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- 2016.07.19
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パイプカットの手術
先日、カウンセリングされた患者様がパイプカットの手術を受けられました。
手術時間は20分程度。
麻酔から始まり、左側、右側と、いつも通りの手順で進めていきます。
両側、duct切断前には最終確認をします。
「奥様はOKですね?」
「一度切ったら元に戻せませんよ。良いですね。」
など。
あと、必ず説明していることは、
「精管は基本的に2本です。ただ、奇形で3本目の精管がある可能性があります。それまでは、現時点で確認できませんので、術後の精液検査が大事になります。」
「もし、精子がゼロにならないことがあっても、これは、解決策がないと理解してください。」
以上を、必ず口頭でもう一度、確認同意をいただきます。
※いままで多くの手術をしましたが、精子がゼロにならなかったことは一例もありません。
(医者側からすれば、3本の精管を持つ患者様と当たることは、交通事故に遭遇するようなもので。避けられないものです。なので、患者さんに、あらかじめ、理解してもらっておかないと困るのです。)
「もうひだり終わったの?」
なんて、会話をしながら、20分。
ということで、無事に手術が終わりました。
「どうでしたか?」
「左側の方が、痛かったかなとのことでした。」
というような会話をしながら、ガーゼを当てて。
あとは、検診で精液をもってきていただきます。
私が研修医の時は、上司の先生が、あれこれ説明しながら、1時間以上かけてパイプカットをしていたことを思い出します。
いくら、肩書、キャリアがあっても、症例数による経験値には敵わないと思うこのごろです。
私は、とにかく、現場の経験値を大事にして、常に安定した手術を提供する医師になっていけたらと思っています。