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- 2021.10.23
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「新型コロナウイルスの流行で性病が減少した」って本当なの?性病ごとに感染者数をチェック
世界中での新型コロナウイルスの流行になかなか歯止めがかからない状況のなか。
飲食店の営業時間が制限され、家の外での飲酒も難しくなった今、新型コロナウイルスへの感染を恐れて自分から外出を控える人も増えてきています。
誰もが不自由な生活を強いられている状態で、うんざりしてきている人も多いのではないでしょうか。
そんななか「新型コロナウイルスの流行で、性病に感染する人が減少している」という話があります。
確かに人々が家の外に出ず、セックスをする機会が減少しているとすれば、性病に感染する人が減少してもおかしな話ではありません。
それでは実際、性病の感染者数は減少しているのでしょうか?
それぞれの性病について、そして性病以外の感染症についても調べてみました。
性病は感染者数が減少しているものもあれば変わらないものもある
性病にはさまざまな種類がありますが、基本的にセックスで感染するため、粘膜同士の接触による感染となります。
そこが飛沫感染する新型コロナウイルスとは異なる点であり、性病の感染者が減少している印象を受ける大きなポイントでもあります。
それでは実際の感染者数を見てみましょう。
梅毒やHIVの感染者は減少傾向にある
まずは梅毒とHIVの感染者数から見ていきましょう。
2019年の報告では、梅毒の感染者は5221人、HIVの感染者は922人とされています。
一方、2020年になると梅毒の感染者は3971人、HIVの感染者は719人となります。
確かに梅毒、HIVともに感染者は減少してはいますが、そこまで劇的に減少している、と言える数字ではないようですね。
梅毒もHIVも、感染してすぐに身体に異常が出る病気ではありませんが、長期間放置していると命に関わることが多い性病です。
それが多少なりとも減少しているのは、喜ぶべきこと、と言えるのかもしれません。
淋病やクラミジアなどの一般的な性病の感染者数はほとんど例年と変化がない
それでは梅毒やHIVとは少し異なり、淋病やクラミジア、ヘルペスといった比較的多くの人が感染する可能性がある、一般的な性病の場合はどうでしょうか。
かなり感染者数が多いためはっきりとした人数はわかりませんが、報告数としてはどの性病も例年とほとんど変わっていない、と報告されています。
これらの性病は感染してもあまり症状が出ない場合もあるため、特定のパートナーとのセックスでも感染してしまう可能性はあります。
しかし例年と感染者数が変わらないのは、その理由では説明はつかないでしょう。
新型コロナウイルスが流行している状況下でも、不特定多数の相手とセックスをおこなっている人の数は、あまり減っていないと考えたほうが妥当だと思われます。
梅毒とHIVの感染者が減少しているのは検査を受ける人が減っているため?
淋病やクラミジアなどに感染する人は減っていないのに、梅毒とHIVの感染者は減少している、そのようなことは起こりえるのでしょうか?
淋病やクラミジアと、梅毒やHIVの大きな違いとして、梅毒やHIVは感染しても症状が出るまでに時間がかかる点があります。
そのため「性器に激しい痛みを感じる」「性器から膿が出る」といった症状のある淋病やクラミジアとは違い、感染してもなかなか医者に診てもらおう、とはなりません。
感染自体に気付かないことも多いわけですから、それは当然と言えます。
それではなぜ梅毒やHIVに感染したことが判明する人が多いのかと言うと、これらの性病は保健所などで無料で検査できる、という特徴があるためでしょう。
重篤な状態に陥る、命に係わる病気である梅毒やHIVは、国を挙げて感染者数を減らすことを目標としています。
そしてこれらの病気の恐ろしさを知っている人も多いので、心当たりがある人は「症状は出ていないけど検査を受けてみよう」と考え、その結果として感染が判明することが多いのです。
しかし新型コロナウイルスの流行により、保健所での梅毒、HIV検査が一時休止を余儀なくされているケースがあります。
保健所での検査をおこなっていたとしても、新型コロナウイルスへの感染を恐れて外出を控える=検査も控えることになってしまっている場合も。
こういったことを考えると、梅毒やHIVに感染はしていても検査を受けていないため、感染者としてカウントされていない患者が多いのではないのか、と推測されます。
つまり2019年よりも2020年の感染者が減っている、というのはあくまでも見た目の数字だけであり、実際は両年とも感染者数は大きく変わってはいない、とも考えられるのです。
おたふく風邪や水ぼうそうなどの感染者数は減少している
新型コロナウイルスの流行下でも、性病の感染者数は特に変化はない、という推測が成り立ちました。
それでは性病以外の感染症の場合はどうなのでしょうか。
性病と同じく、感染者数に変化はないのでしょうか。
性病以外の感染症の感染者数は減少傾向
飛沫感染する感染症には、風疹やおたふく風邪、水ぼうそうなどがあります。
これらの感染症は、2019年に比べて2020年は患者数がかなり減っている、と報告されています。
感染すればわかりやすい症状が出る感染症ばかりですので、梅毒やHIVとは異なり、見かけだけの感染者数減少とは考えにくいでしょう。
また感染症にはノロウイルスなど、接触感染で拡がるものもあります。
この接触感染による感染症、たとえば感染性胃腸炎の患者数も、2020年は例年と比べて報告数が激減しています。
つまり新型コロナウイルスの流行による感染対策は、性病以外の感染症には有効に働いている可能性が高いわけですね。
新型コロナウイルスの流行下でも性病の感染者数が減らないのは風俗利用者が多いため?
それではなぜ他の感染症と違い、性病の感染者数は新型コロナウイルスの流行下でもあまり減少しないのでしょうか。
その理由として考えられるのは、性風俗利用者が多いためと考えられます。
性風俗ももちろん新型コロナウイルスの影響を受け、一時期は売り上げが激減したと言われていますが、感染対策やお客を呼び戻すためのサービスの充実などにより、だいぶ売り上げも戻ってきたようです。
しかしその結果、粘膜同士の接触が増えるため、性病の感染も歯止めがかからない状態となってしまっているのです。
コンドームを利用すれば性病は防げることがほとんどですが、残念ながらピンサロやデリヘルといった性風俗でコンドームを利用するお客はあまりいません。
また性器をアルコール消毒したりすることも、まずないでしょう。
そのため性病は、新型コロナウイルスの流行に関係なく、感染者が例年と変わらないと考えられます。
性風俗では新型コロナウイルスの感染対策だけでなく性病の感染対策も万全に!
人間、長い間我慢を続けられるものではありません。
最初は性風俗の利用を我慢していたとしても、新型コロナウイルスの影響が長期間に及ぶにつれ、だんだん我慢できなくなって性風俗へ出かけてしまう人がいても、責めることはできないでしょう。
しかし性風俗を利用すれば、性病だけではなく新型コロナウイルスに感染する可能性もあります。
「しっかりと感染対策をしているから大丈夫」と考えるかもしれませんが、せっかくだったらコンドームもちゃんと着用して、性病の感染対策もしっかり取るべき、と言えるでしょう。