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- 2023.02.28
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性病に抗生物質は効く?抗菌薬との違いとは
性病に対して有効な治療薬のひとつに抗生物質がある。今回は性病の治療に抗生物質が使われる理由と抗生物質の種類、性病ではない時に抗生物質を飲むリスクについて解説します。
性病にはクラミジアや淋菌などさまざまありますが、内服薬で治療する場合は抗生物質などを処方するのが一般的です。
では、抗生物質とはそもそもどういった薬なのか解説します。
性病の治療に抗生物質が使われる理由
性病の治療、内服薬で使用されるのは抗生物質です。抗生物質とはいったいどんな薬なのでしょうか。
抗生物質が性病にたいしてどのような効果があるのか解説します。
抗生物質は細菌に有効な薬です
抗生物質は細菌に有効な薬です。性病の病原体はさまざまありますが、細菌によるものが多い。そちらは後ほど解説します。
抗生物質は細菌などの微生物の増殖を抑える薬です。なので、微生物による性病の場合は抗生物質が有効とわかります。
細菌の性病はクラミジアや淋菌など
細菌が原因の性病は「クラミジア、淋病、カンジダ、トリコモナス」があります。それら細菌に対して抗生物質は効きます。
性病の中にはウイルスが原因のものもありますので、必ずしも抗生物質が有効とは限りません。
抗菌薬との違いとは
細菌が原因の性病に有効なのは抗生物質です。しかし、処方される薬には抗菌薬というものもあります。抗生物質と抗菌薬は何が異なるのでしょうか。
抗生物質と抗菌薬の違いは「人工的に作られたもの」がカギになります。抗菌薬とは、人工的に作られた物を指します。たとえば、サルファ剤などは人工的に作られた薬なので抗菌薬です。
逆に、抗生物質は自然界の物質で作られたものです。たとえば、ペニシリンなどは青カビから作られるため、抗生物質となります。
その違いが抗生物質と抗菌薬にはあります。
性病治療薬の抗生物質はなんでもいい?
性病の治療薬として抗生物質が使われます。では、抗生物質ならなんでもいいのでしょうか。性病に使われる抗生物質の種類について解説します。
また、性病といってもさまざまです。クラミジアや淋病などで処方する抗生物質が変わるのでしょうか。
抗生物質はなんでもいいわけではない
性病の治療で使われる抗生物質はなんでもいいわけではありません。必ず性病の病原体に効果のある抗生物質を使用します。性病はクラミジアや淋病、トリコモナスなどの病気によって処方する抗生物質は変わるので、注意しましょう。
自宅に抗生物質の余りがある場合でも、その性病に必ず効果があるとはいい切れません。余った抗生物質を服用することはオススメできませんので、性病に効く抗生物質を医師の判断で選んでもらうことが大切です。
クラミジアに有効なのは3つある
性病の治療薬で抗生物質はなんでもいいわけではない。今回はクラミジアに有効な抗生物質を一例として取り上げます。
クラミジアの場合は「テトラサイクリン系・マクロライド系・ニューキノロン系」の3種類です。上記の抗生物質がクラミジアには有効と報告されていますが、クラミジアは薬剤耐性を持つものもあるので、耐性菌には注意が必要です。
耐性菌の場合は特定の抗生物質が効かない可能性もあります。なので、クラミジアの治療が1回の内服薬処方で完治できないこともあるので、長引いてしまうこともある。
性病じゃない時に抗生物質を飲むのは?
性病じゃないのに抗生物質を飲むことは問題ないのか。抗生物質の飲み過ぎと飲みきらずに辞めること、風邪の時に抗生物質を飲む意味について解説します。
抗生物質は適当に飲んでも問題ないのでしょうか。
抗生物質の飲み過ぎは耐性菌を生み出す
抗生物質の飲み過ぎは基本的に良くないこととされています。
その理由は抗生物質を飲みすぎると耐性菌を生み出す原因になり、抗生物質が聞きにくい体質になってしまうからです。また、抗生物質は悪い菌だけではなく、常在菌などの健康に必要な菌まで影響を及ぼす可能性がある。
そのため、細菌に感染していないのに抗生物質を服用することは基本的には良くないとされています。
抗生物質は飲みきらないといけない
抗生物質は処方された分を飲み切るのがベストです。
よく、症状が治まったため、抗生物質の服用をやめる方も多い。しかし、それは完治から遅れる原因になります。
抗生物質は飲みきらないと体内の病原菌が完全に死滅しない恐れがあり、ぶり返してしまう可能性が考えられるからです。また、抗生物質を途中でやめると薬剤耐性の持った菌を生む原因になるため、厄介な結果になるのです。
薬剤耐性を持った菌は抗生物質が効きにくいので、治療に時間がかかる恐れもあります。他の性病で言えば「スーパー淋菌」という抗生物質が効かない淋菌も発見されている。
風邪の時に抗生物質を飲むといいの?
よく、風邪の時に抗生物質を飲むといいと聞いたことのある人も多いと思います。しかし、一般的な風邪の原因はほとんどウイルスです。抗生物質は細菌に効果があるので、ウイルスを死滅させる効果は持っていません。
そのため、風邪の時に抗生物質を服用しても意味がないのです。
しかし、風邪は10%程度が細菌によるものなので、症状によっては抗生物質を投与するケースもあります。しかし、抗生物質なら何でもいいわけではありませんので、抗生物質を使い回すことはオススメできない。
まとめ
性病は細菌が原因であるケースも多いので、抗生物質が使われています。しかし、抗生物質にもさまざまな種類があり、病気によって処方される抗生物質は異なります。
なので、自宅に抗生物質があったとしても、そちらを飲めば治るというわけではございませんので、ご注意ください。
必ずクリニックにて精密検査を受けて、原因菌に有効な抗生物質の処方箋も貰いましょう。
当院では数十種類以上の性病検査を実施しています。
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