タグ別アーカイブ: 勃起不全

ED治療薬はジェネリック薬品でも問題なく効果がある?

EDになった場合の治療法として、多くの男性に処方されるのが「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」などの、ED治療薬です。

 

ED治療薬を服用することで、男性が勃起するのを補助する効果が得られ、普段はなかなか勃起できない男性でも勃起しやすくなります。

 

そのため、EDに悩む男性にとって、強い味方と言えるのがED治療薬なわけですね。

 

そんなED治療薬ですが、最初に発売された「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」などの、俗に「先発医薬品」と、その後さまざまな薬品メーカーから発売された「ジェネリック薬品(後発医薬品)」が存在しています。

 

人によっては、先発医薬品とジェネリック薬品の違いがどういった点にあるのかが疑問だったり、ジェネリック薬品に対する不安を持っていたりするでしょう。

 

そこで今回は、ED治療薬のジェネリック薬品にはどういったものがあるのか、そもそもジェネリック薬品とはどのようなものなのか、といった点をご紹介していきます。

 

ED治療薬のジェネリック薬品はさまざまなものが発売されている

そもそもの話として、ED治療薬である「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」は、それぞれ成分が異なり、異なる効果を持っています。

 

よく「ED治療薬」としてひとまとめに語られてしまうため、名前が違うだけで同じものだ、と勘違いされることも多いため、注意が必要ですね。

 

そしてジェネリック薬品も、当然「バイアグラ」「レビトラ」「シアリス」と3種類が存在しています。

 

それぞれのジェネリック薬品がどのような成分でできていて、どのような効果が得られるのかをご紹介しましょう。

 

○バイアグラジェネリック(シルデナフィル錠)

「バイアグラ」は、そもそもは大手製薬会社である「ファイザー」から発売されており、有効成分としては「シルデナフィル」が含まれています。

 

バイアグラの服用は、実際に性行為をする約1時間前が良いとされており、効果は4時間から5時間程度持続するのが特徴です。

 

そもそも日本で「ED治療薬」が話題になったときに最初に紹介されたのがバイアグラであり、日本では「ED治療薬=バイアグラ」と考えている人も多くいます。

 

そのためか、ジェネリック薬品も数多く発売されているのも、バイアグラの特徴です。

 

○レビトラジェネリック(バルデナフィル錠)

「レビトラ」は、ドイツの「バイエル薬品」によって開発された、ED治療薬です。

 

有効成分は「バルデナフィル」であり、先に紹介したバイアグラの5年後に発売開始しています。

 

バイアグラよりも即効性に優れるED治療薬として知られており、服用後20分から40分程度で効果が現れる、とされています。

 

作用時間は5時間程度とされ、こちらはバイアグラと同程度となっていますね。

 

そんなレビトラですが、現在ではもうすでにバイエル薬品は生産を終了しています。

 

そのため現在は、レビトラの効果を得るためには、レビトラのジェネリック薬品を購入するしかない状況です。

 

ちなみにレビトラが生産中止となったのは「工場での生産の目途が立たず、安定した供給が不可能となったため」が理由であり、薬の成分自体に問題があったわけではないことを知っておくべきでしょう。

 

○シアリスジェネリック(タダラフィル錠)

「シアリス」は「日本新薬株式会社」から発売されたED治療薬で、有効成分は「タダラフィル」が含まれています。

 

シアリスの特徴としては、バイアグラやレビトラと比べて圧倒的に長い効果時間があり、なんと服用してから24時間以上、勃起補助効果が見込めます。

 

その代わり服用は性行為の約3時間前、それも空腹時が推奨されていますので、事前に準備が必要な点は注意が必要ですね。

 

また服用後に食事をしても薬の効果が薄れない点も、バイアグラやレビトラとの違いです。

 

あらかじめ服用してからパートナーと食事を楽しみ、そのまま効果時間を気にせずに過ごせる点が大きなメリットと言え、ジェネリック薬品も複数の製薬会社から発売されています。

 

ED治療薬はジェネリック薬品でも効果は変わらない?

現在ではジェネリック薬品は、さまざまな症状の治療に広く使用されるようになっています。

 

しかしEDは男性にとってデリケートな症状でもあるため、先発医薬品ではなくジェネリック薬品を使用するとなると、心配になってしまう男性も多いのは事実です。

 

実際、ジェネリック薬品とはどのような薬品のことなのか、効果の面で心配はないのか、ご紹介しましょう。

 

○ジェネリック薬品は有効成分自体は先発医薬品とは変わらない

そもそもジェネリック薬品とは、簡単に言えば「先発医薬品と同じ有効成分が含まれている薬品」です。

 

新薬が開発されると、一定期間は開発した製薬会社によって特許が申請され、独占的に製造・販売が許されています。

 

この特許が切れると、開発した製薬会社以外の製薬会社も、同じ有効成分を含んだ薬品を販売できるようになるため、新しく「ジェネリック薬品」が流通するようになるわけです。

 

○ジェネリック薬品は先発医薬品と効果は変わらないと言われている

ジェネリック薬品は、先にも書いたように先発医薬品とまったく同じ有効成分を含んでいます。

 

またジェネリック薬品の販売には、国の基準や法律に基づき、厳しい審査を受け、厚生労働大臣の承認を受けなければなりません。

 

そのためジェネリック薬品は、先発医薬品と同等の効果があるだけではなく、安全性なども同程度である、とされています。

 

またジェネリック薬品は、先発医薬品と比べて価格が安いのも特徴のひとつです。

 

新薬の開発には、膨大な期間と費用がかかるため、どうしても価格が高くなってしまいがちです。

 

一方、ジェネリック薬品は、新薬に比べれば圧倒的に期間も費用も少なくて済みます。

 

そのため、価格が比較的安く抑えられるわけですね。

 

医薬品は、必要な期間が長くなれば長くなるほど、経済的な負担がどうしても大きくなってしまいます。

 

ジェネリック薬品は価格が安いため、経済的な問題で治療が続けられない、なんて人にとっては非常にありがたい存在、と言えるでしょう。

 

○ジェネリック薬品そのものに不信感が持たれているケースも

先発医薬品と同等の効果・安全性を持つと言われているジェネリック薬品ですが、一方でジェネリック薬品そのものに不信感を表明している人もいます。

 

そういった人が問題視しているのが、ジェネリック薬品は有効成分こそ先発医薬品と同じですが、先発医薬品にはない添加物などが含まれている点です。

 

また医師のなかには、先発医薬品からジェネリック薬品に切り替えたことで「患者さんへの効果が少なくなった」「それまでになかった副作用が現れた」との報告をしている例もあります。

 

これらはどういった病気に対して医薬品を使用しているか、どういったジェネリック薬品を使用しているかによっても変わってきますので、ジェネリック薬品がすべて悪いわけではありません。

 

ED治療薬のジェネリック薬品を試してみて、それまでになかった副作用が出たり、効果が感じられなかったりした場合は、処方してくれた医師にすぐに相談するようにしましょう。

 

ED治療薬は自分で服用して効果が感じられたものを使うべき

ED治療薬は、一度服用すればEDが改善する、とは言えず、性行為のたびに服用が必要になるケースもあります。

 

そうすると経済的な負担も増えるため、安価なジェネリック薬品を服用する選択肢もあるでしょう。

 

ただしジェネリック薬品を服用してみて、効果が感じられなかったり、それまでになかった副作用が出たような場合は、いくら安価で服用できてもオススメできる、とは言えません。

 

ED治療薬のジェネリック薬品を試してみる際は、処方してくれた医師としっかり相談して、異変があったらすぐに報告できるようにしておくべきです。

 

※EDに関する治療はコチラのページをチェック!

※本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています

「インターネットポルノ依存症」になるとEDになる可能性アリ?

インターネットは、人類の生活を一気に変化させた、偉大な発明です。

 

現代において、プライベートでも仕事上でも、インターネットのお世話になっていない人間は、ほとんどいないでしょう。

 

そんな便利な存在であるインターネットですが、現在語られる問題として「インターネットポルノ依存症」があります。

 

非常に便利な存在であるインターネットですが、そういった「マイナス面」も存在しているのは、仕方がない部分とは言えそうですね。

 

しかしインターネットを利用してのポルノ鑑賞は、多くの人間にとって経験があるもの、と言えます。

 

そんな身近な存在であるインターネットポルノ、その依存症になってしまうとはどういった状態なのか、そしてインターネットポルノ依存症になってしまった場合にはどのような悪影響が出るか、といった点をご紹介していきましょう。

 

インターネットポルノ依存症とはどのような状態を言う?

インターネットポルノ依存症の悪影響を知るためには、そもそもインターネットポルノ依存症がどのような状態を言うのか、を知らなければなりません。

 

どういった状態になるのか、なぜ近年インターネットポルノ依存症が問題となってきているのか、をご紹介しましょう。

 

インターネットポルノ依存症になるとインターネット上でポルノを見続けてしまう

インターネットポルノ依存症になると、インターネット上で流れているポルノ映像やポルノ画像を、際限なく見続けてしまう状態が続いてしまいます。

 

一般的には、インターネットでポルノを楽しんでも、出勤や登校の時間が近付けば、その時点でポルノ鑑賞を止めて自分の予定を優先できるものです。

 

それがインターネットポルノ依存症になると、そういった日常生活よりもポルノの鑑賞を優先してしまい、日常生活に支障が出るケースが見られます。

 

また家族や友人といった存在よりもポルノを優先してしまい、人間関係も危うくなるケースがあるのです。

 

さらに悲しいときや寂しいときなど、マイナスの感情もポルノ鑑賞で紛らわすなど、生活の中心にインターネットでのポルノ鑑賞が置かれてしまうのが、インターネットポルノ依存症の症状、と言えるでしょう。

 

○ポルノが簡単に視聴できるようになったのがインターネットポルノ依存症増加の原因?

現代社会において、なぜインターネットポルノ依存症が増加してきている、と言えるのでしょうか。

 

その原因として考えられるのが、インターネットの登場によってポルノがあまりにも身近な存在になってしまった点が考えられます。

 

なにしろ、インターネット上にはまさに無限大とも言えるポルノがあふれています。

 

しかも自分好みの内容のポルノを探すのも簡単ですので、ついついポルノを見続けてしまう、といった状態に陥りやすいわけです。

 

○医学的には「インターネットポルノ依存症」は存在しないとの議論も

実はそもそも、医学的には「セックス依存症」や「ポルノ依存症」など、性に関する事柄に関しては「依存症は存在しない」との議論もあります。

 

また米カリフォルニア大学ロサンゼルス校では「神経学的な観点では、ポルノの鑑賞には依存性はない」との研究結果も報告されているのです。

 

そのため「インターネットポルノ依存症」が存在しているかはまだ議論中ですが、現実としてインターネット上のポルノを見続けて、日常生活に支障が出てしまっている人がいるのは事実。

 

医学的な見地はともかく、ポルノ依存の傾向が自覚できるなら、注意するべきでしょう。

 

インターネットポルノ依存症になると身体にどのような悪影響が出る?

インターネットポルノ依存症になると、身体にさまざまな悪影響が出る、と言われています。

 

具体的には、セックスの機能に関しての悪影響が見られるようですね。

 

どういった悪影響が出るのか、ご紹介しましょう。

 

○EDになる可能性がある

インターネットポルノ依存症になると、EDになってしまう可能性がある、と言われています。

 

その原因として考えられるのが、ずっとポルノ映像やポルノ画像に接していることで、通常の性的な刺激では興奮できなくなってしまうケースです。

 

この場合のEDは、ポルノを見たときには勃起できるけれども現実のセックスでは勃起できない状態になる、俗に「心因性ED」と呼ばれる状態となります。

 

○現実の女性とのセックスが困難になる

インターネットポルノ依存症になると、現実の女性とのセックスができなくなってしまう、といった症状も現れます。

 

インターネットで見られるポルノの世界には、さまざまな理想的なシチュエーションがあふれています。

 

そのため、現実の世界で実際の女性とセックスすることが面倒になってしまい、セックスをしなくなってしまうのです。

 

ただ単にセックスをしなくなるだけでなく、その結果としてパートナーとの関係性が悪くなってしまうケースも考えられるのが、非常に厄介と言えるでしょう。

 

○日常生活に悪影響が出る

インターネットポルノ依存症になると、生活の中心が「インターネットでポルノを楽しむこと」に置かれるようになってしまうケースが見られます。

 

そうすると、先にも書いたように日常生活を送るよりもポルノ鑑賞が生活のメインとなってしまい、健全な日常生活にうまく遅れなくなってしまうのです。

 

こちらも人間関係にヒビが入るケースも考えられるため、その影響は大きい、と言えます。

 

インターネットポルノを断てば正常な日常生活に戻れる?

インターネットポルノ依存症からの回復を目指すのであれば、インターネットでポルノを鑑賞するのを止める、いわゆる「ポルノ断ち」をするのが、対策として考えられます。

 

実際にインターネットポルノを断つことで、EDからの回復やパートナーとの関係性が性的な関係を含めた状態に戻る、との話もあるのは確かです。

 

しかし全員がインターネットポルノを断てば、問題なくインターネットポルノ依存症から回復できる、というわけではありません。

 

インターネットポルノを断つことで、いわゆる「禁断症状」のような状態になってしまい、性欲がまったく失われてしまったり、EDが継続してしまったり、といった状態に陥るケースもあります。

 

ずっとその状態が続くわけではなく、しばらくすればこの禁断症状はなくなる、とも言われますが、もとに戻るまではかなりの時間がかかってしまうでしょう。

 

EDの治療にはメンズクリニックで診察を受けましょう!

インターネットポルノ依存症は、まさに人類にとっての「現代病」とも言えるような症状です。

 

ポルノを見ると興奮しますし、楽しめる時間ではありますが、そんな時間に浸りきってしまうと、さまざまな問題が起こる、と考えておくと良いでしょう。

 

またEDになってしまう可能性も高いのが、インターネットポルノ依存症の厄介な部分。

 

EDの治療をするのであれば、専門の知識を持ったメンズクリニックで診察してもらい、自分の状況をすべて話して相談することで、適切な治療が受けられます。

 

※EDに関する治療はコチラのページをチェック!

※本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています

勃起を補助する細胞が存在するって本当?その名は「線維芽細胞」!

男性は、若いころはすぐにギンギンに勃起するけれど、年齢を重ねるにしたがって勃起力が下がっていく……。

 

これは多くの男性にとって「当然のこと」として受け入れられている話です。

 

つまり、年齢を重ねるにしたがって勃起力が低下するのは当然であり、それは防ぎようのない事実、と考えられているわけですね。

 

しかし実際問題として、勃起力は年齢を重ねるとともに、確実に低下していくわけではありません。

 

早いうちに勃起力を失ってしまう男性もいれば、何歳になっても勃起力を保ち続けている男性もいる、それが現実ですね。

 

それではこの勃起力の低下の差は、単なる偶然、個人差によるもの……言い変えれば「運」の問題、となってしまうのでしょうか。

 

そう思われていたところに、勃起に関する新しい情報が飛び込んできました。

 

男性の性器には、なんと「勃起を助けてくれる細胞」が存在しており、その細胞を鍛えることで勃起力を向上させられる、というのです。

 

今回は、その「勃起を助けてくれる細胞」について、ご紹介します。

 

男性の勃起を補助する細胞「線維芽細胞」とは?

勃起を補助する働きを持つ細胞、その名は「線維芽細胞」と呼ばれる細胞です。

 

この事実は2024年2月9日に、科学雑誌『Science』に掲載された研究論文で発表されました。

 

これまでの「勃起に関する常識」を変えるような研究結果であり、勃起力の低下に悩む男性にとっては非常に興味深い内容、と言えるでしょう。

 

○これまで勃起のメカニズムはどのように考えられてきた?

これまで、男性が勃起するメカニズムは「男性器を形成する海綿体に、血液が流れ込むために起こる」と考えられてきました。

 

つまり「筋肉の働きで血液が海綿体に流れ込み、勃起する」というメカニズムですね。

 

そのこと自体は間違いではないのですが、今回の研究でこの勃起の制御盤的な役割を「線維芽細胞」が担っているのではないか、との可能性が出てきたのです。

 

まず、実験用マウスの性器に存在する「線維芽細胞」に遺伝子組み換えをおこない、青色光によって活性化する働きを与えます。

 

そしてマウスの性器に青色光を当てて「線維芽細胞」を活性化させると、その働きが海綿体へ血液を送り込む際に「蛇口」の役割を果たす筋肉をリラックスさせ、海綿体へ流れ込む血液量を増やす=勃起力を向上させる、との結果が出たのです。

 

○「線維芽細胞」は哺乳類のペニスには多く存在する細胞

もともと「線維芽細胞は、哺乳類のペニスに多く存在する細胞として知られていました。

 

そもそも「線維芽細胞」は、ヒアルロン酸やコラーゲンなどを生成して、皮膚・筋肉・神経など人間のさまざまな器官をつなぎ合わせて支える役割を果たしています。

 

ペニスにも「線維芽細胞」は存在しており、ここでも人間の器官をつなぎ合わせる役割をしている、と考えられてきました。

 

それが実は、ただ単に人間の器官をつなぎ合わせているだけでなく、つなぎ合わせた器官の働きをコントロールする役割を果たしている可能性が高くなってきたわけですね。

 

○ペニスに存在している「線維芽細胞」の数が多いほど勃起力がアップする!

今回の研究結果で判明したのは「線維芽細胞」が勃起の制御する働きを持っている可能性だけではありません。

 

ペニスに存在している「線維芽細胞」の数が多ければ多いほど、勃起力が高くなることが判明したのです。

 

人間にはひとりひとり個人差があるように、今回の実験に使われたマウスにも個体差があります。

 

簡単に言えば、ペニスに存在している「線維芽細胞」の数は、マウス一匹一匹、それぞれで違うわけですね。

 

そして研究の過程で、ペニスに存在している「線維芽細胞」の数が多いマウスほど、勃起時に「蛇口」の役割を果たす筋肉がリラックスしやすくなる、つまり海綿体に流れ込む血液の量がアップすることが判明しました。

 

海綿体に流れ込む血液の量が多い=勃起力が高い、となるわけですから、つまり「線維芽細胞」の数が多ければ多いほど、勃起力が高い、と結論づけられるわけです。

 

男性器に存在する「線維芽細胞」を増やせば勃起力が向上する!

もちろんマウスでおこなわれた実験の結果が、人間にそのまま適用されるとは限りません。

 

ただしほとんどの哺乳類のペニスには「線維芽細胞」が存在する事実を考えると、人間のペニスでも「線維芽細胞」は同じような働きをしている可能性が高い、と考えられるでしょう。

 

つまり「線維芽細胞」を増やせば、年齢を重ねても勃起力を維持できる可能性があるわけです。

 

それでは「線維芽細胞」は、どのようにすれば増やせるのでしょうか?

 

○勃起の頻度が高くなれば高くなるほど「線維芽細胞」は増加する!

マウスを使った実験では、マウス一匹一匹の勃起の頻度をコントロールする、との実験もおこなわれました。

 

その結果、勃起の頻度が多いマウスはペニスの「線維芽細胞」が増加していき、その結果勃起がスムーズに起こるようになる=勃起力が増強することが判明したのです。

 

これは「筋トレをすれば筋肉が増える」のと同じ理屈である、と考えられます。

 

つまり「線維芽細胞を増やす=勃起力を増強させる」ためには、常日頃から勃起の頻度を増やすのが有効、というわけですね。

 

○勃起の頻度を増やす以外に「線維芽細胞」を増やす方法はある?

勃起の頻度を増やせば「線維芽細胞」を増やせる、と聞くと、簡単なようにも思えます。

 

しかし人間には仕事など、人前に出なければならない時間も多いため、常日頃から頻繁に勃起しているわけにもいかないでしょう。

 

もし「線維芽細胞を増やせる薬」などがあれば、勃起の頻度を増やさなくても「線維芽細胞」が増やせるため、気軽な勃起力の向上に役立ちそうですね。

 

……しかし残念ながら、現在は「線維芽細胞」を増やせる薬、といったものは存在していません。

 

そのため勃起力を維持するために「線維芽細胞」を増やしたいのであれば、時間を見つけては勃起してペニスを鍛えるのが一番、と言えそうです。

 

また薬の効果で「線維芽細胞」を増やすと、ペニスの中の「線維芽細胞」が増えすぎてしまう危険性も上がります。

 

マウスによる実験でも、ペニスに「線維芽細胞」が増えすぎてしまったマウスは、勃起が長時間にわたって継続する「持続勃起症」と呼ばれる症状を発症した、との報告も。

 

そういったリスクを避けるために、薬などで無理に「線維芽細胞」を増加させるのではなく、継続的な勃起頻度のアップで「線維芽細胞」を増やすのが良さそうですね。

 

勃起力を維持するためには定期的な勃起でペニスのトレーニングを!

勃起力を維持するためには、頻繁な勃起を継続して「線維芽細胞」を増やすのが有効です。

 

ただしこの研究結果はまだ発表されたばかりであり、ここで報告されている内容が完全に正しい、とは言い切れない部分もあります。

 

もし「勃起力が落ちてきた」と感じた場合は、頻繁な勃起で「線維芽細胞」を増やすのとともに、従来通り専門の医師に診察してもらって、バイアグラなどのED治療薬の処方を受けると良いでしょう。

 

自分でトレーニングするのは気軽にできる一方、本当に効果が出るかはわかりません。

 

しっかりと医学的な治療も併用して、年齢を重ねても勃起力の維持ができるようにするのをオススメします。

 

※EDに関する治療はコチラのページをチェック!

※本記事は、日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAS及びJSAPS)所属のアモーレクリニック院長鈴木秀明医師の監修のもと、内容の正確性や信頼性を確認しています