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- 2024.03.23
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性病を予防する際には「口腔性交」でもコンドームを使用するべき!
性病の感染を予防するためには、コンドームを使用するのが有効であるのは、非常に良く知られています。
しかしせっかくのコンドームも、正しい使い方をしなければ性病予防の効果をじゅうぶんに発揮できません。
そういった知識を持っていないと、単純に「コンドームを使っているから、自分は性病にならない!」なんて思い込んでしまい、いざ性病に感染してショックを受ける、なんてことになってしまいます。
とくにありがちな失敗が、コンドームを使わずに「口腔性交」をおこなうことで、性病に感染してしまうパターン。
そういった危険性を避けるため、口腔性交における注意点や、コンドーム以外に口腔性交で使える性病予防の手段について、ご紹介していきます。
コンドームを性交時だけに装着するのは性病対策としてはまったくの無意味!
まず知っておかなければならないのが、コンドームを性交時だけに装着するのは、性病対策としてはまったくの無意味である、という点です。
「避妊」の観点からすれば、コンドームは性交時だけでじゅうぶんですが、性病予防のためには粘膜同士の触れ合いを避けなければなりません。
つまりコンドームは、性病予防目的のためには粘膜同士が触れ合わないように、性行為の最初の段階から装着しておかなければならないわけですね。
性病は性器だけでなく喉に感染するものも多い
性病に関して注意が必要な点として、性病は性器だけでなく喉に感染するものも多い、という点があります。
喉に性病が感染する理由として考えられるのが、口腔性交です。
簡単に言えば、男性器をパートナーが口で愛撫する「フェラチオ」や、同じく女性器をパートナーが口で愛撫する「クンニ」と呼ばれる行為ですね。
フェラチオやクンニを「される側」が性病に感染していた場合、性器からパートナーの喉へと性病が感染します。
逆に喉に性病が感染している相手から口腔性交をされた場合は、喉から性器へと性病が感染するわけです。
喉の粘膜に感染する性病としては、クラミジアや淋病などが代表的なものです。
とくにクラミジアは、性病のなかでももっともポピュラーな存在であり、油断すると感染する危険性が非常に高い性病ですので、気を付けなければならないでしょう。
喉に感染する性病を予防するにはコンドームを使うべき
喉に感染する性病は、コンドームを使うと予防できます。
性病の感染は、ほとんどの場合が粘膜と粘膜の接触によって起こるものです。
コンドームを使わずに口腔性交をおこなってしまうと、喉の粘膜と性器の粘膜が直接触れてしまうわけですから、性病の感染が起こってもまったく不思議ではないわけですね。
男性の場合、ときどき「コンドームを装着すると、気持ち良くない」との意見で、コンドームを着用したがらないケースもあります。
口腔性交で妊娠する可能性はありませんから、ついコンドームを着用せずに口腔性交をしてしまうわけですね。
またフェラチオをする側の人のなかにも、コンドームを着用していると「ゴムの感触やニオイがするから、フェラチオしたくない」なんて言い出す人がいます。
そういったことを言う相手は、性病に関する意識が非常に低いわけですから、かなり危険だと考えておくべきでしょう。
男性から女性への口腔性交でも性病は感染する
性病に感染するのは、女性から男性への口腔性交だけではなく、当然男性から女性への口腔性交、いわゆる「クンニ」でも起こります。
クンニをする場合も、もちろんフェラチオと同じく男性から女性、女性から男性の両方に感染する危険性が存在しますので、気を付けなければなりません。
口腔性交での性病感染を予防するためにできる対策とは?
口腔性交での性病感染を予防するのは、なかなか難しい面もあります。
とくに口腔性交の場合は、挿入時と違って男性がコンドームを装着していれば防げるわけではありません。
自分も、性交渉の相手も双方が性病対策をする必要があるわけです。
そこで口腔性交をおこなう際に、性病予防のために使えるさまざまなグッズについて、ご紹介します。
女性への口腔性交用グッズ「デンタルダム」
「デンタルダム」は、四角形をしたラテックス製の薄いシートです。
この「デンタルダム」を女性器にかぶせて舐めることで、クンニの際も粘膜同士が接触せず、お互いに性病の予防ができます。
クンニの際に使う、コンドームのようなものだと考えれば、イメージはしやすいのではないでしょうか。
もともと「デンタルダム」は、歯科医で治療をする際に利用されるアイテムです。
しかしその便利さから口腔性交の際の性病予防アイテムとしての使用が始まり、現在では専用の性病予防アイテムとして、アダルトショップやインターネット通販で販売もされています。
ちなみにラテックス製のシート、ということで、洗って何度も使えるように思えますが、一度使った「デンタルダム」を再使用するのは推奨できません。
毎回新品の「デンタルダム」を使うようにしないと、性病を予防するのは難しい、と知っておきましょう。
料理用のラップフィルムでも「デンタルダム」の代用になる?
「デンタルダム」が手に入らない、または持っていた在庫を使い切ってしまった、といったケースも考えられるでしょう。
それでも性交渉がしたい……なんて場合に「デンタルダム」の代用品として考えられるのが「料理用ラップフィルム」です。
「料理用ラップフィルム」でも、お互いの体液が混ざるようなこともなく、粘膜同士が接触することもないため、性病の予防効果はあるでしょう。
しかし「料理用ラップフィルム」は、当然ですが性交渉のときに使うようにはできてはいません。
使っている最中に破れてしまったり、丸まってしまったりして粘膜同士が接触してしまう可能性もありますので、使用する際には細心の注意が必要となるでしょう。
男性器に着用する「フェラチオ用コンドーム」
男性にフェラチオする際にコンドームを着用するのは、先にも書きましたが喉への、そして喉からの性病感染を予防するために、非常に大切です。
しかし「コンドームの感触やニオイが苦手で、フェラチオしたくない」と言われてしまう場合もあるでしょう。
また多くのコンドームには、潤滑油としてローションがもともと付着していることも多く、それもフェラチオの際にイヤがられるポイントとなります。
そういった場合、極薄のラップ状ポリウレタンで作られたフェラチオ用のコンドーム、通称「トリップスキン」を利用すると良いでしょう。
ゴム臭さやローションの付着がなく、極薄のため舐めたときの感触、舐められたときの感触にも影響は少なくなります。
なかには甘い味や香りがついている「トリップスキン」もありますので、使ってみるとロマンチックなプレイも楽しめるでしょう。
しっかりと性病を予防して安全に性生活をエンジョイしよう!
性病の感染が大きな社会問題となっている現代社会において、性交渉の際には性病予防に気を使うのは、非常に大切なことです。
多くの人はコンドームの着用をして性病対策をしているでしょうが、口腔性交のときまでしっかりと性病予防をしている人は、まだ少なめなのではないでしょうか。
性生活をエンジョイするためには、しっかりと性病に関する知識を身に付け、性病に感染しないようにするのが大切です。
さまざまな性病予防グッズが販売されていますので、それらを利用するのも良いでしょう。
また性器や喉に違和感があったら、すぐに専門のクリニックで性病検査を受け、感染が発覚したら治療を受けるようにしてください。
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※本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています