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アモーレクリニック HOME | 性病に関する記事 | 喉の痛みは性病が原因?喉に感染する性病の種類と感染の原因とは
- 2025.03.30
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喉の痛みは性病が原因?喉に感染する性病の種類と感染の原因とは
喉の痛みが起こると、多くの方は風邪を疑いますが、実は性病が喉に感染して喉の痛みの原因となっている場合があります。
性病は性器に感染する、とのイメージが強いですが、性病は喉の粘膜にも感染し、炎症を起こすため、喉の痛みを起こすのです。
しかも喉に感染する性病の種類はかなり多いため、油断していると誰でも喉の性病に感染してしまう可能性があります。
喉に性病が感染すると、自分が喉の痛みなどでツラい思いをするだけでなく、ほかの人にも感染させてしまう危険性があります。
どういった性病が喉に感染するのか、そして感染の原因や予防法などをご紹介しますので、喉への性病感染を避けたい方は、この記事を読んでぜひ参考にしてください。
こんな喉の痛みや違和感があったら原因は性病の感染かもしれない!
喉の痛みが起こる原因には、さまざまなものがあります。
風邪やインフルエンザなどのウイルス感染によるもの、感想や寒さによって喉の潤いが失われることによる炎症、声の出し過ぎや、過度の飲酒・喫煙などが、喉の痛みの原因として考えられるでしょう。
そんな数多くの理由があるなか、性病の感染も喉の痛みの原因となるわけです。
これだけさまざまな喉の痛みの原因があると、喉の痛みが起こったとしてもその原因がなんなのか、すぐに判断することは難しい、と言えるでしょう。
喉の痛みが起こったとき、少しでも原因のヒントになるように、喉の痛みの見分け方や性病に感染したときに起こる、痛み以外の喉の症状などをご紹介します。
原因は風邪か性病か?喉の痛みの見分け方
まずは喉の痛みの原因としてはもっとも多いと考えられる、風邪の場合の喉の痛みと、性病が原因の喉の痛みではどのような違いがあるのか、ご紹介しましょう。
風邪の場合は、喉の痛み以外にもさまざまな症状が起こります。
具体的には、咳やくしゃみ、鼻水、頭痛、発熱、全身の倦怠感などです。
とくに風邪の代表的な症状としては「咳」「鼻水」「喉の痛み」の3つ、と言われています。
ちなみにこれら3つの症状のうち、とくにどの症状が強いかによって、風邪の呼び名が異なってきます。
咳の症状が強かったら「急性気管支炎」、鼻水の症状が強かったら「急性副鼻腔炎」、喉の痛みが強かったら「急性咽頭炎」、といった具合です。
つまり、この「咳」「鼻水」「喉の痛み」の3つの症状が同時に出ている場合は、風邪だと判断できるわけですね。
一方、性病の感染が原因の喉の痛みの場合は、風邪の代表的な症状である「咳」「鼻水」が出ないことがほとんど。
こういった症状の違いから、喉の痛みの原因が風邪なのか性病なのか、判断できます。
性病に感染した場合に喉の痛みのほかに出る症状
性病の感染による喉の痛みの場合は、風邪の症状である「咳」「鼻水」が出ない代わりに、違う症状が同時に出ることがあります。
具体的には、喉の腫れや赤み、扁桃腺の腫れや、喉にできものができる、などの症状です。
これらの症状が起こったら、性病による喉の痛みを疑ったほうが良いでしょう。
ただし性病の感染によって喉の痛みが起こると、風邪と同じく咳や発熱といった症状が出るケースも少なくありません。
素人が喉の痛みの原因を突き止めるのは、なかなか難しいのが現実です。
性病による喉の痛みは自然治癒しない
喉の痛みが風邪によるものの場合は、静養していれば数日で喉の痛みを含めた各症状は消えていきます。
また風邪薬を服用すれば、喉の痛みを含めた各症状を抑えることも可能です。
しかし性病が原因の喉の痛みは、静養しても自然治癒することはなく、長く続くのが特徴であり、風邪薬で症状が緩和されることもありません。
いつまで経っても喉の痛みが続くようなら、性病の感染を疑うべきでしょう。
喉の痛みを引き起こす性病の種類
喉の粘膜に感染して、喉の痛みを引き起こす性病は、1種類ではありません。
かなり多くの性病が喉へ感染しますので、どういった性病が喉に感染する可能性があるのか、そしてその症状を知っておくと良いでしょう。
咽頭クラミジア
性病のなかでも、感染者が非常に多いと言われるのが「クラミジア」です。
このクラミジアという細菌が、喉や口腔内の粘膜に感染することで起こるのが「咽頭クラミジア」です。
とくに20代の若年層に感染者数が多い性病として知られており、感染力の高さが特徴とされています。
また咽頭クラミジアに感染した場合、症状が軽い喉の痛みや違和感といった程度で自覚症状に乏しいため、気付きにくいのが特徴です。
気付かないため、感染したままほかの人と性行為をして、さらに感染を広げてしまうケースも多発しています。
咽頭クラミジアが重症化すると、喉に腫れやイガイガとした痛み・違和感が起こります。
また、耳になにかが詰まってしまったような感じで音が聞こえにくくなったり、鼻詰まりが起こったり、といった症状も起こる可能性があるでしょう。
とは言え、症状だけで咽頭クラミジアに感染しているとはわかりにくいのが事実のため、疑わしく思ったら早めに専門クリニックで検査を受けると安心です。
咽頭淋病
性病の代表格と言えるのが、淋病です。
淋病の原因となる「淋菌」という細菌が喉の粘膜に付着して、感染します。
咽頭淋病も咽頭クラミジアと同じく、感染してもあまり強い症状が出ないため、感染に気付かないケースが多いのが問題点です。
症状としては、喉の痛みや腫れ、咳、痰、発熱など、風邪の諸症状に似ているのも、咽頭淋病が見分けにくい原因と言えます。
やはり「怪しい」と感じたら、専門のクリニックでの検査を受なければなりません。
咽頭ヘルペス
咽頭ヘルペスは、ヘルペスウイルスが咽頭に感染して発症します。
ヘルペスウイルスは非常に感染力が高く、一度感染すると完全に体内からウイルスを追い出すことはできません。
そのため抵抗力が落ちると、体内に潜伏していたヘルペスウイルスが再び顔を出し、症状を再発させる可能性があります。
非常にやっかいなウイルス、と言えるでしょう。
咽頭ヘルペスに感染すると、非常に強い喉の痛みや高熱が出るケースもあり、喉の痛みで食べ物・飲み物だけでなく自分の唾液も飲み込むのがツラい、なんて状態になる可能性も出てきます。
喉に感染する性病のなかでも症状がわかりやすい部類に入るため、怪しいと感じたら早めに治療を受けたほうが良い性病のひとつ、と言えるでしょう。
梅毒
現在、風俗店の利用者や若い世代を中心に、感染者が急増していると言われるのが、梅毒です。
感染すると長い年月をかけて身体を蝕んでいきますが、一時期に症状が出ると再び症状が消える、を繰り返すため、なかなか梅毒と気付かずに放置してしまう方が多いのも、大きな問題点となっています。
咽頭梅毒の症状としては、喉の痛みや違和感、不快感、そして喉の奥に白い斑点や、粘膜がはがれたような状態が見えるようになります。
また声がかすれる、微熱や身体のだるさなども出てくるのが特徴です。
初期の症状としては、喉にしこりやできものができるので、そういった部分をチェックすれば一般的な風邪とは違う、と気付ける可能性は上がります。
なによりも喉の奥に白い斑点だけでなく、蝶のような形をした病変や、白い弓状の病変が表れるため、ある程度病気が進行すると自分の目でも確認できるような状態となるでしょう。
これらの症状が出た場合は、一刻も早く専門のクリニックでの検査、治療を受けるべきです。
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染すると、感染初期の症状として喉の痛みが現れる場合があります。
同時に発熱やリンパ節の腫れ、頭痛、倦怠感などが現れることも多く、風邪やインフルエンザの症状と間違いやすいのが注意点です。
通常、HIVによる喉の痛みなどの諸症状は、感染後2週間目から4週間目に起こり、数日から数週間で自然に消えていきます。
その後は数年から十数年、感染したままなんの症状も出ない状態が続きますので、やはり症状からHIVの感染に気付けるケースは非常にまれです。
HIVに感染しているかどうかは、血液検査を受けなければわかりません。
感染の心配があるならば、定期的に専門クリニックで検査を受けておけば、万が一感染してしまったときも早めに治療にとりかかれます。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ
マイコプラズマとは、風邪や肺炎、気管支炎などを引き起こす、細菌の一種です。
しかし一般的な細菌とは、構造が少し異なっているのが特徴です。
一般的な細菌は、身体の周囲を「細胞膜」と「細胞壁」が取り囲んでいます。
しかしマイコプラズマは、身体の周囲を「細胞膜」だけが取り囲んでおり、この特徴からほかの細菌とは効果的な治療法なども異なってくるのが、厄介な点と言えるでしょう。
またマイコプラズマと同じく、細胞膜だけしか持たない細菌として「ウレアプラズマ」も存在しており、こちらも感染するとマイコプラズマと同じように喉の痛みや咳、発熱といった症状を引き起こします。
マイコプラズマ、ウレアプラズマは、そもそもが風邪や気管支炎といった症状を引き起こす細菌であるため、喉に感染すると症状は喉の痛み、咳、頭痛など、一般的な風邪の症状とよく似ています。
ただし一般的な風邪薬などは効きませんので、風邪薬を飲んで効果がなければマイコプラズマ・ウレアプラズマの感染を疑うべきでしょう。
喉に性病が感染してしまう原因とは?
一般的に、性器に感染して諸症状を引き起こすと考えられがちな性病。
そんな性病が喉に感染してしまうのは、明確な理由が見られます。
そもそも性病の原因となる細菌やウイルスは、人間の身体を離れるとすぐに死滅してしまうような、弱い細菌やウイルスであるケースがほとんど。
つまり性病は、空気感染や飛沫感染するケースはほとんど見られず、粘膜同士の接触、つまり多くの場合は性行為によって感染する、と考えられるでしょう。
具体的な、喉に性病が感染する原因について、ご紹介します。
オーラルセックス
喉に性病が感染する、大きな原因として考えられるのは「オーラルセックス」、つまり口を使って相手の性器を刺激する性行為です。
性病を引き起こす細菌やウイルスは、粘膜同士が接触することで感染します。
つまり性病に感染している性器を口によって刺激することで、口の中に性病の原因となる細菌やウイルスが侵入し、そのまま喉の粘膜に感染してさまざまな症状を引き起こすわけです。
これは逆のこと、つまり「喉に性病が感染している人間が相手の性器をオーラルセックスすることで、相手の性器に性病を感染させてしまう」ケースも起こります。
どちらにしても、大きなリスクがあると言えるでしょう。
キス
喉の粘膜に性病の原因となる細菌やウイルスが感染していると、キスによって相手の喉に性病を感染させてしまう可能性があります。
とは言え、キスだけではオーラルセックスよりも性病を感染させてしまう可能性はそこまで高くはありません。
とは言え、恋人同士のディープキスなど、唾液を口内で交換する、もしくはより粘膜同士の接触が密接になるキスの場合は、感染する可能性はじゅうぶんに考えられます。
ただし性病の種類によって、キスで感染するかどうかの可能性はだいぶ変わってくるため、キスでの喉への性病の感染は、ほとんどの場合あまり重視されていないのが現実です。
喉への性病感染を予防する方法とは?
喉への性病感染を予防するためには、けっして特別な方法が必要なわけではありません。
一般的に、性病を予防するために取られる方法と同じような方法で、喉への性病感染も予防できます。
とは言え、性器への感染と喉への感染では異なる面もありますので、しっかり性病の予防方法として頭の中に入れておいてください。
コンドームを着用する
男性の場合は、コンドームの着用が性病予防のための第一候補です。
コンドームを着用すれば、100%ではありませんが多くの性病感染の危険を避けられます。
また、コンドームを着用すれば万が一自分が性病に感染していた場合でも、相手へ感染させてしまう可能性も下げられますので、コンドームの着用は大切、と言えるでしょう。
注意しなければならないのが、性病感染を予防するためにコンドームを着用するのであれば、挿入時だけでなく性行為の最初の段階から着用しておく必要がある点です。
ときどき、コンドームは挿入時だけに着用すれば良い、と考えている男性もいますが、性病の感染は粘膜同士が触れ合うことで起こります。
そのためコンドームの着用をせずにオーラルセックスをした場合、相手が喉に性病の感染を起こしていた場合、当然喉から性器へ感染する可能性がじゅうぶん考えられるわけです。
使用方法を間違えると、せっかくのコンドームも意味がなくなってしまいますので、注意しましょう。
女性へのオーラルセックスでは「食品用ラップ」などを使用する
男性へのオーラルセックスの場合は、コンドームを使用すれば、喉からの性病の感染、または喉への性病の感染を防げます。
しかし当然、女性へのオーラルセックスで男性の喉が性病に感染する場合、逆に女性に性病を感染させてしまうケースも考えられるでしょう。
残念ながら、女性の場合は男性のコンドームに該当するような、オーラルセックスの際の性病感染を予防するグッズは、一般的な存在ではありません。
アダルトグッズの専門店などで「デンタルダム」と呼ばれる、もともとは歯科医師が使用するラテックス製の薄いシートが、女性へのオーラルセックス時の性病感染グッズとして販売されている場合はあります。
しかし気軽に手に入るものではなく、実際に使用するとなるとハードルが高い、と考えざるを得ないでしょう。
そこで一般的に、女性へのオーラルセックス時にコンドームと同じ役割をする存在として、食品用ラップなどを利用するケースが多くなります。
女性器全体に食品用ラップを被せ、その上から粘膜や体液に直接触れないようにオーラルセックスをおこなうわけです。
しかし被せ方が甘いと、食品用ラップがズレて、直接粘膜や体液に舌や口が触れてしまう場合も考えられます。
その点にはじゅうぶんな注意が必要です。
また食品用ラップはガサガサして、女性としても男性としてもオーラルセックスの際に「興ざめ感」が出てしまう、なんて問題点もあります。
そういった意味では、喉への性病感染を防ぐためには、オーラルセックス自体を避けるようにするのが一番、とも言えるでしょう。
不特定多数の相手との性行為を避ける
喉への感染に限ったことではありませんが、そもそも性病感染を防ぐためには、不特定多数の相手との性行為を避けるのが大切です。
お互いに決まったパートナーだけとの性行為をおこなっていれば、性病に感染する危険はまずありません。
不特定多数の相手と性行為をすると、その相手がそれまでに誰と性行為をし、どんな性病に感染しているかもわからなくなります。
そういった相手は性病への意識も低く、定期的な性病検査なども受けていない可能性が高いでしょう。
梅毒やHIVといった性病に感染しているかもしれない相手と、無防備に性行為をするのは、あまりにも危険だと言えます。
マウスウォッシュを使用すれば喉への性病感染は予防できる?
「オーラルセックスのあと、マウスウォッシュを使用すれば、喉への性病感染を防げる」
そんなウワサを聞いたことがある人も、いるかもしれません。
マウスウォッシュは、口の中の細菌などを洗い流すために使用されるものであり、たしかに効果がありそうな気もするでしょう。
実際、2017年にオーストラリアの研究チームによって「マウスウォッシュを使用すると、口の中の淋菌が減少する」との研究結果が発表されてもいます。
しかしこれは、マウスウォッシュを使用すれば喉への性病感染が防げる、とイコールではありません。
あくまでも「淋菌が減少した」との研究結果であって、口内の淋菌がゼロになるわけではありませんし、そもそも喉に感染する性病は淋病以外にもさまざまなものがあるため、使用しているマウスウォッシュが性病の原因菌に有効とも限らないのです。
「マウスウォッシュを利用すれば、喉への性病感染は防げる」という考え方は、可能性はあるものの信じすぎるのは危険でしょう。
むしろ「マウスウォッシュは、喉への性病感染を防ぐ効果はない」と考えておいたほうが、予防的には安心と言えます。
まとめ
喉に性病が感染した場合、喉の痛みをはじめとしたさまざまな症状が出ます。
ただしこれらの症状は、風邪の諸症状と似ているため、実際に喉の痛みが出てもそれが性病によるものかわからない、という難点があります。
そのまま放置しておくと、性病がどんどん進行して悪化してしまう可能性も考えられるため、もし喉の痛みや違和感などを感じた場合、心当たりがある場合は「アモーレクリニック」のような専門のクリニックで検査・治療を受けることをオススメします。