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- 2021.06.07
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性病に感染している女性が妊娠すると「母子感染」の危険が!赤ちゃんを守るためには男性も協力するべき!
「母子感染」という言葉を耳にしたことがある方も、多いのではないでしょうか。
ただ「聞いたことがある」人は多くても、母子感染について詳細な説明ができる人や、どういった病気が母子感染の危険が高いのかなどの知識を持った人は、あまりいないでしょう。
簡単に言えば、細菌やウイルスなどが原因で起こる病気を「感染症」と呼びますが、この感染症が母親の身体を通して赤ちゃんにも感染してしまうのが母子感染です。
母子感染には、赤ちゃんが母親の子宮の中にいるときに感染する「胎内感染」、赤ちゃんが生まれるタイミングで産道を通るときに感染する「産道感染」、出産後に母親が赤ちゃんに母乳を与えることで感染する「母乳感染」の3種類があります。
母子感染を起こす感染症はさまざまなものがありますが、特に性病には母子感染するものが多く、また感染の機会も多いので注意が必要と言えるでしょう。
そこで今回は、母親から赤ちゃんへの母子感染を起こさないためにも注意すべき性病と、赤ちゃんを母子感染から守るためにやるべきことをご紹介します。
母子感染において注意するべき代表的な4種類の性病
性病は細菌や微生物によって引き起こされるものが多いため、母子感染においては注意が必要な病気が多くあります。
特に母親は感染していても特に症状が出ない場合もあり、気付かずにいると母子感染を起こしてしまってから後悔する、なんて悲劇が起こりかねません。
そんなことにならないように、母子感染を起こしやすい、注意するべき代表的な4種類の性病についてご紹介します。
母子感染で注意するべき性病「HIV感染症」
「HIV感染症」は、AIDS(後天性免疫不全症候群)の引き金となるHIVウイルスに感染した状態ですが、実際にHIVの影響で免疫機能が低下してさまざまな症状が出始めるまでには長い潜伏期間があります。
そのため母親もなかなか感染に気付かず、母子感染を起こしてしまう可能性がある性病です。
母子感染を起こすと赤ちゃんもHIVに感染してしまうため、ほとんどの産婦人科では妊娠3ヵ月頃におこなわれる初期検査でHIVの感染について調べるのですが、なかにはHIV検査を拒否する女性もいるのが問題です。
母親の感染があらかじめわかっていれば、適切な処置によって母子感染の確率をグンと下げられますし、さらに母親自身も治療を受けてAIDSの発症を抑えられるわけですから、妊娠初期検査でのHIV検査は確実に受けておく必要があります。
母子感染で注意すべき性病「クラミジア」
「クラミジア」は「日本でもっとも多い性病」とも言われ、感染力も高いため多くの男女が感染している可能性が高い性病です。
しかも女性はクラミジアに感染してもはっきりとした症状が出にくく、自分自身でも感染に気付かないことが多いのが厄介と言えますね。
赤ちゃんへは出産時に「産道感染」を起こし、結膜炎や新生児肺炎の原因となります。
妊娠中にクラミジアの感染が発覚した場合は、抗生剤を服用して出産までに完治を目指します。
母子感染で注意すべき性病「梅毒」
近年になって感染者数が急激に増加していると言われる性病が「梅毒」です。
特にさまざまな異性と性的関係を持つ機会が増えた、若い男女の感染者数が増えており、初期は症状も軽く潜伏期間が長い特徴もあり、感染に気付くのが遅くなる傾向もあります。
特に妊娠中に母親が梅毒に感染し、子宮の中で赤ちゃんに感染すると、流産や死産を引き起こす可能性も。
無事出産できたとしても、赤ちゃんの神経や骨に異常が起こる「先天梅毒」を発症する場合があるため、決して油断できない性病と言えるでしょう。
また母親にとっても、梅毒の治療をせずに病気が進行してしまうと命の危険が高いので、確実な検査と治療が必要となる性病です。
母子感染で注意すべき性病「ヘルペス」
「ヘルペス」は、感染力が高い上に一度感染してしまうと完治することはなく、疲れやストレスなどで抵抗力が下がると再発してしまうため、母子感染のことを考えなくてもなかなか面倒な部分が多い性病です。
母子感染では「胎内感染」「産道感染」どちらも可能性がありますが、80%近くが産道感染とその比率は圧倒的に偏りがあります。
「ヘルペス」が母子感染すると、赤ちゃんに「新生児ヘルペス」と呼ばれる全身感染症のほか、重い肺炎や脳炎を起こすことがあるため、気を付けなければなりません。
対策法を知って赤ちゃんを性病の母子感染の危険から守ろう
性病の母子感染は、赤ちゃんにとって大きな障害となる可能性が高いことがご理解いただけたでしょうか。
さらに赤ちゃんだけではなく、母親にとっても性病を放置しておくと大きな異常を引き起こします。
赤ちゃんと母親、どちらの健康も守れるためにできることを知っておきましょう。
妊活を始める前に夫婦で「ブライダルチェック」を受ける
「ブライダルチェック」は、夫婦やカップルが結婚する前や実際に妊活を始める前に受ける検査です。
いざ子どもができたときに母子感染が起きないようにするための性病検査のほか、男女ともに不妊などの可能性のチェックもできますので、どうしても子どもがほしいカップルにとってはぜひとも受けておくべき検査と言えます。
さまざまな性病の検査などを一度におこなうため、少々検査費用は高くなってしまいますが、実際に子どもができたときに安心ですし、また不妊の可能性があるときに早めに不妊治療を始められるのは大きなメリットです。
大事なのは、カップルの男女が同時にブライダルチェックを受けて、性病の感染が発覚したら同時に治療すること。
女性だけがブライダルチェックを受けて治療しても、男性が感染したままではまた移してしまうので、せっかくのブライダルチェックが無意味になってしまいます。
妊娠が判明してから性病検査を受けるのに加えて妊婦検診もしっかり受ける
妊活前にブライダルチェックを受けて、問題ないとわかっていても、実際に妊娠が判明したらもう一度性病検査を受けておくべきでしょう。
念には念を入れておいて、決して損はありません。
また先に書きましたが、妊娠すると産婦人科で妊婦検診を受けられます。
このときにHIV検査や梅毒検査などは受けられる場合が多いので、そちらを活用するのも良いでしょう。
妊婦検診では受けられない性病について、念のためレディースクリニックや泌尿器科などで検査を受ければより安心ですね。
男性もブライダルチェック後は不特定多数との性交渉や風俗遊びなどは控えるべき
女性が妊娠するとあまり性交渉ができなくなるため、男性によってはつい他の女の子と遊んでしまったり、風俗に出掛けてしまったりするもの。
そういった行動で性病に感染してしまう可能性がありますし、またそれをパートナーに感染させてしまうこともあります。
性欲が溜まってムラムラしてしまうのはわかりますが、本来のパートナーである女性や赤ちゃんのことを考えるのであれば、不特定多数との性交渉や風俗遊びは控えるべきです。
母子感染を防ぐには男女の協力が必要!男性はアモーレクリニックでブライダルチェックを受けよう
母子感染は赤ちゃんにとって深刻な障害を引き起こしたり、命の危険となる可能性もある一大事です。
もちろん母子感する可能性がある病気は性病だけではありませんので、絶対に母子感染を起こさない方法はあるとは言えませんが、少なくとも性病に関しては努力と検査でしっかり防げるもの、と言えます。
アモーレクリニックでは、さまざまな性病の感染をチェックでき、同時に男性の精子について、妊娠に問題がないか調べられるブライダルチェックを受けられます。
そういったブライダルチェックを受け、さらに性病に感染するようなうかつな行動を控えるようにすれば、健康で元気な赤ちゃんを迎えられることでしょう!