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- 2019.04.05
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これらの症状が当てはまったら梅毒の可能性あり!
こんにちは。栄セントラルクリニック、ドクター鈴木です。最近は梅毒も増加傾向にあり、予防措置を講じる、定期的な検査を受けるなど、対策が必要です。梅毒といっても、実はとても奥が深く、様々な症状を呈するものですので、本日は、この梅毒について勉強してみようと思います。少し長い文章ですが、ぜひ、ご一読ください。
2015年以降から若年層を中心に性感染症である梅毒の患者が増加傾向にあります。
以下で解説する条件下で症状が出た場合、『梅毒』に感染してる可能性があります。
しかし早期の発見と適切な処置を受ければ大事には至りません。
もし感染症状が疑われる場合は下記で挙げられている症例を見て、合致するようであればお近くの病院や保健所で検査を受ける事をおすすめします。
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・考えられる感染経路
・特定のパートナーとの性行為
・風俗などの不特定多数との性行為
・キスや関節キスによる感染梅毒の発症元となる感染経路は主に性行為によるものが大半を占めます。
しかし性行為による粘膜の接触に限らず、他にも感染者によるキスやコップなどの関節キスで咽頭部に感染したり、アナルセックスをした際に直腸に感染するなど性器の接触以外でも感染する事例があります。
・梅毒の原因菌は「梅毒トレポネーマ」
まず梅毒には二種類あり、それは「後天梅毒」と「先天梅毒」があります。
・後天梅毒とは?
主な感染経路は性行為によるもので、3週間以上の潜伏期間を経て発症します。
・先天梅毒とは?
十分な治療を受ける前に母体が梅毒に感染し妊娠した場合、胎児に影響を与える可能性があります。
生まれた乳児に症状が現れる事があり、最悪の場合、流産や死産になるケースも。性行為が元で梅毒の感染が疑われるほとんどの症名は「後天梅毒」にあたります。
先天梅毒につきましては、現在ではあまりみられることはありません。
性行為やキスなどで梅毒トレポネーマが感染すると、感染後の時期によって体に出る症状が異なります。
また梅毒には第一期~第四期までの段階があり、出る症状は以下の通りです。
・第一期(感染後3週間~)梅毒トレポネーマが感染した部位にしこりができることがあり、できたしこりの事を初期硬結(しょきこうけつ)と言います。
初期硬結の特徴としては性器周辺や咽頭部、肛門などに1cm程の赤く硬いしこりを形成します。
その他にも足の付け根部分にある鼠径リンパ節に腫れが生じる事があり、この腫れを横痃(おうげん)や横根(よこね)と言います。
横痃は梅毒に感染してから3週間以降に足の付け根にできることが多く、痛みやかゆみを伴わないことから自覚症状がないため、第一期の時点で梅毒と診断されるのは比較的少数です。
・第二期(感染後3ヵ月~)梅毒感染後3ヵ月以上経過すると、手のひらや足の裏、体の中心から赤い発疹が現れ始めます。
バラの花に似ている事からこの段階で体に現れる発疹の事を「バラ疹」と呼ばれることもあります。
表面的な症状に驚かれて受診する患者さんが多い事から、大抵の場合この段階で適切な治療を受けて完治することがほとんどです。
・第三期(感染後3年以降)
梅毒感染後3年以上経過すると、皮膚、骨、筋肉などにゴムのような弾力のある腫瘍が現れます。
またこの腫瘍の事をゴム種と呼ばれることもあります。
現状では第二期の段階で治療されるケースが多いため、症状がここまで進む事は滅多にみられない。
・第四期(感染後10年以降)
更に感染した状態のまま10年以上が経過すると、体内から異変が生じ、梅毒が元となって髄膜炎や脳梗塞、心不全などの合併症状を引き起こすこともあります。
これら合併症が併発すると最悪の場合死に至るケースも。
しかし先ほども話したように、ここまで病状が進行するのは比較的少ないです。
梅毒を早期発見するには?
梅毒は医療機関または保健所で血液検査をすることによって梅毒に感染しているかどうか確認することができます。また検査を受けるタイミングについてですが、梅毒には潜伏期間があり、感染したと思われる直後に病院や保健所で血液検査をしたとしても陽性反応が出にくいので、なるべく感染したと思われる日から4週間程度の日を空けてから検査を受けるようにしてください。
もし感染が発覚した場合、それまでに性交渉した相手と共に治療を受けるようにしましょう。
梅毒の症状は適切な処置を受ければ完治する
少し昔までは「不治の病」と恐れられた梅毒ですが、今では医療が発達し、ほとんどの場合はペニシリン系の抗生物質を服用することで完治することが可能になっています。
またペニシリンに対してアレルギーを持つ患者さんにはペニシリン以外の抗生物質を用いたり、状況に応じて処方する薬は変わります。
梅毒の治療後
再発、再感染を防ぐには、十分な治療を受けた後も定期的な検診が必要になります。
なので治療後も完治したと自分では思っていても、きちんと医師の判断を聞き入れることが再発防止に繋がります。
梅毒の感染を予防するには?
梅毒は感染部位の粘膜や皮膚と接触することで発症するので、性行為時のコンドームの着用はもちろんですが、他にもオーラルセックス(フェラ)などで性器と口腔内が接触する事でも感染する場合があります。パートナーと性行為する前に症状が出ていないかチェックをすることで感染を防ぐ事ができます。
もしその場で症状が確認できたのなら、お近くの医療機関で早めに受診することをおすすめします。