性病の一種「梅毒」という名前を聞いて、もはや過去の感染症だと考えてはいけません。最も深刻なSTD(性感染症)のひとつである梅毒は、現在日本国内で感染者が急増しています。
ご存知かもしれませんが、梅毒の感染原因のNo.1は、なんと言っても「性行為」です。性行為とはすなわちセックス。男女間のノーマルセックスやオーラルセックス、男性同士のアナルセックスも含まれます。いずれも「梅毒トレポネーマ」と呼ばれる細菌が、粘膜や小さな傷口から体の中に侵入し、様々な症状が感染患者に現れる恐ろしい性感染症です。
戦前まで約450年以上に渡り、死に至る「不治の病」として怖れられてきた梅毒。しかし、飛躍的に医療が発達した現在では、早期に発見し、的確な治療を受けさえすれば手遅れになることも少なくなりました。そのためにも梅毒の「初期症状」を見逃さず、適切な治療を行う信頼に足る専門病院を受診することが最も重要です。
この記事では、梅毒の症状と治療の方法を説明しながら、いかに専門医の治療を受ける事が大切であるかを、とあるエピソードを交えながらご説明して参ります。