新着情報
news & topics
アモーレクリニック HOME | 性病に関する記事 | 「私は、淋菌だと思うんです!」と言い張る患者さん
- 2017.07.25
-
「私は、淋菌だと思うんです!」と言い張る患者さん
先日、来院された患者さん。
おちんちんの皮が赤くはれて痛いとのことで来られました。
診察すると、確かに赤くただれていて、水疱があります。
痛そうです。
「風俗に行ったのですか?」
と聞くと、
「2週間前に行った。」
とのことでした。
・・・性感染症の可能性は高いですね。
そして、そうでなくても、少なくとも、性感染症は否定しておきたいです。
先日も記事に書きましたが、私たち医師は、患者さんの症状やヒストリーから、必要と思われる検査をお話しします。
その観点から、
「淋菌、クラミジア、梅毒などの良く感染しやすいものはぜひ検査すると良いですよ。」
「今回は、表皮性感染の可能性もありますから、カンジダなどもやると良いですよ。」
というお話をしました。
もちろん、何を選ぶかは自由です。
今どき、がん検査でも受ける受けないは自由ですし、がんの早期発見で救命できる出来ないも自由意志の結果です。
この性感染症に関しても同じです。
ある程度必要と思われるものはお勧めします。
だって、症状があるのですから。
しかし、受ける受けないは自由なのです。
ただ、問題は、この自由意志の結果が、他の人へ感染を広げる可能性があることです。
この患者さん、
「私は、淋菌だと思うんです!」
「淋菌だけ、検査してください。」
・・・そうですか。
分かりました。
ご希望の項目を検査しますね。
結果が出るのは1週間から10日です。
しばらくお待ちくださいね。
最後に、一つお伝えしないといけないことは、性感染症は、他人に移す可能性が非常に高いということ。
性感染症の特徴ですよね。
性感染症は、他の健康な人を病気にしてしまう。
がん検査とは少し意味合いが違います。
我々も、適切な診察と、判断で、性感染症をここで食い止められるように、患者さんにお話をしていかないといけませんね。
※この患者さん、私のお話の重要性を理解していただけなかったという意味では、私の力不足なのかもしれません。