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- 2021.01.05
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マッチングアプリと性病の関係|婚活アプリで性感染症が増えている?!
webサイトや電車内広告でもよく目にするマッチングアプリや出会い系サイト。その利用者は年々増えているようですが、性感染症数に相関関係があるという研究が注目を浴びているのをご存じでしたか?
マッチングアプリで性病をもらう?
ネットの普及に伴い、成人男女の出会いの場として一躍人気となった「出会い系サイト」のコンセプトは、令和の時代においても根強い人気があります。その派生として現代版の出会い系ともいえる「マッチングアプリ」がアプリが誕生し、広告効果もあって利用者は年々増え続けています。
登録者数が1000万人を突破しているマッチングアプリがあるなど出会いの場としては便利な反面、なかには体だけの関係を求めているユーザーも利用している状態です。
真剣交際を目的に登録したユーザーであっても、同じエリアに住む異性と気軽にデートができるということは性交渉の機会もその分増えているのではないでしょうか。
性交渉の機会が増えれば性病に感染する確率も増えるのは当たり前の話で、相手が不特定多数であればあるほど性感染症キャリアにマッチングしてしまう可能性が高くなります。
出会い系アプリと性病の相関関係
マッチングアプリや出会い系サイトの登録者は不特定多数の異性とデートを同時進行で進めることもできます。例え自分が選んだ異性が真剣交際の相手であっても、残念ながら性病に感染している可能性は否定できません。
実際に、日本国内で一番感染者数が多いといわれている性器クラミジア感染症は、20代の若い世代の報告が圧倒的に多いのが特徴です。男性の場合は25歳~29歳、女性は20歳から24歳の罹患率が高く、マッチングアプリ利用者の世代と一致するのも見逃せません。
マッチングアプリの利用と性病リスクのある性交体験を研究したデータによれば、性病の感染経験がアプリの利用経験がある男女に多かったという結論を出しているものもあります。
出典元:「マッチングアプリの利用とリスクのある性交経験との関連」
このように、性病感染者の全てがマッチングアプリや出会い系サイトユーザーとはいえないものの、利用者と性病には相関関係がみられたのです。
マッチングアプリ利用率と梅毒患者の増加率
帝京大学ちば総合医療センター産婦人科の鈴木陽介医師が行った研究も非常に興味深いデータです。出会い系アプリの利用率と人口当たりの新規梅毒感染者数との相関関係を調べた結果、出会い系アプリの利用率が高い地域では、新規梅毒感染者数も相関的に多かったというもの。
全ての原因がマッチングアプリにあるとは断言できないものの、利用者と梅毒には関係性がある可能性は高いといえるでしょう。
日本だけにとどまらず、出会い系のアプリによって梅毒に感染するリスクも増えるリスクは世界中で研究が行われています。さらに言えば梅毒だけではなく、いかなる性感染症であってもアプリ利用者と感染の相関関係が疑われているのが実情です。
婚活アプリを利用するなら性病検査を
マッチングアプリと性感染症のリスクに相関関係があったからといって、アプリの利用や性交渉そのものが悪いわけではありません。
実際、マッチングサイトや婚活アプリなどでは、利用者同士がそのままゴールインをしたというケースは世界中にはたくさん例があります。日本でも、ひと昔前の『出会い系』のイメージから一転、アプリのイメージは真剣交際を始めるツールとしてポジティブなイメージになってきましたし、”ネットから始まる恋愛”は徐々に受け入れられてきています。
ただ、自分が選んだ相手が性病にかかっている危険性や、大切なパートナーに自分から感染させないようにすることが一番重要なポイントです。特に結婚を前提としたカップルであれば、不妊の原因になりえる性感染症の検査は二人の将来をも左右します。
性病は、どちらかが感染していればピンポン感染をおこしかねないので、パートナーと一緒にブライダルチェックを行うのが理想的です。
マッチングアプリで性病に感染した時の対処法
マッチングアプリを利用して性病にかかってしまった場合、パートナーと相談しそれぞれが病院で検査を受け、2人も陽性反応が出たら同時進行で治療をしていきましょう。どちらか一方のみの感染の場合は、治療中の性行為はコンドームの着用をしていてもリスクが高いためおすすめできません。
早期発見できれば比較的治療期間も短いので、専門機関への早めの受診・検査が大切です。男性であれば泌尿器科や性病科、女性であれば婦人科へいくと、専門医が的確な検査と治療を行ってくれます。
また、性器に陽性反応が出た場合は、咽喉にも感染している可能性が高いです。オーラルセックスによる咽喉感染も考えられますので、相手の性器に陽性反応がなくても咽喉の検査を勧めてあげてください。
結婚を検討しているならブライダルチェックもあり
みなさんは「ブライダルチェック」と呼ばれる、カップルが婚前に性感染症に感染していないかを調べることができる性病検査パックをご存じでしょうか?
マッチングアプリで出会った異性とせっかくゴールインの話がでたのであれば、婚前にカップルで受診・検査することができるブライダルチェックもおすすめです。
性感染症は重篤な感染症への感染・悪化の原因となり、男女ともに不妊症など結婚後にも大きくかかわる病気。一緒に受けることでお互いの絆を深めるキッカケになるかもしれません。
当院でも、STD(性感染症)の各項目をしっかりと調べることができる『ブライダルチェック・フル』で、婚約・結婚前にカップル揃っての検査を推薦しています。
まとめ
マッチングアプリが身近なものになったということは、性感染症にかかってしまうリスクも増えたという結果がさまざまな研究データから明らかにされはじめています。
結婚を前提とした交際相手であっても、検査で陰性反応が出ない限りは性感染症キャリアではないと言い切れません。
ネットからの出会いは信頼関係が大切です。自分やパートナーの感染を予防するためにも、マッチングしたカップル同士で性病検査をすることがお互いの信頼関係を保つための誠意ではないでしょうか。