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- 2019.08.27
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性感染症は勝手に治ることもある?!性病完治までの日数や期間は?
最近はネットやアプリ、SNSなどでたくさんの情報を得ることができるようになりました。
それはそれで非常に便利な事なのですが、世の中の医者たちが頭を悩ませる原因となっているのは”巷の民間療法”です。
性病に関してもまた例にもれず、「この症状なら自然治癒するだろう」「どうにか自分で治せないものか」とインターネット上で自分に当てはまる症状を探し、一喜一憂しているという人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は性感染症に関してよくある「性病は放っておいても自然治癒するのか?」という疑問にお答えしようと思います。
↑↑ 栄セントラルメンズクリニック 性病・性感染症のページ ↑↑
性病は放っておいても自然治癒力で治るのか?
病院に行きたくてもなかなか時間が取れない人、”泌尿器科”へかかるのが恥ずかしい人、医者嫌いの人などなど…
そんな人たちはついつい症状に目を背けて自然に回復をすることを願ってしまいますが、性感染症は自然治癒するのでしょうか?
厳密にいえば自然治癒も0ではない
さっそく答えを出してしまいましたが、確かに性病は自然治癒する可能性は0ではありません。
ここでホッと胸をなでおろした人は要注意で、全ての性感染症や症状、状態が当てはまる訳ではないのでご注意を。
性病の恐ろしいところは、放置をして悪化した場合に重篤な病気を引き起こしてしまうということです。
性病を自然治癒させるということは、勝てる確率が限りなく少ないギャンブルに今後の人生すべてを賭けているようなものなのです。
多くの場合はそのまま感染症が進行してしまう
先ほどのお話のように性病が自然に治るということはゼロではないものの、大体の場合はそのまま悪化の一途をたどります。
「痛み」「痒み」「赤み」「謎のブツブツ」など何かしらの症状がある場合でも、そのまま放置を続けていると一旦は症状が無くなるような性感染症も存在しているため治ったように感じる場合も多いですが、それは病気が次のステージへと進行している前兆に過ぎないのです。
治ると信じて放置した場合は悪化や別の性病感染の恐れも
症状が出ても一旦おさまった場合や症状自体が軽い場合、そのまま放置をしてしまいがちですが、治療をしなければそのまま悪化したり、別の病気に感染をしてしまうリスクが高まります。
それでも完治させることができればいいのですが、最悪の場合になると完治が難しい性感染症にかかってしまったり、ガンなどの重篤な病気を引き起こしてしまうことも。
また、最近の場合は自覚症状のない性病も増えてきているため、知らず知らずのうちに病気が進行しているということもあります。
「治るまでを待つ」のではなく「治療で治す」が正解
確かに性感染症のような病気は誰にも相談できなかったり、泌尿器科へ行くのも恥ずかしいと感じる人も多いですよね。
ネット上の「治る」「治った」という言葉を信じたい気持ちは分かりますが、不安のある性行為をした後や体に異変がある場合は出来るだけ早めに専門のクリニックへかかるのが先決です。
「治るのを待つ」のではなく「治療をして治す」ことで症状に悩まされることもなくなり、同時に不安や悩みも解消されます。
病院で治療した場合、性病完治までの日数や期間は?
性病の疑いがある場合にかかるべき専門機関は泌尿器科や性病科、女性の場合であれば婦人科になります。
保健所でも性病の検査はありますが、既に症状が出ている場合は病院やクリニックを受診すると検査結果が出る前に症状を緩和するお薬を処方してもらえるのでオススメです。
クラミジア(咽頭・結膜への感染も含む)の治療期間
クラミジアは性病の中でもポピュラーな感染症で、性器感染の場合は内服薬や点滴治療、結膜炎の場合であれば内服薬と点眼薬などで治療を行います。
大体の場合は1週間〜2週間ほどお薬を処方して様子をみます。
<h3>淋病(咽頭・結膜への感染も含む)の治療期間<h3>
淋病の場合も大体1週間〜2週間ほどお薬を処方して様子をみます。性器への感染の場合は内服薬や点滴治療、結膜炎を起こしている場合は内服薬と点眼薬で治療します。
ヘルペスの治療期間
ヘルペスに対する抗ウイルス薬を5日間ほど使用し、経過を見ながら治療を行います。
改善が見られない場合や症状が重い場合は点滴での治療も行います。
<h3>尖圭コンジロームの治療期間<h3>
尖圭コンジロームの治療法は、主に「お薬による治療」と「外科的治療」があり、それぞれで治療期間も異なってきます。当クリニックのでは、バイポーラという特殊な医療機械を使って治療を行っており、痛みが少なく、短時間で終わる日帰りの小手術です。(時間で言えば10分程度です。)
ちなみに、病気ではありませんが「フォアダイス」という亀頭・包皮に多発する小さくてブツブツしたイボも、気になる方はバイポーラを用いて取り除くことが可能です。
トリコモナスの治療期間
トリコモナスの場合は内服薬による治療で、およそ1週間~10日程度の治療期間が必要です。
パートナー間のピンポン感染をしてしまう場合が多いのが特徴で、なおかつ女性に比べて男性は検査結果で陰性判定になる場合も多いので、パートナーのトリコモナスが発覚した場合は念のために検査しましょう。
カンジダの治療期間
【ロイヤリティフリーストック写真の素材番号: 597104453】
カンジダの場合も内服薬や軟膏の治療など病院によって治療法はさまざまで、当クリニックでは塗り薬による治療を行っています。カンジダはほかの性感染症とはちがって再検査の必要がなく、症状が治まった時が治療完了目安のため人によっては少し治療期間が長くなる場合もあります。
どの治療法にせよ約1週間~2週間程度を目安にしておくほうが良さそうです。
梅毒(第1期・第2期)の治療期間
梅毒の場合は抗生剤を用いて治療をします。
抗生物質の種類はいくつかありますが、大体4週間程度の治療期間が必要です。
B型肝炎の治療期間
多くの場合は一過性の感染で、内服薬と点滴治療を行います。
一過性とは言え治療期間は大体2~3ヶ月程度と、ほかの性感染症に比べて長くなります。
ヒトパピローマウイルスの治療期間
ヒトパピローマ(HPV)の場合は尖圭コンジローマの原因ウイルスのため、外科的な治療を施す必要があります。
HIVの治療期間
HIVの場合は抗HIV薬という専用の薬の投与が行われます。
近年、HIVに対する治療薬は著しく進歩を遂げているため、十分にHIVの増殖を抑えることが可能となりました。
そのため、みなさんが思っているよりも生命予後は飛躍的に改善しています。HIV感染症は今まで考えられていた「死の病」ではなくなり、コントロールが可能な「慢性疾患」と考えられるようになっているため、生命予後も飛躍的に改善しているのです。
エイズが発症する前にHIV感染を発見できれば、ほぼ確実にエイズの発症を予防できるようになってきたため、より一層HIV感染の早期発見は重要と言えます。
性病が完治するまでの出来る・出来ないこと
性感染症にかかってしまった場合、日常生活ではどのような影響が出るのか気になる人も多いのではないでしょうか。
正しい知識を持っていれば大切な人への感染を防いだり、再発や治療が長引くのを食い止めることができます。
治るまではパートナーをはじめとした性行為はNG
当たり前のことですが、いくら治療を開始したからと言って安心してはいけません。
コンドームの着用で性行為からの感染がある程度防げるとはいえ、大切なパートナーのためにも治るまでは性行為を控えましょう。
また、性病の発覚はパートナーも感染している場合が多いので、再発やピンポン感染を防ぐためにもパートナーに検査をしてもらい、感染している場合は一緒に治療をすることが大切です。
自己判断で病院の治療や薬を止めるのは良くない
「症状が治まったから」「お薬がなくなったから」といった自己判断で病院への通院を止めてしまったり、薬を飲まなくなるのは再発を繰り返す原因になります。
性感染症は無症状の場合もあることをよく理解して、自己判断で治療を止めずにきちんと医師の指示に従って治療を進めましょう。
洗濯物は家族と一緒でも大丈夫!ただし毛ジラミの卵には注意
性感染症にかかってしまった人は時々「洗濯物はどうしたらいいですか?」「パンツは処分した方がいいですか?」というような質問を医師に聞くことがありますが、あまり神経質になることはありません。
性病の原因菌やウイルスは、人間の体を離れ空気に触れると死滅するためきちんと洗濯して乾燥機にかけたり外に干すことで家族への感染は防げます。
ただし、注意したいのは毛じらみの場合。毛じらみは卵を衣類や布団にも産み付け、天日干しをしても生き残ってしまうことも。
この場合も乾燥機にかけることで死滅させることができますが、乾燥機を持っていない・乾燥機にかけられない布団などの場合は、しっかり天日干しをしたあとに掃除機をかけると効果的です。
性病治療中の家族風呂や温泉はモラルの問題
こちらもまたよくある疑問ですが、感染した人が入ったお風呂の残り湯や温泉の利用はモラルの問題が大きいです。
感染の確率は極めて低いものの、やはりある程度配慮した方が相手への気遣いのためになるのではないでしょうか。
家でのお風呂はシャワーで済ませ、湯舟であれば最後に入ることで家族への配慮ができます。
温泉やサウナであれば極力利用しない、どうしても利用せざるをえない場合は共有の風呂椅子に座る時にタオルを敷いたり、すぐにお風呂から上がるのが理想的です。
治療で不安なことはクリニックでいつでも相談できる
他にも疑問や不安、悩みがある場合は一人で考え込まずに専門のドクターに相談するのが1番の解決策。
もちろん、症状がない場合でも診察や性病の検査はできます。
ネットでは様々な情報がありますが、全てを鵜呑みにせずにきちんとした専門知識を持っている人に相談しましょう。