2023.06.27更新日:2026.06.01
ペニス(陰茎)からの出血は性病?考えられる6つの原因と危険な症状を医師が解説

「ペニスから血が出ている…」「尿に血が混じっている」。
陰茎(ペニス)からの異常な出血に気づいたとき、多くの男性はパニックになり、「何か深刻な性病ではないか?」と強い不安に襲われます。
陰茎からの出血は、決して「絆創膏を貼って放置すれば治る」ような軽いものではありません。その背後には、他人にうつる重度の性感染症(STD)や、放置すると勃起不全(ED)や命に関わる重大な疾患が隠れている可能性が高い、非常に危険なサインです。
本記事では、陰茎からの出血を引き起こす「考えられる6つの性病・疾患」について、「皮膚(表面)からの出血」と「尿道からの出血(血尿など)」に分けて詳しく解説します。また、早急に救急車を呼ぶべき危険な内出血(陰茎折症)の症状についても解説します。不安な夜を過ごす前に、まずはご自身の症状と照らし合わせてみてください。
どこから血が出ている?出血部位による病気の違い

陰茎からの出血と一口に言っても、「皮膚の表面(亀頭や包皮)から血がにじんでいる」のか、「尿道の中から血(血尿や血の混じった膿)が出ている」のかによって、考えられる疾患は全く異なります。
まずは落ち着いて、血がどこから出ているのかを確認し、以下の該当する疾患をチェックしてください。
【早見表】陰茎からの出血と疑われる疾患
| 出血の部位・特徴 | 痛みの有無 | 疑われる病気 | 緊急度 |
|---|---|---|---|
| 硬いしこり・えぐれた傷から出血 | なし | 梅毒(第1期) | 高 |
| 水ぶくれが破れて出血 | 強い痛み | 性器ヘルペス | 中 |
| イボが擦れて出血 | なし | 尖圭コンジローマ | 中 |
| 尿道から血混じりの黄色い膿が出る | 排尿時に激痛 | 淋菌性尿道炎(淋病) | 高 |
| 赤く腫れた皮膚の裂け目から出血 | ヒリヒリ痛む | 亀頭包皮炎 | 中 |
| カリフラワー状のしこりが崩れて出血 | 初期はなし | 陰茎がん | 高 |
【皮膚の表面からの出血】考えられる4つの疾患
亀頭や包皮の皮膚が破れたり、できものが崩れたりして出血している場合、以下の4つの疾患が強く疑われます。特に「痛みがないのに血が出る」場合は要注意です。
1. 梅毒(第1期):痛みのない硬いしこりと潰瘍
梅毒トレポネーマという細菌による性感染症です。感染初期(第1期)には、ペニスに「初期硬結」と呼ばれる小豆ほどの大きさの硬いしこりや、「硬性下疳(こうせいげかん)」と呼ばれるえぐれたような傷(潰瘍)ができます。
最大の特徴は「痛みが全くない」ことです。痛くないため気づきにくく、下着に血が擦れてついて初めて気づくケースが多いです。放置すると全身に菌が回り、数年後には脳や心臓を破壊する恐ろしい病気です。現在日本国内で感染者が爆発的に増えているため、最も警戒すべき疾患です。
2. 性器ヘルペス:水ぶくれが破れてピリピリ痛む
単純ヘルペスウイルスによる性病です。亀頭や包皮に複数の小さな「水ぶくれ」ができ、それが破れることで浅い潰瘍となり、そこから出血や浸出液(汁)が出ます。
梅毒とは対照的に、「ピリピリ、チクチクとした強い痛み」を伴うのが特徴です。また、太ももの付け根のリンパ節が腫れて痛むこともあります。
3. 尖圭コンジローマ:イボが擦れて出血する
ヒトパピローマウイルス(HPV)による性病です。亀頭のカリ首周辺などに、カリフラワーや鶏のトサカのような形をした「イボ」ができます。
イボ自体には痛みがありませんが、成長して大きくなると、下着との摩擦や性行為時の刺激によってイボが物理的に傷つき、出血することがあります。
4. 亀頭包皮炎:小さな傷からの細菌感染
性行為やマスターベーションでの過度な摩擦、あるいは不衛生な状態が続くことで、亀頭や包皮に細かな傷(擦過傷)や裂け目がつき、そこから大腸菌やカンジダ(カビ)などの雑菌が入り込んで炎症を起こす病気です。
皮膚が真っ赤に腫れ上がり、ヒリヒリとした痛みとともに出血や悪臭を伴う膿(うみ)が出ることがあります。放置すると重症化して激しい痛みを伴うため、医療機関での抗生物質や抗真菌薬による治療が必要です。自己判断で市販薬を塗ったり、自然治癒を待つのは非常に危険です。
【尿道からの出血】考えられる性病
皮膚の表面に傷やできものが見当たらないのに、尿道口から血が混じった膿が出たり、おしっこに血が混じる(血尿)場合は、尿道内部で激しい炎症が起きています。
5.淋菌性尿道炎(淋病):排尿時の激痛と血混じりの膿
淋菌という細菌による強力な性感染症です。感染すると、尿道内部の粘膜が激しく炎症を起こし、組織が破壊されるため出血を伴うことがあります。
「排尿時のガラスの破片が通るような激しい痛み」と「尿道口からドロドロとした黄色〜緑色の大量の膿(うみ)が出る」のが特徴で、この膿に血が混じることがあります。非常に感染力が強いため、早急な抗生物質による治療が必要です。クラミジアでも稀に出血を伴うことがあります。
【見逃してはいけない】命に関わる重大な疾患
性病ではありませんが、陰茎からの出血には「がん(悪性腫瘍)」という最悪のケースも存在します。
6. 陰茎がん:腫瘍が崩れて出血する
陰茎に腫瘍ができるとペニスが腫れます。初期症状として、亀頭や包皮にカリフラワー状の腫瘤(しこり)や、治らないただれ(びらん)ができます。初期は痛みがありませんが、がん細胞が増殖して組織が崩れる(自壊する)と、そこから出血を引き起こし、悪臭を放つ分泌物が出ます。
「いつまでも治らない傷やしこり」がある場合は、陰茎がんなど悪性の腫瘍であることも考えて、一刻も早く専門医(泌尿器科等)を受診し検査を行う必要があります。早期発見・早期治療が最も肝心です。
陰茎の出血は内出血(陰茎折症)もある

皮膚や尿道からの出血だけでなく、陰茎が「内出血」を起こしてどす黒く腫れ上がるケースがあります。陰茎に内出血を引き起こすのは、主に陰茎に対して強い衝撃を与えた時です。これは性病ではなく物理的な「外傷」であり、非常に危険な緊急事態です。
陰茎折症:白膜が破裂した状態
陰茎に強い衝撃を与えると陰茎折症を引き起こすことがあります。陰茎折症とは、いわゆる「ペニスの骨折」です。
勃起したペニスには骨はありませんが、海綿体を包んで支える「白膜(はくまく)」という非常に頑丈な膜があります。性行為中などにペニスに無理な力が加わり「ポキッ」「バキッ」という破裂音とともに、この白膜が断裂してしまう症状です。
白膜が破けると、そこから海綿体内の血液が周囲に大量に漏れ出し、ペニス全体がナスのようにどす黒く内出血して異常に腫れ上がり、激痛を伴って「くの字」に曲がってしまいます。
異常な勃起(持続勃起症)と勃起不全(ED)のリスク
強い衝撃による外傷でペニスの動脈が傷つくと、血流のコントロールが効かなくなり、性的興奮がないのに出血と共にペニスが異常に膨張し続ける(動脈性持続勃起症)ケースもあります。
一度破れた白膜は自然治癒すること無く、医師による縫合が必要です。適切な処置を行わずに放置すると、出血によりペニスの機能に異常が起こり、海綿体の組織が破壊・線維化してペニスが曲がったままになり、二度と勃起できなくなる「重度の勃起不全(ED)」という取り返しのつかない後遺症を残す危険性があります。
内出血が広がり、ペニスが変形して耐えられない強い痛みを伴う場合は、躊躇せずに直ちに救急車を呼ぶか、緊急の縫合手術を受ける必要があります。
まとめ
陰茎が出血する原因と症状について解説しました。
ペニスからの異常な出血は、以下の通り重大な疾患のSOSサインです。
- 痛みのない潰瘍や出血: 梅毒(第1期)や陰茎がんの可能性
- 痛みを伴う水ぶくれや出血: 性器ヘルペスや重度の亀頭包皮炎の可能性
- 尿道から血混じりの膿が出る: 淋病などの性感染症の可能性
- 激痛とどす黒い内出血・腫れ: 陰茎折症(ペニスの骨折)の可能性
「そのうち血も止まるだろう」「消毒しておけば大丈夫」という自己判断は非常に危険です。出血の裏に性感染症や重篤な疾患が隠れている場合、放置によって症状が進行し、パートナーへの感染拡大や勃起機能の低下を招くことがあります。場合によっては生命に関わる病気が原因となっていることもあるため、少しでも異変を感じたら速やかに医療機関を受診してください。
少しでも出血や異常な痛み、しこりを感じた場合は、一刻も早く専門的な知識を持つ医師に診察してもらいましょう。当院(アモーレクリニック)では、男性のデリケートな悩みに特化し、完全個室でプライバシーを厳守した上で、迅速な性病検査や診察を行っております。一人で不安な夜を過ごす前に、まずは勇気を出してご相談ください。
アモーレクリニックはスペシャリストによる治療・丁寧なカウンセリング・安心の料金体系・万全なアフターケア・完全個室・予約制の特徴があるメンズクリニックです。
電話・メール・LINEにて予約可能です。
完全予約制のため、予約なしでは受付できませんのでご注意ください。
本記事は、アモーレクリニック医師の監修のもと、
内容の正確性や信頼性を確認しています。

- 統括院長 兼 名古屋院院長
- 鈴木 秀明
- 略歴
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- 昭和53年5月18日生まれ
- 2007年岐阜大学医学部卒業
- 横浜南共済病院
- いちだクリニック
(福岡大学形成外科医局) - 福岡大学形成外科
- 名古屋中央クリニック開業
- 高須クリニック非常勤医師
- アモーレクリニック開業
- 所属歴のある学会
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- 日本形成外科学会 正会員
- 日本美容外科学会(JSAPS)
- 日本美容外科学会(JSAS)
- 抗加齢医学会
- 日本美容皮膚科学会






















