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- 2023.11.17
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将来的に子どもがほしいならブライダルチェックで精子の検査も受けておくべき!
結婚する前の男性にオススメしたい検査として「ブライダルチェック」があります。
このブライダルチェック、一般的には「性病の総合的な検査」とのイメージを持たれていることが多いでしょう。
たしかにブライダルチェックには「結婚前に性病に感染していないかを確認して、しっかり治療しておく」という意味もあります。
現代日本で「結婚するまでにお互いに童貞&処女」なんてケースも少ないでしょうし、性別や体質によっては性病に感染していても、あまり症状が出ない場合もあります。
そうなると結婚後にお互いを性病に感染させることにもなりかねませんので、一度しっかり性病検査を受けて、万が一感染していたら治療しておくのが安心なわけですね。
その際、男性と女性が同時にブライダルチェックを受けて、同時に性病の治療をおこなうのが大切、ということは、性病のピンポン感染を防ぐために非常に大切と言えます。
このように、ブライダルチェック=性病検査のイメージがあるのは間違いないのですが、男性のブライダルチェックにはほかにも大切な検査が含まれています。
それが「精子のチェック」です。
自分の精子の質を知ることで、その後の「妊活」において非常に有効となるわけですね。
そこで今回は、ブライダルチェックでおこなわれる「精子のチェック」の詳細と、どういった精子の異常が存在するのか、ご紹介します。
精子のチェックを受けておけば男性側が原因の不妊に早めに対処ができる!
「不妊」と聞くと、なぜか「女性側に原因がある」と考えてしまう男性が多くいるようです。
奥さんが不妊治療を受けてもなかなか赤ちゃんを授かれず、医師から「旦那さんも検査を受けてみては?」と勧められても断ってしまう、なんてケースも。
どうやら排卵など、妊娠に関する活動がすべて体内でおこなわれる女性に比べると、男性は「射精できる」との実感がある場合、不妊の原因が自分にある、と想像しにくいようですね。
しかし不妊には、男性が「射精できるかできないか」ではなく「精液に含まれている精子が正常かそうでないか」がポイントとなります。
そのため、ブライダルチェックでの「精子のチェック」が大切なわけですね。
○ブライダルチェックの精子のチェックではなにがわかる?
ブライダルチェックにおける精子のチェックでは、次に紹介する3つの点を主にチェックできます。
まずは「精子の数」です。
精液のなかに含まれる精子の量が少ないと、当然腟内で射精しても精子が卵子まで届きにくくなってしまいます。
そもそも精液内に含まれる精子の量が正常であったとしても、確実に妊娠できるわけではありませんから、精子の量が少なければよけいに妊娠しにくくなってしまうのは当然、と言えるでしょう。
続いて「精子の運動率」です。
腟内で射精された精子は、自分の力で卵管内を泳いでいき、卵子に辿り着きます。
精子の運動率が低いと、しっかりと腟内を自分の力で泳げる精子が少ないことになりますから、妊娠率が低下してしまいます。
最後に「精子の正常形態率」です。
精子のなかには、そもそも形がおかしいなど、正常な形をしていないものがある程度含まれている可能性があります。
これは仕方がない部分ですが、男性によってはこの正常な形をしていない精子の量が多めな場合があるのです。
そうするとやっぱり、精子がちゃんと活動できずに不妊につながります。
これらは目に見えるものではありませんので、自分の精子の状態をしっかり調べるには、ブライダルチェックの際の精子のチェックが大切になるわけですね。
○子どもがほしいと考えている男性は早めにブライダルチェックで精子のチェックを受けておくべき
WHO(世界保健機関)の調べによると、不妊の原因の半分は男性側にある、とされています。
そのため子どもがほしいのであれば、精子チェックを受けて自分の精液が女性を妊娠させるために問題ないか、確認するべきです。
その理由は、早めに不妊の原因が自分の精子にある、とわかれば、それだけ早めに不妊治療を受けて対策が可能になるため。
「なかなか妊娠しない……」とそのままにしておいても、精子の量や精子の質が劇的に改善される可能性は、あまり高くありません。
年齢を重ねるにつれて、男女ともに身体機能はどうしても落ちていくものですので、妊娠しやすさも低下していく、と考えられますので、不妊対策をするのであればまだ若いうちにおこなうほうが、その後の妊娠確率もアップします。
とくに近年では男女ともに、結婚する年齢が遅めとなってきている、とのデータがあります。
そうなると精子に異常がある場合、子どもを授かりたければ結婚してすぐに対策しておいたほうが良いので、ブライダルチェックで結婚前に精子のチェックをしておくべき、と言えるわけですね。
精子を作る機能に問題がある「造精機能障害」の種類
男性が原因となる不妊のうち、90%以上を「造精機能障害」が占める、と言われています。
造精機能障害とは、その文字からもわかるように、精子を造る機能に難がある障害のことです。
ただしこの造精機能障害にも、複数の種類が存在していますので、どういった症状があるのかを知識として覚えておくほうが良いでしょう。
また造精機能障害は、なぜなってしまうのかの原因がはっきりしていません。
生まれつきの先天性である場合もありますが、ほとんどはある日突然発症する突発性である場合が多い、と言われています。
○造精機能障害の種類にはどんなものがある?
造精機能障害の種類は、精子の数が少なくなる「乏精子症」、精子の活動が通常よりも鈍くなる「精子無力症」といったものが挙げられます。
先に紹介したように、精子の数が少なくなったり精子の活動が通常よりも鈍くなったりすると、単純に妊娠の可能性は低くなってしまいます。
ただし「どういった原因で乏精子症になるか」「なぜ精子無力症になるか」といったはっきりとした原因は判明していません。
そのため、どういった造精機能障害が発症しているかは、精子のチェックを受けなければわからない点が、厄介と言えます。
○造精機能障害には治療法はある?
造精機能障害は、発症する原因がはっきりしないだけでなく、治療法も確立されていません。
そのため残念ながら根本的な治療は存在しておらず、サプリメントや漢方などを利用した補助的な治療法は存在しています。
ただあくまでも補助的な治療法なので、確実に効果があるとは言えないのが難しいところです。
ただし自然妊娠はなかなかできなくても、人工授精をおこなうなどさまざまな方法で妊娠を目指すことはできるでしょう。
そういった選択の幅を広げるためにも、早めに精子のチェックをして自分の精子に問題はないか、知っておくのは非常に大切なことと言えるわけです。
精子の異常は早めに知って対処すれば妊娠の可能性を上げられる
子どもがほしい夫婦にとって、なかなか妊娠できないのは大きな悩みとなってしまいます。
もし精子のチェックをしておらず、あとから「自分の精子に問題があった」と判明した場合、ショックも大きくなってしまうでしょう。
そういった後悔をしないためにも、子どもがほしいのであれば念のため、ブライダルチェックで精子のチェックをおこなっておくべきなのです。
単純に精子のチェックが受けられるだけでなく、ブライダルチェックでは性病のチェックもできます。
性病に長期間感染したままだと、それ自体が不妊の原因となることも考えられるため、性病の検査と精子のチェックが同時にできるブライダルチェックは、子どもがほしいならしっかり受けておきましょう。