※これは架空の話で実在の人物・団体とは一切関係ありません。風俗店にしょっちゅう足を運んでいる男性なら、必ずと言っていいほど「コンパニオンは毎月定期的に性病検査を実施しているのでご安心を!」などというお店の「無責任な宣伝」を目にしたことはありませんか?しかも、哀しいことに、これまで性病に感染して一度でも「痛い思い」を経験したことがある男性でも、それが全くのデタラメであると気付きながら、ついつい信じてしまいます。
これからご紹介するエピソードも、「性病検査は万全」などというあり得ない作り話をひたすら信じ続け、夜の町を闊歩していた中年男のお話です。彼の名は沢中昇。団体職員の中間管理職として働く彼は45歳。恋愛結婚で一緒になった妻景子はひとつ年下の44歳。二人の子供が成長した現在でも、夫婦は親しみを込めて共に「ノブちゃん」「ケイちゃん」と呼び合うほどラブラブの仲。
そんな昇でしたが、実は大の風俗好き。隣町にある繁華街に夜な夜な繰り出しては、危ない「性サービス」を満喫していました。けれど、妻子持ちゆえ、性病だけには細心の注意を払っていました。そんな中、昇はついつい例の「安全安心」のうたい文句を信じ込み、うっかり「トリコモナス」に感染してしまいます。結局彼は、トリコモナスを妻景子にも夫婦内感染させてしまったことで、ひと騒動が起きます。性病感染と風俗店の内部事情にまつわるあるハプニングを、これからみなさんにご紹介します。