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- 2024.03.02
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口内炎と梅毒の違い|2週間経っても治らないのは梅毒?
口内炎と梅毒の症状は似ています。
口内炎とは、文字通りに口内にできる炎症のことです。梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌に感染することで起こる性病のことです。唇や性器に出来物が現れ、全身に赤い発疹や炎症が起こり、放置すると危険なことがわかっています。
口内炎と梅毒の違いや症状、治療法について解説します。
口内炎と梅毒の違いとは
口内炎と梅毒には、どのような違いがあるのか。
口内炎はストレスや免疫力の低下によって、口内に炎症が起こります。しかし、多くの場合は1〜2週間で自然治癒するため、放置で問題ありません。梅毒は自然治癒しないので、抗生物質などの治療薬を服用しない限り治ることはないです。
口内炎は口内にできる炎症のこと
口内炎は、口内にできる炎症のことです。
口内炎は唇の裏側や口腔内にできるニキビのような出来物のこと。一般的にストレスや栄養不足によって起こるため、自然治癒するケースがほとんどです。しかし、慢性的に口内炎が起きる人は、何かしらの原因を特定して、改善する必要があります。
梅毒とは口内以外にできる出来物
梅毒とは、梅毒トレポネーマという細菌に感染すると起こります。
梅毒の症状の多くは、唇の表側に現れることが多いです。また、唇ではなく、性器や肛門周辺にできる場合もあるようです。梅毒は、自然治癒しないので、梅毒と疑われる症状があった場合は、泌尿器科や性病科の受診が必要になります。
口内炎は2週間以内に消えることがほとんど
口内炎は、2週間以内に消えることがほとんどです。
しかし、梅毒は2週間経っても消えないケースが多いです。梅毒は自然治癒しないのが、口内炎と異なる点でしょう。ですが、梅毒によって起こる唇の出来物は数週間で自然に消えるため、口内炎と間違える人が多いと言われています。
消えた後は、数か月後に全身に赤い発疹が現れます。
梅毒の特徴的な症状とは
梅毒には、特徴的な症状が4つあります。
梅毒は唇に出来物が現れて、全身に赤い発疹が現れます。そして、全身の炎症が進行して、最終的には脳や心臓に病変が起こる恐ろしい感染症です。多くの場合は赤い発疹の段階で病院に受診して、治療薬が処方されます。
梅毒は抗生物質を正しく飲めば、ほとんどのケースで悪化することなく完治します。
唇に出来物が現れる
唇に出来物が現れ、数週間後に自然消滅します。
しかし、自然に消えても、体内に細菌は残っているので完治したわけではありません。梅毒の初期症状は口内炎のような見た目のため、自覚しにくいのが特徴的です。2週間が経っても出来物が残っている時はクリニックに受診しましょう。
全身に赤い発疹が現れる
唇の出来物が消えて数か月後に、赤い発疹が現れます。
赤い発疹は、まだら模様です。発疹のような見た目のものが、数か月も続くので、多くの方はこの段階でクリニックに受診します。赤い発疹の症状の段階であれば、治療薬の服用で後遺症が残ることなく、完治するケースがほとんどです。
全身の炎症が進行する
赤い発疹の次は、全身の炎症が進行します。
皮膚以外にも、さまざまな箇所に炎症が起こります。この段階まで梅毒を放置するケースは少ないですが、早急にクリニックに受診しましょう。やけどのような見た目になることもあり、初期症状での治療と比べて完治まで時間がかかります。
脳や心臓に病変が起こる
梅毒は最終的に、脳や心臓に病変が起こります。
現代では、この段階まで放置されることはほとんどありません。昔は梅毒に対する治療法がなく、梅毒になると死ぬとされてきました。しかし、梅毒に効果のある抗生物質が開発されてからは、梅毒で死ぬことはなくなりましたので、安心してください。
梅毒の治療法とは
梅毒の治療法は、抗生物質の服用です。
抗生物質とは、細菌に対して効果があり、体内の細菌を死滅させます。しかし、抗生物質は薬局・ドラッグストアで市販されておらず、医師の判断のもとで処方されます。そのため、クリニックの受診が必須となるので、注意しましょう。
抗生物質を服用する
梅毒は抗生物質を服用します。
抗生物質は体内の細菌を死滅させますが、良い菌も殺してしまいます。そして、抗生物質を途中で服用を止めると、体内で残った細菌が耐性を持って活性化する恐れがある。耐性を持った細菌は抗生物質が効きにくくなるので、必ず抗生物質は飲みきりましょう。
重度の場合は点滴での治療も
梅毒の症状が重い場合は、点滴での治療も考慮します。
点滴の方が効果は高く、1回の治療で体内の細菌を死滅させます。耐性を持ちやすい性病や症状が重い場合に点滴は使われるようです。こちらは医師の判断となり、多くの場合は内服薬での治療が多いです。
まとめ
口内炎と梅毒は、症状に違いがあります。
2週間経っても治らない口内炎は、梅毒が疑われます。梅毒は自然治癒せず、赤い発疹が現れて炎症が悪化し、脳や心臓に病変が起こるので、注意しましょう。治療薬はクリニックでしか処方されないので、症状がある場合は受診しましょう。
当院では、梅毒を含む数十種類の性病検査を行っています。
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本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています。