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- 2019.12.10
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性器や全身にできものが!梅毒は患者急増中の怖い病気
性器や全身にできものが!梅毒は患者急増中の怖い病気
梅毒は梅毒トレポネーマという細菌に感染することによって発症します。
10年ほど前までは「過去の病気」と言われるほど患者数が少ない病気でしたが、近年急激に感染が拡大しています。
感染初期の症状は痛みもなく、陰部や全身にできものが出る程度ですが、そのまま放置しておくと全身に細菌が広がり、認知症のような症状が現れたり、命に関わったりすることもあります。
今回は、梅毒について詳しく解説します。
不特定多数のパートナーとセックスする機会が多い方は特に参考にしてくださいね。↑↑ 栄セントラルクリニック 性病・性感染症のページ ↑↑
梅毒は近年増加傾向!?
性病には様々な種類がありますが、日本国内での性病の患者数はほとんどの性病で横ばいになっています。
そんな中、梅毒だけは患者数が急増しています。
梅毒は2010年頃まで「昔の病気」と言われるほど患者数が少なく、厚生労働省に報告される1年間当たりの患者数は600~800人程度でした。
しかし、2013年頃から徐々に患者数が増加し、2017年の報告数は5826人になっています。
この増加傾向は現在も続いており、もはや「昔の病気」とは言えない状況です。特に風俗利用者での感染の報告が増加しており、女性に比べて男性の方が感染者も多くなっています。
そのため、風俗を利用する場合には特に注意が必要な性病です。梅毒はセックスによって感染する、いわゆる性病の「後天性梅毒」と、母親が妊娠中に梅毒に感染することによって赤ちゃんが胎盤経由で感染する「先天性梅毒」があります。
性病としての後天性梅毒ももちろん怖いですが、感染を放置することによってパートナーに感染させるだけでなく将来生まれてくる赤ちゃんにまで影響を及ぼす可能性があるのです。梅毒の症状
後天性梅毒の症状はセックスをしてから10~21日後に現れます。
症状の進行具合によって1期~4期に分類されますが、4期になると認知症のような症状や死を招く可能性もあります。
現代の日本では、1~2期で感染が発覚するケースが多いです。
梅毒は1~2期では感染力がありますが、3期以降になると他人への感染力は弱くなります。梅毒1期
梅毒感染後、約3週間後~3か月後は梅毒1期と呼ばれます。
この時期には梅毒の原因菌である梅毒トレポネーマは陰茎やその近くのリンパ節に生息しています。
梅毒1期に見られる症状は、次の3つがあります。
・初期硬結(しょきこうけつ):陰茎に痛みのない赤いできものができます。
・硬性下疳(こうせいげかん):初期硬結の中心に潰瘍ができます。
・無痛性横痃(むつうせいおうげん):近くのリンパ節が腫れますが、痛みはありません。
これらの症状が出ても、しばらく放置しておくと自然に消えてしまいます。
しかし、梅毒トレポネーマが体の中から消えたわけではなく、むしろ全身へ広がり、2期の症状が現れるようになります。梅毒2期
梅毒2期になると、原因菌が全身へと広がるため、様々な症状が現れるようになります。
微熱、脱毛、全身倦怠感、全身のリンパ節の腫れなど、特徴的ではない症状も現れますが、次のような梅毒に特徴的な症状も見られるようになります。
・梅毒性ばら疹:全身に平らな赤いできものが出ます。出ても数日で消えてしまいます。
・丘疹性梅毒疹:梅毒性ばら疹の数日後、全身にふくらみのある赤いできものが出ます。
・扁平コンジローマ:肛門や外陰部に、表面が平らなできものが出ます。
・梅毒性乾癬:手のひらに赤いできものができ、カサカサと粉を吹いたような状態になります。
リンパ節の腫れ以外は、2~3ヶ月で消え、その後数か月おきに繰り返すことが多いです。
1期と同様、症状が消えてもケースも治癒したわけではなく、体内には梅毒トレポネーマが潜伏している状態です。梅毒3期
梅毒に感染してから無治療で3年ほど経過すると、3期へと移行します。
3期では、次のような症状が見られます。
・結節性梅毒疹:顔に赤銅色のできものがたくさんできます。
・ゴム腫:皮膚や骨、肝臓に炎症が起こります。
インターネットで昔の梅毒の患者さんの画像を検索すると非常にショッキングな写真がヒットしますが、これらの患者さんは梅毒3期の症状がほとんどです。
昔は骨に穴が開いたり、鼻がえぐれたりするようなこともあったようです。梅毒4期
梅毒を治療しないまま10年ほど経過すると、神経や血管で症状が現れるようになります。
神経梅毒では、認知症の症状や体の麻痺・電撃のような痛み、髄膜炎が主な症状です。
大動脈では炎症を起こしたり血管にこぶを作ったりして、生命の危機に至ることもあります。梅毒の検査法
梅毒の検査は、全身症状の観察と血液の検査、病変部の検査で行われます。
梅毒では特に梅毒2期~3期では特徴的な全身の症状が現れるため、これらの症状を観察し、病変部からDNAを検出することで梅毒の診断が可能です。
しかし、梅毒ではこれらの症状が現れない時期もあります。
そのため一般的には血液の検査を行い、血液の中に梅毒トレポネーマに反応する抗体が存在するかどうかを調べます。
梅毒の検査では2種類の検査の結果を組み合わせることで未感染、感染初期、感染、治癒を判断します。
1つ目の検査では、カルジオリピンという物質に反応する抗体を持っているか調べます。
梅毒に感染しているとこの検査で陽性になりますが、梅毒以外の病気でも陽性になる可能性があるというデメリットがあります。
もう1つの検査は梅毒トレポネーマの菌そのものと反応する抗体を調べる検査です。
この検査では梅毒と反応する抗体を検出することが出来ますが、梅毒が治癒してからも陽性になってしまうため、治癒したかどうかの判断には活用できません。
2つの検査結果を組み合わせ、次のように判断します。感染して間もない時期はいずれの検査でも陰性の結果になる可能性があります。
そのため、最後のセックスをしてから1ヶ月程度経過してから検査を受けるのがおすすめです。梅毒の治療法
梅毒はペニシリンという抗生物質の投与で治癒が可能です。
梅毒自体はそれほど強い細菌ではないので、処方された抗生物質をきちんと服用することで治癒が見込めます。梅毒は早期発見・早期治療を!
今回のコラムをご覧になって「自分は大丈夫だろうか」と不安を抱いた方もいるのではないでしょうか。
冒頭で紹介したように梅毒は近年患者さんが急増しており、その勢いはとどまる気配はありません。
あなた自身やパートナー、そして未来の子供を守るためにも、1度相談や受診してはいかがでしょうか。しかし、医療機関を受診するのに抵抗がある方が多いのも事実です。
そのため、栄セントラルクリニックでは、コールセンターやメール、LINEでの無料相談を受け付けています。
あなたの気になっている症状を、ぜひ問い合わせしてみてください。
栄セントラルクリニックの担当医がアドバイスいたします。
問い合わせのやりとりの後、こちらからのメールマガジンや勧誘の連絡をすることもありません。
また、もちろん守秘義務がございますので、受診やこれらの無料相談に関する家族からの問い合わせにも一切お答えしませんので、安心してくださいね。性病の検査や治療では通院が複数回に及ぶため、通院のしやすさも大切です。
通院のたびに仕事を休んだり、大切な休日が奪われたりしては、通院が億劫になってしまいますよね。
栄セントラルクリニックは地下鉄栄駅より徒歩5分という立地に加え、診療時間が深夜0時までなので、忙しい方でも通院しやすくなっています。梅毒はきちんと薬を服用することで完治が見込める疾患です。
放置すると死に至る可能性もあるので、ぜひ1度検査を受けてみてくださいね。