジアが厄介な理由】
- 症状に気付きにくい
クラミジアは感染しても、自覚症状のない患者が多いのが特徴のひとつ。特に女性は、感染してもおよそ8割以上の感染者に自覚症状がありません。無自覚ゆえにそのまま性行為に及び、次々と感染を広げてしまいます。 - 再発・再感染しやすい
一度感染した後、完全に治療しても、再びクラミジアに感染しているパートナーとセックスすれば再感染は免れません。その意味では「再発」と言うより、再感染したといった方が妥当でしょう。また、これが後でお話しする「ピンポン感染」を引き起こす最大の原因です。 - 喉からもうつりやすい性病
クラミジアは喉(咽頭)にも感染します。その感染した喉を満たしている唾液は口・舌に広がり、そのまま敏感な亀頭粘膜をこね回されれば、性病が感染しないはずがありません。オーラルセックスでクラミジアが感染するゆえんです。 - 悪化すると不妊の原因に
クラミジアが悪化した場合、男性よりも女性の方が症状は深刻です。無自覚なゆえ、治療しないで放っておくと、クラミジアは子宮頸部に達し、骨盤内に炎症を引き起こします。卵管や子宮内部に炎症を起こし悪化すると、やがて不妊の原因につながります。
実はしつこく再感染する性感染症
クラミジアが、実はしつこく再感染する性病であることは、すでに述べた通りです。よく「クラミジアが再発した!」と嘆く男性がおりますが、正確に言えば、再び誰かからクラミジアに感染しさせられたといった方が正しいでしょう。排尿痛や尿道の不快感に気付き、あなたがこっそり専門病院で治療を続けた結果、性病が無事完治したとしましょう。しかし、クラミジアに感染したまま放置している女性と、再びセックスすれば、確実に感染を繰り返します。
その理由は、すでに説明した通り。女性の感染者は、自覚症状に乏しく、感染していることにさえ気付いていないのです。まさしくあなたの愛くるしいガールフレンドは、自分がクラミジアに感染しているなどとこれっぽっちも思ってもいません。付け加えて申し上げれば、あなた自身さすがに毎回「生ハメ」は拒否されても、オーラルセックスのサービスくらいは時々して貰っているはず。たとえコンドームを装着してからペニスを挿入しても、絶対に性病には感染しないなどと、間違っても油断してはいけません。愛しい彼女の喉元には、もしかすると恐ろしいクラミジアが潜んでいます。
従って、「セックスするのは嫌だけど、口でならしてあげる!」そんな彼女の甘い言葉に騙されてはいけないのです。フェラチオの快感に溺れた後に待っているのは、予想もしないクラミジアの苦痛かもしれません。そんな理由で、クラミジアは再感染を繰り返し、未だに感染者が蔓延しています。
ピンポン感染は専門病院で治療
知らぬ間に夫婦内で性病感染
さて、32歳の会社員池田亮介と、29歳の誕生日を迎えたばかりの妻栄子は結婚して早5年目を迎えます。間もなく三十路に差し掛かろうとする妻は、一刻も早く赤ちゃんが欲しくてたまりません。せっせと子作りに励むべく、排卵日はもちろん、セックスするたび、毎回生ハメ・中出しを繰り返してきました。妊娠するためコンドームを使ったことなど、1度もなかったのです。
ところが、栄子が懐妊する気配は一向に現れず、夫婦は次第に焦り始めます。やむを得ず彼女は産婦人科に通い始め、不妊の原因を探り始めました。栄子は女医に勧められるまま、初診の際にたまたま「性病検査」を受けます。すると、なんと結果は陽性。感染している性病がクラミジアであることもすぐに判明。もちろん彼女は、結婚して以来亮介以外の男性とセックスした経験などありません。したがって、感染源は100%夫です。
性病に感染していることが判明すると、産婦人科医は彼女に、これまで妊娠できなかった原因が、クラミジアによる合併症であったことを付け加えます。栄子は数年前からクラミジアに感染していたにもかかわらず、自覚症状が無いためうっかり放置していたのです。ただ、よくよく考えてみれば、彼女が感染しているということは、すなわち普段から日常的に生ハメを繰り返す夫亮介も、間違いなくクラミジアに感染しているはず。
烈火の如く怒り狂った彼女は、帰宅した夫を厳しく問い詰めます。あまりの剣幕に怖れを成した亮介は、渋々クラミジアに感染した経緯を懺悔させられました。数年前、会社で行われた忘年会の二次会で、彼は先輩に誘われるがまま「即尺」を売りにしているピンクサロンで、生フェラのサービスを受けていました。その際、ペニスを咥えてくれたギャルから、クラミジアを感染させられていたのです。ところが、しばらくの間、何ら感染した自覚症状も無い亮介は、そのまま迂闊に栄子と生ハメ続けてしまいます。こうして彼女は、夫からクラミジアを感染させられてしまったのです。
専門医がクラミジアを確実に治療
さらに夫は秘密を抱えていました。妻の栄子には自覚症状は現れませんが、その後亮介の男性器には、耐えられないほどの排尿痛や尿道の違和感が現れます。やむを得ず彼は、妻に内緒でこっそり泌尿器科の専門クリニックを訪ね、そこで性病治療を受けていたのです。経験豊富な主治医は、彼に抗生剤を処方し、的確な治療を行ってくれたのは言うまでもありません。
その際ドクターは、夫亮介に対して、セックスパートナーである妻にも感染の事実を直ちに打ち明け、即刻治療することを強く薦めてくれました。ところが、自分の不貞がバレることを怖れ、彼は妻に感染の事実を打ち明けることなどできません。また、それで済んでいたのは、栄子が下腹部や女性器の異変を全く口にしなかったからです。クラミジアに感染しても、女性には自覚症状が乏しいことを、当時の亮介は気付いていませんでした。あろうことか、自分が感染したクラミジアに、妻は感染せずに無事済んでいると、そんな勝手な思い込みまでしていたのです。
夫の浅はかで勝手な思い込みと、感染しても自覚症状の無い妻ゆえに、二人はこうして幾度か「ピンポン感染」を繰り返してきました。その後、栄子ともども亮介は、あらためて性病治療の専門病院を受診しました。クラミジアを根治させ、安心して妊活に取り組むためです。いずれにしても、ピンポン感染を防ぐためには、定期的な性病検査を受けることが、思った以上に大切かもしれません。もしも感染していることが判明したら、二人揃って確実に治療することが肝要です。
- 症状に気付きにくい