※これは架空の話で実在の人物・団体とは一切関係ありません。誰にでも、甘酸っぱい思い出が、ひとつやふたつはあるものです。しかも、まだ童貞の初々しい青年時代であるなら尚更です。どこか気恥ずかしく、思い出すことさえ赤面するような内容なら、よりいっそう鮮明な記憶として脳裏を駆け巡ることでしょう。けれど、思い出はすべて良い記憶であるはずがなく、振り返ることさえためらうようなほろ苦い出来事ばかりかもしれません。
これからご紹介する物語は、今となってはすでに30年も昔の、童貞喪失と早漏にまつわるお話です。当時、まだ18歳だった青年の名前は島中雅彦。彼は大学1年の夏休みを利用して、ひとり南東北をオートバイで、ソロツーリングの旅に出かけていました。その途中、山形と福島の県境にある古びた温泉旅館に宿泊します。そこで、彼はひょんな出来事に巻き込まれました。旅館の主である男性店主が、いたく雅彦を気に入り、客である彼が入浴している露天風呂にひとり全裸で闖入してきたのです。
男同士、本来であれば裸の付き合いに何の問題はありません。しかし、50過ぎのふくよかな主人は、いきなり雅彦の男性器を両手で握り、しげしげと観察した挙げ句、ある提案を雅彦に持ちかけてきました。実は、この旅館の主人、男好きの「ホモ男」だったようです。あっけにとられる主の提案と、その後の顛末をご覧下さい。