新着情報
news & topics
アモーレクリニック HOME | メンズマガジン | 知っているようで意外と知らない性病「トリコモナス」の症状や感染経路を知ってしっかり予防しよう!
- 2022.01.01
-
知っているようで意外と知らない性病「トリコモナス」の症状や感染経路を知ってしっかり予防しよう!
性病にはいろいろとありますが、淋病や梅毒、HIVといった存在については知識がある男性も多いでしょう。
しかし「トリコモナス」については、聞いたことはあっても意外と良く知らない、という男性もいるのではないでしょうか。
それは先に挙げた淋病や梅毒、HIVと違って、トリコモナスがかなり地味な存在、命に係わるような悪さはしない性病であることに原因があるのかもしれません。
命に係わるようなことはない、とは言っても、油断して感染しても良い、というわけではありません。
そこで今回は、知っているようで意外と知らない性病、トリコモナスについて、その症状や感染経路、予防法についてご説明します。
セックス以外で感染する可能性も……トリコモナスの原因や症状にはどんなものがある?
トリコモナスは、症状こそそれほど強くはありませんが、非常に感染力の強い性病です。
また症状がそれほど強くないと言っても、場合によってはその後の人生に大きな影響を及ぼすような結果となるケースもあるので、けっして油断はしてはいけませんよ。
トリコモナスは「トリコモナス原虫」によって引き起こされる性病
トリコモナスは細菌やウイルスではなく、目に見えないほど小さな微生物である「トリコモナス原虫」が性器の中に入り込むことで引き起こされる性病です。
トリコモナス原虫が寄生する部分は男女によって違い、男性の場合は尿道や前立腺、そして精のうに寄生し、女性の場合は尿道や腟内、子宮頚管といった部分に寄生します。
目には見えないほどに小さなものだ、とは言っても、自分の身体の中に微生物が入り込んできている、と思うとかなり気分も悪いですよね。
また細菌などと違い、清潔さを保っていれば繁殖しづらく感染しにくい、といったものでもないので、それもトリコモナスの厄介な部分だ、と言えるでしょう。
トリコモナスの症状は男性と女性によって異なっている
トリコモナスに感染すると、男性の場合は尿道から膿が出たり、おしっこのときにかゆみがあったり、日常的に尿道のかゆみや痛み、違和感などの症状が出てきます。
女性の場合は、主に膣炎の症状を引き起こし、性器の外周部分に強いかゆみが出たり、緑色がかった泡状で臭いオリモノが出たりします。
ただし感染しても、男女ともにこういった症状が出ない無症状のままで、感染に気付かないケースも多いのです。
「症状が出ないのなら、感染しても問題ないんじゃないの?」なんて思うかもしれませんが、残念ながらそうはいきません。
トリコモナスに感染すると、放置しているうちに自然治癒する……なんてことはありません。
そのため感染に気付いていない間にだんだんと悪化していってしまい、男性の場合は精のうの炎症で正常な精子が作られなくなって、不妊の原因となる可能性も。
女性も場合も、腟の炎症が悪化して不妊症や早産、流産の原因となる可能性があります。
できるだけ早く、症状が軽いうちにトリコモナスは治療しておくべき、と言えますね。
トリコモナスはセックスだけではなく日常生活のなかで感染する可能性もある
トリコモナスは微生物であるため、人間の体外でもある程度の期間は生き延びることができます。
そのためトリコモナスに感染している人が使った下着やタオルを使い回したり、便座に先に座った人がトリコモナスに感染していると原虫が便座に付着して、次に座った人に感染する可能性もゼロとは言えません。
つまり家族がトリコモナスに感染していると、その家族が使ったタオルなどを使い回すことで子どもやセックス経験がない男女もトリコモナスに感染するわけですね。
「トリコモナス=性病」とのイメージを持っていると、子どもが性器に異変を訴えてもなかなかトリコモナスだと気付かず、治療が遅れてしまうかもしれないのは厄介な状態、と言えるのです。
トリコモナスの予防法はその他の性病の予防法とかなり近い!
感染力が強く、しかも感染に気付きにくい点でかなり厄介な性病であるトリコモナス。
感染に気付かずに悪化して、不妊症を発症してしまった、なんてことにならないようにするためにも、まずはしっかりと予防することが重要になります。
とは言っても、トリコモナスの予防にはそれほど特別な方法が求められるわけではありません。
他の性病と同じような方法でトリコモナスも予防できるので、しっかりと頭に入れておいてトリコモナスも、他の性病も感染しないように気を付けましょう。
セックスのときにはコンドームを使って不特定多数の相手とはセックスを避ける
セックスのときにコンドームを使うのは、男性にとっても女性にとっても、少なくとも相手から性病に感染させられる危険性が少なくなる点で非常に有効です。
ただし「コンドームは避妊のために使う」と考えている場合、挿入の直前でないとコンドームを装着しない、という人も多いでしょう。
性病に感染する、感染させるタイミングは、けっして挿入時だけではなく、セックスの前戯のときから注意が必要です。
性病予防を目的とする場合は、セックスが始まる前からしっかりコンドームを装着しておくことが必要となります。
そしてなによりも、不特定多数の相手とのセックスを避けるのが重要です。
セックスをする相手が増えれば増えるほど、お互いに性病に感染する、感染させる可能性は高くなっていきますので、セックスする相手は決まった相手だけにするのが望ましいですね。
女性が生理中だとトリコモナスが繁殖しやすいのでセックスは避ける
女性がトリコモナスに感染している場合、生理中は腟内でトリコモナス原虫が繁殖しやすくなっていることが判明しています。
生理中は血が出ていますので、なかなかセックスをしたいと思わないかもしれませんが、なかには「コンドームをしていれば別にイイか……」なんて考える人もいるでしょう。
しかし先に説明したような理由から、生理中はたとえコンドームを装着したとしてもセックスは避けるべきでしょう。
セックス後におしっこをすれば尿道内に侵入したトリコモナス原虫を洗い流せることも
セックスのあとにトイレに行っておしっこをすると、男女ともに尿道内に侵入したトリコモナス原虫をおしっこで洗い流せる可能性はあります。
この「セックス後のおしっこ」は、トリコモナス原虫以外の細菌やウイルスなどにも有効とされていますので、とりあえずセックスしたらできるだけ早くおしっこをするのは良いことと言えるでしょう。
ただしもちろん、おしっこをしても100%性病予防ができるとは言えませんので、あまりこの方法を信頼しすぎると痛い目を見る可能性もあります。
定期的に性病検査を受ければ無症状のトリコモナスも治療できる
トリコモナスは世界中で毎日100万人以上が感染している、とも言われています。
しかも感染に気付きにくい性病ですので、知らないうちに相手に感染させている、させられている可能性が高いのも厄介です。
このトリコモナスに対抗するには、どんな小さなものでも異常を感じたら専門医の診察を受けるか、無症状でもできるだけ定期的に性病検査を受けるしかありません。
「性病検査を受けるのはお金がかかるから……」と躊躇するかもしれませんが、万が一不妊症などになってしまったらその治療にはより多くのお金がかかる可能性があります。
自分だけではなく、周囲の人間の身体を守るためにも、定期的な性病検査を受けておくのは非常に有効な手段だ、と言えますね!